富士山に登ると、人生変わりますか?

日曜日、台風一過のあと、久しぶりの仲間と飲み会。

そのメンバーのなかに最近初めて富士山に登った人がいて、しばらくは

「富士山に登るのはどれくらい大変か?」

という話題で持ちきりに。

結論から言うと、富士山に登るのはかなり大変らしい(ま、皆さんお分かりのことかと思いますが(笑))。

ただ、やっぱり大変な分、達成感が違うとのこと。

「登るなら、一歳でも若い方がいいと思った」

ということなので

(でもその人、57歳で、普段から登山をしているわけでもないのに、すごい! 「週3回ジムで鍛えているから、体力に自信はある方」だそうだけど)、

登りたい方は、是非、おはやめに!(笑)

 

で、そんな話をしていたときに、一緒のテーブルにいた女性がしきりに、

「富士山に登ると、人生が変わるって言うけど、本当ですか?」

と聞いていた。

 

結構切実な口調だったから、かなり深刻に人生を変えたいのだろう。

 

でも、その質問を聞いていて思ったんだけど……

人生を変えるのは、「何をするか」という行動じゃないんだよね。

その前に「意識」というか「考え方」を変えないと、人生は変わらない。

 

ま、「体験」は「意識」を変える。

たとえば、大きな災害に遭ったり、大きな病気になって、自分の人生を見つめなおした結果、

「あ、今までの自分の価値観は間違っていた」

と気づくこともある。

 

だから、富士山に登ることが、意識を変えないとは言えないんだけど

(そもそも私は登ったことがないから、偉そうなこと言える立場じゃないしね(^^;))

でも、切実に「人生を変えたい」と思っていて、

そのために「しんどい思いをしてでも、富士山に登りたい」と思っているんだったら、

それは「欠如感」から生まれた行動だから、何もプラスのものは産まないんじゃないかな、

なんて思っちゃった。

 

人生を変えるには、

もっと手軽に、日常でできることがある。

 

それは結局「視点」を変えること。

マイナスじゃなくて、プラスを見る習慣を身に着けること。

 

「人生を変えたい」って思う人って、結局、

「今」がダメだと思っている人ってことでしょう?

つまり、「今」にプラスよりずっと多くのマイナスを見つけている。

 

その視点が、あなたを苦しめているだけだよ、と。

 

視点を変えれば、環境が変わらなくても、

人生って結構変わるものだよ、って言いたかった。

 

年に一回フルマラソンを走るより、

毎日2,3キロでも走る方が体力アップにつながるように、

日々の習慣作りほど強力なことはない。

 

しんどいことがあったとき、

厳しい環境にいるとき、

いいことを探すって、かなり難しくて、

心の筋力がいる。

でも、それが心の筋トレになって、

気づいたら、その筋肉が、「うわぁ」って人生を大逆転させちゃうんだと思うんだ。

 

もちろん、「富士山に是非登りたい!」という人は、

是非是非登ってください!と思うんだけど、

特に登りたいわけじゃないのに、

「人生変えたいから」と登るんだったら、

登らなくていいんじゃない? と思っちゃったので書いてみました。

 

何かの参考になれば、嬉しいです。

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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