自分が本当にやりたいこと、分かりますか?

先週、「モーニング・ページ」を教えてくれた「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本をご紹介しましたが、この本の原題は「The Artist’s way」というタイトルで、自分のなかに眠っている「創造性」をもっと高めるにはどうしたらいいか、ということを主にテーマにした本になっています。

私は原題のほうが好きですが、「アーティスト」というと、ごく限られた、芸術的な人間だけの話だと思われてしまうから、邦題のようになったのでしょう。

 

クリエイティブな力を発揮できないわけ

でも、考えてみれば、人間誰でもがクリエイディブであり、どんな仕事も、人間がやるすべてのことは、部分的にはすべてのことがクリエイディブなものだと思います。

とても単調な、右にあるものを左に動かすような工場の仕事だって、それをどう効率的にやるか、ミスを減らすようにやるかを考えだすのはクリエイディブなことです。

それに、ほとんど工夫がしようのない仕事をしているという人も、24時間365日その仕事をしているわけではなく、仕事から離れたときには、料理を作ったりもするでしょうし、服のコーディネートを考えたり、女性だったらメークもします。さらに日曜大工をしたり、ガーデニングをしたり、絵を描いたり、陶芸をしたり、歌ったり、趣味であっても“アーティスト”的なことをしている人も多いかもしれません。

でも、そんな、本来は“アーティスト”のはずのクリエイティブな人たちが、その力を十分に発揮できないのはなぜかというと、心のなかを、がらくたが占めているからなのです。

心のなかが、今日やらなくてはいけないことのリストや、以前誰からから言われた批判的な言葉や、将来への不安、〇〇しなさいという子供の頃に受けた教育などでいっぱいになってしまっている状態では、人はなかなか優れたアイディアを思いつけません。そして、もっというと、そういう状態が続くと、「自分が本当にやりたいこと」も分からなくなってしまうのです

 

アーティストデート

自分がやりたいと心から思うことに時間を割くというのは、自分の心に栄養を与えることであり、自分自身を大切にし、「自己肯定感」を高めることにもつながります。

「本当にやりたいことをやる」というと、仕事は辞められないしとか、忙しいから、時間がないから、という断りの言葉も聞こえてきそうですが、ここでいっている「やりたいことをやる」というのは、週末にちょっと絵を描いてみるとか、仕事帰りにちょっと習い事をしてみるとか、それくらいのレベルの話です。

「ずっとやりたかったことをやりなさい」のなかで薦められているのは、「アーティストデート」というものです。

上記の本では「モーニングページ」と「アーティストデート」を最重要ツールと位置付けています。

アーテイストデートというのは、自分の心がわくわくする、本当にやりたいことをするために週に2時間ほど確保するというものです。著者のキャメロンさん曰く「できるだけばかばかしいことがいい。心の中のアーティストは子供のようなものなのだから」だそうです。

ですから、印象派の絵画展を見に行くなど、「いかにも芸術家が好みそうなこと」をする必要はなく、自分がやりたければ、ちょっとクッキーを焼いてみるとか、近くの駄菓子屋でかわいいシールを買ってみるとか、いつもはいかない町を散歩してみるとか、あまり目的のないことでもいいのです。

(私は実際、モーニングページを始め、アーティストデートの日程を確保するなかで、「自分はやっぱり写真を撮るのが好きだ」という想いに気づきました)

以前、「心の栄養をとる」という記事で、「自分の心を元気にしてくれることを、きちんと定期的にする」ことが大切だと書きましたが、「週2時間は必ず」など、自分のやりたいことをしっかり予定に組み込むことも大切ですね。

この“自分の心を元気にしてくれること”というのは、同じことを毎週繰り返すのでもいいですが、キャメロンさんは、「いつも同じことをするのではなく」色々なことをするのがいい、と言われています。

でも、どちらにしても、まずは「週に2時間」なり、「毎週1日」なり、自分のルールで自分の時間を先に確保してしまうのはお勧めです。

忙しい人ほど、年の初めに、「〇月には〇週間休みを取る」など決めて、実行されていたりします。人との約束より、まず自分との約束を大切にする、そんな意識も持ってみましょう。

執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表・起業家支援ライター

仕事では主に、起業して間もない人、これから起業しようと思っている人に対する文章支援を行っています。「ライターが作るホームページ」サービスも人気です。

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