先週木曜日は、知り合いのカウンセラー・さわとんさんが主催している「SP養成講座」に参加してきました。
SPとは「セルフ・パートナーズ」の略語で、「自分を自分の一番のパートナーにする」ことを目指す新しい心理学の講座です。
メンタルの病気を防ぐためにも、対人関係を良くするためにも、まず大切なのは「自分自身」をしっかり認め、受け入れ、愛し、大切にすること。
人の話を聞くことが多い自分の仕事にも、自分自身の人生をより良くするためにもプラスになると思い、受講を決めました。
Contents
今の自分は「本当の自分」と言えますか?
講座は、適度にほんわりとした空気のなか、楽しく進み、6時間があっという間だったのですが、随所随所に様々な気づきや発見があり、本当に受講を決めて良かったなと感じた講座でした(と、過去形で書いていますが、あと2回あります!)。
特に心に残ったのは、「本当の自分を大切にする」ためには、まず「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確にするという部分です。
これは本当、最近読んでいるいろんな本にも書かれていますし、一応、頭では分かっているつもりでした。でも、分かっている「つもり」だったのかもしれないな、という気づきが、大きかったです。
さわとんさん曰く、
多くの人は、Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん……という人との付き合いの中で、「Aさん用の自分」「Bさん用の自分」「Cさん用の自分」……といくつも自分を使い分けている。
そうすることで、人と上手くやっていける部分もあるし、人から認めてももらいやすいかもしれない。
でも、そうしているうちに、本当の自分が分からなくなってくることが多い。
確かに、そうだな、と。
ビジネスでも、ターゲットを決めて、そのターゲットが欲しているものを考えて商品化するというのが「常識」になっています。ただ「商品」という物ならまだいいですが、商品が「自分」だった場合、売り物は「本当の自分」ではなく「ターゲットに合わせた、ターゲットに必要とされる自分」になるわけです。
そんなことを続けていたら、「本当の自分」がだんだん、すかすかになっていってしまっても、おかしくありません。
私はここ数か月、自分って本当はどんな人間なのか、自分が本当にやりたいことは何なのか、真面目に自分に向き合ってきましたが、向き合えば向き合うほど、自分の本当にやりたいことが「日々変わっていく」ような感覚も覚えていました。
「ビジネスを一生懸命やりたいという思いもある。でも、締め切りに向けて集中して小説を書いていると、それが一番自分らしい気もする。ただ、専業作家になりたいわけじゃない。いいバランスがどこにあるのか、それがよく分からない」
そんな悩みをさわとんさんに話すと、「それはやっぱり、かおりんが今まで、周りの人に合わせすぎていたせいだよ。もっと自分への理解が深まると、そういう迷いも消えていくから」と言われました。
人の目とか評価をまったく気にせずに生きるのは難しいですが、少しずつその「しがらみ」みたいなものから自由になれたらいいですよね。
やりたくないことを、やめる
そして、さわとんさん曰く、そういう「しがらみ」みたいなものから自由になり、本当の自分を取り戻す第一歩は「やりたくないことをやらない」ということ。
そう言うと、「それを自分がやらないと回らない」とか「仕事をしなかったらお金がなくなる」とか言う人も多いけれど、だったら、まずは30分でも1時間でも、「やりたくないこと」を後回ししてみることから始めてみる。
やらないといけないことは、やってしまった方が楽だから、ついやってしまうんだけど、「しばらくやらないで放っておいてみるとどうなるか」と、まず実験してみる。
人間には防衛本能があって、本当にやらないとまずい状況になったら、絶対にやっちゃうから、それまでは案外放っておいても、大丈夫なもの。
だそうです。
確かに私も今まで、「断るよりはやってしまった方が楽」と、“これ、私の仕事かなぁ”と思いながらも、ついやってしまったことがありましたが、そういうのが積もり積もって、「不満」になってきたな、とも感じます。
でも、「やってしまった方が楽」とやってしまっている限り、現状は変わりません。たとえ、最初に断るときには勇気が必要だったり、“断っちゃって、大丈夫だっただろうか”と、もやもやしても、そういう第一歩を踏み出すストレスから逃げちゃいけないのかもしれないですね。
まとめ:「本当の自分が分からない」という人にお薦めしたいこと
- 「やりたくないこと」を「やりたくないのだ」とちゃんと意識してみる
- 可能であれば、それをちょっとだけ後回しにしてみる
- それを繰り返す
- すると、「やりたいこと」も分かってくる。
- 分かってきたら、「やりたいこと」をやる!
そして、「やりたいこと」が出てきても、「でも、そんなの無理かな…」と思ってしまったときには、この記事がお勧めです!
→「心が満たされない」からはこうやって抜け出そう