昨日、「弱みは強み」という記事を書きました。
これは自分の欠点や短所も考え方によっては、自分の人生にプラスに働くという性格や経歴など「内面的」なことについてでした。
今日は、その話を今度は、体の話に広げてみたいと思います。
弱いところは鍛えるのではなく……
先日、詩人の谷川俊太郎さんと厚生労働省認定ヘルスケア・トレーナーであり、産業カウンセラーの加藤俊郎さんの対談本「呼吸の本」を買いました。
「2」まで出ていて、「1」は2010年に発売されたもののようです。
丹田を鍛える呼吸法などをCDつきで解説してくれている本で、このなかの加藤さんの言葉が一つ、気に入ったのでご紹介したいと思います。
それは、肛門についての話なのですが、肛門というのは、人間の体の中でも弱い部分なのだそうです。
でも、「肛門は生命力の要。丹田はエネルギーの出入りする場所。丹田と肛門は兄弟です」と書かれているように、とても大切な場所です。
そう言われると、「弱いなら、鍛えないと」と思ってしまいがちですが、加藤さんはこう言われています。
弱いところをきたえたらリバウンドがくるよ。
弱いところは休ませることが大切です。
生き方の参考になります。
なるほど。
この考え方は普通の考え方と違っていて、一瞬「え?」と思いますが、よく考えると、しごくまっとうなようにも感じます。
他の本にもこんな言葉がありました。
「自分を貴重品のように扱えば、自分は強くなる」
自分を厳しい環境において鍛えることよりも、自分自身を大切にすることの方が、自分を強くさせられるということだそうです。
逆接的に聞こえるかもしれませんが、実はこちらの考え方の方が正しいのかもしれない、と最近は思います。