『引き寄せの法則』で有名なエイブラハムは、とにかく繰り返し「あなたの気分が良いことが一番大事」ということを言ったり、書いたりしています。
でも、常に気分を良く保つというのは、難しいですよね?
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なぜ感情をコントロールするのは難しいのか?
なぜ「気分を良く保つ」のが難しいかというと、
普通の人は「自分で自分の気分はコントロールできる」ということを意識して生きていないからです。
多くの人は、「あの人のせいで、腹が立った」とか、「嫌な出来事があったせいで、気持ちが沈んでいる」と言います。
でも、本当は、
「出来事」→「自分の捉え方(思考)」→「気分」
というのが、正しい方程式。
つまり、「自分の捉え方(思考)」を変えれば、「気分」は変えられるのです。
認知行動療法の考え方で、感情を変えたり、ストレスを減らす方法は、下記の記事を参考にしてください。
感情は徐々に変えていく
エイブラハムの考え方では、感情には「22段階」あり、「絶望」という一番下の段階から「喜び」という一番上の段階に一気に登ることはできない、と言っています。
☆感情の22段階☆
- 喜び/自信/自由/愛/感謝
- 情熱
- 熱意/やる気/幸福感
- ポジティブな期待/信念
- 楽観
- 希望
- 満足
- 退屈
- 悲観
- ストレス、苛立ち
- 圧迫感
- 落胆
- 疑い
- 心配
- 自責
- 挫折感
- 怒り
- 復讐心
- 憎しみ/激怒
- 嫉妬
- 罪悪感/無価値感
- 恐れ/悲嘆/憂鬱/絶望/無気力
感情は、徐々に変化させていくべきだ、と。
そのために、「思考」も少しずつ「良い感情」が出るものに変えていくことも勧めています。
で、『理想のパートナーと引き寄せの法則』という本では、ヴォルテックス(感謝、愛など一番良い感情のレベル)に入るために、「フォーカスの輪(焦点の輪)」を作ることが薦められています。
これもまた、面白いです。
フォーカスの輪(焦点の輪)の例
たとえば、「雇い主(ボス)が自分を正当に評価してくれない」と考えると、気分が悪くなり、ヴォルテックスには入れません。
そういうとき、無理やり「ボスは自分を高く評してくれている」などと思考を書き換えようとしても、無理があります。
(たまに、そういう理想をアファメーションで唱えろと書いてある本などもありますが、自分の心が信じられていないことを唱えても、逆効果です)
そんなときは、12個の段階を踏んで、ちょっとずつヴォルテックスに近づいていこう、ということをエイブラハムは薦めているのです。
たとえば、こんな順番に近づいていくと言いと、上記の本では例が出ています。
- ボスは会社の成功を望んでいる
- わたしが入社したとき、会社は順調だった
- 会社の仕事のなかにはとても楽しいことがある
- ボスとうまが合うときは、本当に楽しい
- ボスと協力すれば、その効果を感じられる
- ボスといるとインスピレーションがわくのを感じる
- ボスのほうもわたしがインスピレーションのきっかけになると思っているに違いない。
- わたしたちはみんな同じ仲間だと気づいていると思う
- この仕事を失いたくない
- ボスはよくわたしに、プロジェクトの責任者になってほかの人たちを引っ張ってくれと言う
- ボスがわたしを信用しているのは確かだ
- ボスといっしょに仕事ができて、わたしは幸せだ。
そう、順を追っていくと、最後には「ボスはわたしの価値を知っている」というヴォルテックスに入れる思考に辿り着く、と。
長年問題をひきずっている事柄になると、すぐにヴォルテックスに入れる思考にまではたどり着けないかもしれませんが、最初の「1」「2」「3」「4」「5」くらいまではきっと頑張れば書けるはずです。
その場合は、まずかけるところまで書いて、少し気持ちを落ち着け、また少したってから、続きを考えてもいいかもしれません。
「これはとても信じられないな」ということでも(たとえば、子供の頃からずっと運動神経の悪さに苦しめられてきた私が「私は運動が得意だ」と考える、とか(^^;))、なにかしらは、「もしかしたら、そうかも」と思えることが出てくるものです。
(私の場合は、運動神経は悪いけれど、意外と持久力はあって、コツコツ走り続けるとかは、得意かもな、とか)
まとめ:感情のコントロールのしかた
「感情」が自分でコントロールできないものと考えるとしんどいですが、「感情」は「思考」によっていくらでも変えられ、「思考」は自分で自在に変えられると考えると、生きることは随分楽になり、「いい気分」でいられる時間も増えるはずです。
良ければ、この本も読んでみてくださいね。