日本に住んでいれば、まず滅多に、栄養失調で倒れたり、亡くなることはありません。
大抵の人は、3食、大体決められた時間に食べ、普段3食の人が2食になったり、2食の人が1食になったら、「お腹が空いた」と感じるものです。
ただ、そういう体を動かすエネルギーには皆、意識をしっかり向けていますが、心の栄養やエネルギーには無頓着な人も多いように感じます。
今日はそんな「心の栄養」のとりかたについて書いてみようと思います。
Contents
心の栄養をとる2つの方法
体を動かすのにエネルギーがいるように、心を動かすにも栄養やエネルギーがいります。
心の栄養が足りているかどうかで、自分で自分を好きだと思えるかどうかにも、影響してきます。
栄養を採る方法には、大きく2つあり、
- 1つ目は、自分の心を元気にしてくれることを、きちんと定期的にするという方法
- 2つ目は、自分や人からのポジティブな言葉などで心を満たす方法
だと私は思っています。
心の栄養をとる方法1:自分の心を元気にしてくれることを定期的にする
まず1つ目の「自分の心を元気にしてくれることを、きちんと定期的にする方法」を掘り下げて考えてみたいと思います。
「自分の心を元気にしてくれること」と一言でいっても、これは人によって様々です。
私にとっては、あまり混んでいないスタバでコーヒーを飲みながら、将来のことを楽しく空想することだったり、川や海のそばに行って、水の流れをぼんやり見ていることだったり、美しい花をファインダー越しに覗いてみることだったり、好きな映画や美術を見ることだったり……します。
でも他の人にとっては、たとえばプロレスを見ることだったり、バイクで走ることだったり、友達と電話で話すことだったり、ダンスをすることだったりするかもしれません。
ですので、「心の栄養をとる」ために、まず必要なことは、「自分の栄養源を知る」ことです。
心の栄養源は、普段から意識している人にとっては、すぐに浮かぶものですが、忙しい生活の中で、「どうせ、自分の時間なんて作れないから」と思うことが続くと、すぐには分からなくなってしまいます。
心の栄養源がすぐに思い浮かばない状態になってしまったら、心の栄養が足りてないと思った方がいいでしょう。
そういう場合は、時間のあった学生時代などには、自分は何をすることが好きだったのか、改めて思い出してみてもいいかもしれません。
そして、栄養源が分かったら、それを取り入れるために「実行」することも重要です。
心の栄養をとることに価値を置く
心の栄養をとる手順を3つのポイントで見ると、下記のようになります。
- 心の栄養をとることに価値を置く
- 自分の栄養源を明確にする
- 定期的に、「2」の行動を計画に入れて、実行する
上記は、以前受けたコーチングの研修で教えてもらった手順です。
「2」と「3」は分かりますが、まず「1」として、「心の栄養をとることに価値を置く」とあるのが好きです。
結局、人間、「価値」をそこに置かないと、その行動に時間もお金もエネルギーも注ぎませんからね。
是非、体の栄養を考えるだけではなく、心の栄養にも意識を向け、積極的に摂取するようにしましょう。
心の栄養をとる方法2:自分や人からのポジティブな言葉などで心を満たす
次に2つ目の「自分や人からのポジティブな言葉などで心を満たす方法」を掘り下げて考えてみたいと思います。
TA(交流分析)という心理学のなかに、「ストローク・ディスカウント理論」というものがあります。
その考え方によりますと、人の心は、素焼きの壺のようなものなのだそうです。
その壺にたくさん液体が満たされていると、人は心が落ち着き、人にも優しくできますが、中身が少なくなると、だんだん心がささくれ立ち、人にもきつく当たるようになります。
その壺を満たす液体が「ストローク」という、プラスの言葉や行動です。
たとえば人からの笑顔や、挨拶、褒め言葉や、感謝の言葉などです。
この「ストローク」は、自分で自分にかける言葉でも構いません。
夜、「今日は一日、よく頑張ったね」「嫌なことを言われたけれど、耐えた私って偉い」など自分で自分に言葉をかけてあげれば、壺は満たされます。
この「心の中の素焼きの壺」のイメージを頭の中に持っていると、色々役立つと思います。
心の壺の取り扱い注意点
ただ、この壺の取り扱いには、いくつか注意点もあります。
- 「素焼き」なので、一度液体で満たされても、時間が経つと抜けていってしまいます。ですので、ストロークは、日々、入れ続けないといけません。
- 素焼きなので、意外ともろいです。
「ディスカウント」という、人からの否定的な言葉や無視などを受けると、壺自体にヒビが入って、せっかく中にたくさんたまっていた液体が漏れ出てしまうこともあります。
ですから、是非、人の心の壺にストロークをあげると同時に、自分の壺にもしっかり液体を注いでいってあげてください。
自分で自分に「頑張っているね」「良くやった」と声を掛けてあげるだけでもいいですが、配偶者や恋人、友達や同僚に「結構、私、頑張っているでしょ」とか「これ、うまくできたでしょ」など、自分から声を掛け、ストロークをもらうのもいい方法です。
まとめ:心の栄養はこう取ろう!
- 心の栄養をとることに価値を置く
- 自分の栄養源を明確にする
- 定期的に、「2」の行動を計画に入れて、実行する
それと同時に、
- 自分で自分に誉め言葉やねぎらいの言葉をかけてあげる
- 「よく頑張ったでしょう?」など、人に誉め言葉をねだってみる
もお薦めです。
普段から人をほめている人は、ねだらなくても人から誉め言葉をもらえます。
ねだらないと誉め言葉をもらえないな、という人は、まず人をほめる習慣をつけるところから初めてもいいかもしれませんね。
自分でも他人でも、うまくほめられるようになるためには、訓練も必要です。
ほめるのが苦手と思っている人は、「ほめ日記」などを書いてみるのもお薦めです。
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