昨日は「心の栄養をとる(1)」という記事で、
栄養を採る方法には、大きく2つあり、
1つ目は、自分や人からのポジティブな言葉などで心を満たす方法
2つ目は、自分の心を元気にしてくれることを、きちんと定期的にするという方法
なのではないかということを書き、「2つ目」について詳しく書きましたが、今日は「1つ目」について書きたいと思います。
ポジティブな言葉で心を満たす
TA(交流分析)という心理学の一つの理論のなかに、「ストローク・ディスカウント理論」というものがあります。
その考え方によりますと、人の心は、素焼きの壺のようなものなのだそうです。
その壺にたくさん液体が満たされていると、人は心が落ち着き、人にも優しくできますが、中身が少なくなると、だんだん心がささくれ立ち、人にもきつく当たるようになります。
その壺を満たす液体が「ストローク」という、プラスの言葉や行動です。
たとえば人からの笑顔や、挨拶、褒め言葉や、感謝の言葉などです。
この「ストローク」は、自分で自分にかける言葉でも構いません。
夜、「今日は一日、よく頑張ったね」「嫌なことを言われたけれど、耐えた私って偉い」など自分で自分に言葉をかけてあげれば、壺は満たされます。
昨日書いた「心の栄養」とはまた違う視点からの話ですが、この「心の中の素焼きの壺」のイメージも持っていると、色々役立ちますよ。
壺の取り扱い注意点
ただ、この壺の取り扱いには、いくつか注意点もあります。
それは「素焼き」なので、一度液体で満たされても、時間が経つと抜けていってしまいます。
ですので、ストロークは、日々、いれ続けないといけません。
そして、素焼きなので、意外ともろいです。
「ディスカウント」という、人からの否定的な言葉や無視などを受けると、壺自体にヒビが入って、せっかく中にたくさんたまっていた液体が漏れ出てしまうこともあります。
……こんな「壺」の話、はじめて聞いた方も多いかもしれませんが、聞いてみると、なるほど確かに、そんな壺が心の中にありそうな気もしてきませんか?
是非、日々、人の心の壺にストロークをあげつつも、自分の壺にもしっかり液体を注いでいってあげてください。
自分で自分に「頑張っているね」「良くやった」と声を掛けてあげるだけでもいいですが、良く頑張ったなというときに、「結構、私、頑張っているでしょ」とか「これ、うまくできたでしょ」など、配偶者や恋人、友達や同僚に声を掛け、こちらからストロークをもらいにいってもいいですね。
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