性格は変えられるけれど、
気質は変えられない。
と言われます。
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産まれたときから変わらない「気質」を受け入れる
「3か月の赤ちゃんを見れば、その子が将来、内向的になるか、外向的になるか分かる」
と書いている人がいました。
新しいおもちゃを見せ、大きく反応する子ほど、将来、内向的になるそうです。
なぜなら、そういう子は外からの刺激に対し、大きく反応する気質を持っているので、次第に外からの刺激を減らす方向に向かうから、だとか。
そして、その本には、「気質の上に作られていく“性格”は変えられるけれど、ベースにある“気質”は変えられないのだ」と書かれていました。
心理学には、体つきからどんな心の病気になりやすいかなど傾向をつかむ考え方もあります。
産まれた時点で決まってしまう部分があり、それは努力しても、何をしても変えられないという考え方は、若いころは、個人的にはあまり好きな考え方ではありませんでした。
でも、年を重ねるにつれ、変わらない自分の気質を理解し、それを受け入れることが、心地よく生きていくためには欠かせないと感じるようにもなってきました。
性格は変えられるけれど、気質は変わっていないことを理解する
たとえば内向的な性格の人は、外向的な人に憧れ、自分もそうなりたいと思うかもしれません。
そして実際、場数を踏み、慣れていけば、どんな内向的な人も、ある程度は初対面の人と話せるようになりますし、多くの人の集まる場を楽しいと感じることもできるようになるはずです。
内向的な性格が嫌いなのだったら、もう少し積極的に外に出ていけばいいと思います。そうすることで「性格」は少しずつ変わってきます。
ただ、性格やライフスタイルが変わっても、自分の本質の部分は変わっていないと理解しておくことも大切です。
やはり、気質に「内向的」なものを持っている人間は、人と会う用事が続いたら、しばらく一人になれる時間が欲しいと思いますし、外向的な人に比べると、人と会うことにエネルギーが必要になります。
だから、そういう自分の「気質」を理解し、疲れない程度にスケジュールを調整するとか、自分自身を向き合う静かな時間もバランスよく作るなどの工夫をすることは欠かせないと思うのです。
「内向的」な人は、一つ一つの出会いに、外向的な人よりエネルギーを使いますが、その分、その出会いの場を大切にするともいえますし、自分や人の感情や心の奥の考えを読み取るのが得意だったりします。
「自分の性格を変えたい」と思うのもいいですが、自分の「気質」とも一度しっかり向き合って、「変えられる部分と変えられない部分」を見極めたり、「変えられない部分」については特に、「プラスの面」を見つける努力をしてみることがお薦めです。
自分の気質を受け入れることが、自分を好きになるためにも欠かせません。
補足:内向的な人が外向的になるためには
内向的な人と外向的な人の違いは、「関心のベクトルがどちらに向いているかの違い」という人もいますね。
内向的な人は、「こんなことを言ったら相手は自分のことをどう思うだろう」など、常に「自分」にベクトルを向けてしまっているから、外向的になれないのだとか。
私も内向的な人間であるという自負があるので、この言葉は心にちょっとひっかかりました。
「相手に関心を向ける」ということで、内向的な気質は変わらなくても、人づきあいの形は少し変わるかもしれませんね。