文章を書けるようになるための練習法

文章を書けるようになるための練習法

文章を書くのが好きとか、文章を書く仕事をしているというと、「私は文章を書くのが苦手なんですけど、どうやって練習したらいいですか?」と訊かれます。

今回は「書くこと」で食べている私が独断と偏見で、「こんなふうにしたら上手くなるのでは」と思うことを書いてみます。何らかの参考になれば、幸いです。

★文章の書き方に関する記事は、他に下記のようなものがあります。
用途に応じて、選んで頂けたら。

文章上達の道はステップごとに分けて考える

文章を書くのが苦手とか、嫌いと言っても、実はレベルは人それぞれ。
自分がどのステップなのか考えて、練習法を決めるのがいいかもしれません。

 

【ステップ1】書く習慣がない→書く習慣を持つ

文章力に偏差値というものがあったら、偏差値55以上を目指すためには、多分「感性」とか「才能」というものが必要になるかと思います。
(きっと、だからなかなか作家になれないんだなぁ……(^_^;))

でも、「人よりちょっとうまい」を目指すのに、才能なんて関係ありません。
ただ、練習あるのみです。

普段、仕事でもほとんど文章を書かないという人は、まずは「文章を書く習慣」を作ることから始めることをお薦めします。

初めは上手いとか下手とか気にせず、ただ机なりパソコンなりに向かって、毎日これだけは書くという内容や、時間を決めるのです。練習量を増やすには、習慣を作るのが一番です。

日記をつけるのでもいいですし、ブログを開設するのでも、毎日SNSに投稿すると決めるのでもいいと思います。

 

~このステップでできれば意識したいこと~

  • 文章が苦手という人ほど、1文(「。」~「。」)が長くなる傾向があります。
    でも、1文は短い方が読みやすいです。
    まずは1文を短くするという意識を持ちましょう。
  • ある程度、文章を書くのに慣れるまでは、接続詞(そして、だから、つまり、しかし、など)を多用してみるのも方法です。接続詞がなくても通じる文章が理想とも言われますが、まずは接続詞をきちんと使って文章を書くことで、自分で自分の思考の流れが意識できます。
  • 「多分~だろう」「全然~ない」「決して~ない」など、係り受けは正しくしましょう。
  • 「です/ます」なのか「だ/である」であるなのか統一し、ころころ変えないようにしましょう(わざと、一定のルールで使い分けるのは可)

 

【ステップ2】文章の要約などをしてみる

「文章を書くのが苦手」という人の多くは、「やっぱり本をたくさん読んだほうがいいんですかね」というような質問をされることも多いです。

つまり、文章を書くのを苦手にしている人の多くは、「あまり本も読まないな」と思っていることが多いのです。
逆に言えば、人の文章をたくさん読んでいる人は、なんとなく「あぁ、文章はこうやって書くのか」ということが頭に入っています。だから、なんとなくは書けます。

ということで、ステップ1の「ただ書く」からちょっと進歩するために薦めたいのは、「本を読んで、その要旨をまとめてみる」ということです。国語の授業みたいですが、やはり基本はここだと思います。

200ページくらいの本を読んでまとめるのが難しければ、章ごとでもいいですね。

要旨をまとめるのが難しく感じられるようなら、まずは「自分が気になった文章をそのまま書きだす」でもいいと思います。

アメブロでも、なんでもいいので、数分で開設できるようなブログを作り、そこに「本のタイトル」「気になった言葉」だけ書くことを毎日続けるというのも、結構お勧めです。

アメブロのようなブログは、開設すると誰かしらは見に来てくれるので、人からの反応があると、続けるモチベーションにもなりますし、それが次のステップへ導いてくれます。

その次のステップとは……

 

【ステップ3】自分の感じたことを付け加える

本を読んで、要旨をまとめたり、いいなと思った文を切り出すだけでは、オリジナリティは何もありません。

なので次のステップは、「なんでその本を選んだのか」「なんでその文章が気に入ったのか」など、自分が感じたことを前後に加えることです。

先に、ブログなどで軽く始めてみるといいと書いたのは、もし誰かが「その本、自分も読みました」とか「私も、その・・・という部分、心に残りました」などとコメントをくれた場合、返事をしますよね? その返事が、「自分の感じたことを書く」ということになるからです。

たとえば「いいですよね、この本。私は、・・・ということを知りたくて、手に取ったのですけど、読み終わったら、逆に・・・という気持ちになりました」などと書いていると、次第にただ本の文章をそのまま切り貼りするブログに物足りなさを感じ始めます。

そして、ブログの本文から、「自分はこんな思いで、この本を手に取ったのですが……」とか「読み終わってから、~しないとという気持ちになり、実際に―――しました」など、膨らみのあることを書くようになってきます(多分)。

初めから、オリジナルな文章を書かないとと思うと、なかなか書けません。

「文章を書くのが苦手」と言う人は多分、「文章を書くこと」のハードルが高いだけの気がします。

世の中に溢れている文章の多くは、
・「本・出来事・ニュース」などオリジナルではないものをきっかけにして、
・それに「感想・考え・意見」を肉付けして膨らませただけのもの
と考えた方が、多分気が楽になると思いますよ。

 






 

~このステップでできれば意識したいこと~

あえて語彙は増やさない

よく「語彙(ボキャブラリー)が少ないから文章が書けない」と言われるのですが、純文学の小説家を目指すのでなければ、そんなに多くの語彙など必要ないと思います。

文章を読む相手は、たいていの場合、一般の人です。一般の人には、様々なレベルの人がいて、「え? そんな言葉も知らないの?」という人もいます。

良い文章を書くのに必要なことは、たくさんの言葉を使うより、できる限り易しい言葉で、分かりやすく書くことであって、難しい言葉を使ったり、難解な言い回しをすることではありません。

ただ、文尾は変化させる方がいいです。私は「~思います」を多用してしまう癖があるのですが、同じ文尾が続くと、文章が下手に見えますので、工夫した方がいいですね。

 

【ステップ4】落としどころを決めてから書く

プライベートで文章を書くのなら、ステップ3までで充分だと思います。

でも仕事で文章を書く場合は、目的があって書きます。

たとえば開業社労士が、採用のコンサルをこれから獲っていきたいと考えているとします。

そして自身のサイトでも、採用コンサルの必要性を訴えておきたいと思います。

そういう場合は、ステップ3と逆の思考回路を辿ることになりますよね。

今までは、読んだ本→感想、考え でしたが、今度は、「考え(採用コンサルは大切)」に結びつくような、データが必要になります。

そのデータは、本でも、公的機関・民間企業が提示している統計資料、自身の経験、身近な社長や社労士の言葉など、様々ですが、なんでもいいので、「採用」のキーワードに結び付けられそうな(特に、今は採用するのが大変で、専門家のコンサルが必要なようだ、と感じさせられる)ものを、1つか複数、引っ張り出してきます。

そして、自分の書きたい結論に持っていきます。

これができると、「文章が書ける人」と思われます。

でも、ここで必要なのは、実は文章力ではなく、頭の中で構成を考え、その構成に当てはまるデータを引っ張り出してくる力だったりします。

ただ、慣れてくると、「冷静に考えると、このデータは、そんなこと言っているのか?」というような曖昧なデータを使って、ちょっと強引に自分の説を納得させられるようになります。

悪用すると「情報操作」ですが、一般の仕事で「文章が書ける」というのは、このあたりを言っているのではないかなと、私は思います。

 

【ステップ5】自分の意見を書く。できるだけ論理的に。

ステップ5は、私も苦手にする範囲です。私は感覚的な人間なので、論理的に人を説得するのが苦手ですし、論理的に説得されると、「そうかもな」と簡単に信じてしまうので……。

社会派のプロブロガーの記事を読んでいると、「へぇ、そんな視点もあるのか」「そんなこと、考えなかった」ということが書いてあって、勉強になります。
(有名な所では、ちきりんさんとか→http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/)

このレベルの練習には、ニュースなど時事ネタがいいかと思います。特に賛否両論ある話題(分かりやすいところでは、原発とかですね)。
ただ、ブログなどで意見を公にすると、反対意見の人から反論が来るかもしれないので、議論したいわけでなければ、公の場に載せないほうがいいかもしれませんね。

でも自分はどう考えているのか、それはなぜなのか、じっくり考え、その論拠となる資料を探し、文章にまとめられれば、かなりのものです。これができると「文章がうまい」というより「頭がいい」と思われるはずです。

でもきっと、通常の仕事で必要とされている「文章力」というのは、「ステップ4」までですよね。

と、私自身も文章力偏差値50~54あたりをさまよっているレベルですが……。

この記事が、「文章を書くのは苦手」と思っている方の助けになれば幸いです。

 

★後日、「文章を早く上達させたい人にお薦めの文章上達法」という記事も書きました。よろしければ合わせてお読みください。

 

執筆者:遊部 香(あそべ かおり)



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