何度かこのブログにも書いているのですが、私は作家・森沢明夫さんのファンの集い(?)のようなものに、第1回から参加している常連メンバーです。
森沢さんの作品が素敵というのもありますが、それ以上に、森沢さんの人柄が素敵で、さらにそこに集まる人たちが素敵で、その場の空気が心地いいから毎回行ってしまうんですよね。
★詳しくは下記の記事で!★
Contents
もりちゃんを囲む会の魅力
色々な職業の人がいるから、そういう人の職業観を聴いたりするのも楽しいし(どんな職業にも一定割合で、その仕事を「天職」と思っている人がいるというけど、いろいろな職業のポジティブな面を見ている人が集まっている感じがさらにいい)、常連メンバーとはつきあいが長くなってくるから、次第にその人が抱えている人生も見えてきて、その深さも好き。
『きらきら眼鏡』のあかねさんじゃないけれど、明るく見える人、しあわせそうに見える人ほど、いろいろなものを抱えていたり、乗り越えてきた経験を持っている。
そして、囲む会には、「すごい人」が普通になかに混ざっているのもすごい!
森沢さんが仕事で関わった人などにも積極的に声を掛けられているので、映画監督とか、脚本家とか、シナリオライターとか、漫画家とか、イラストレーターとか、小説以外の本の作家さんとか、いろいろな人がいる。
で、こんなふうにまじめに語っていたりもするけれど、
(左が森沢明夫大先生。右がアカデミー脚本賞を獲ったこともある脚本家・久松先生)
(左がイラストレーターのうぬまさん。以前使っていたCanon60Dのムック本をあとで何気なく開いたらうぬまさんのイラストで驚いた! 右が漫画家の天沼琴未さん)
こんなふうに一緒にふざけてくれたりもする(笑)
(左のカラフルアフロが『キラキラ眼鏡』や『つむぐもの』の犬童監督。左から三番目が久松先生(笑) 右の2人がいつも超お世話になっている幹事さんたち。一見怖そうに見えなくもないけど、むっちゃいい人たち)
(森沢さんは、もうふつーにいじられキャラ(笑))
今回は『きらきら眼鏡』の犬童監督も
と、上の写真にも登場したけれど、今回は『きらきら眼鏡』(森沢さんが書いた小説)を映画化した犬童監督も登場!
普段、「一緒に写真撮ってください」とか、ミーハーなことはしないのだけれど、今回は、事前に来てくれることが分かっていたし、映画が本当に良かったので、映画のパンフレットとペンを持参し、気合を入れて臨んだ!
犬童監督は、結構、真面目な感じの人。金髪は映画の宣伝のためにやったものらしいし、見た目のイメージとはちょっと違った。映画から想像する人物像ともちょっと違う。
多分、一見クールに見えて、奥にすごい野心の炎があって、しっかりと未来を計算し、その未来に必要なことをきっちりやっていく人なんだろうな。
着実に「成功」というのかな、自分が思い描いた未来に向かって歩いている人を見ると、やっぱり刺激になる。何を大事にして、どう生きればいいのかが、見えてくる。
『きらきら眼鏡』の映画ができるまで
ということで(?)、『きらきら眼鏡』の映画、是非、見てください!!
この映画、すごいですよ。
普通、映画って初めに予算があって、それから今回はこの脚本で、とか、この原作で、とか、この監督で、とか決まっていくものだけれど、この映画は違う。
最初に森沢さんの「犬童監督に撮ってもらいたい」という想いがあり、それを応援したいという人たちがいて、船橋市で決起集会を開き、実行委員会という名のボランティアが撮影に全面協力し、完成したもの。
最初に船橋のららぽーと東京ベイで先行上映されたけれど、そんな大きな映画館で上映が決まったのは、9000人の署名があったからだとか。
このエピソードだけで、なんか泣けちゃう!
今までは「お金」が起点ですべてが動いていたけれど、これからは「人」の想いとか、「人」のつながり起点で色々なものが動いていく時代なんだな。
それはきっと、希望の膨らむ未来だ。
映画『きらきら眼鏡』の感想
そう、映画自体の感想は、ちょっと前にFBに書いたから、それを引用。
いやぁ、良かった!
最後の方、涙が止まらない。でも「泣けます!」という映画のあざとい泣かせ方じゃなくて、心の奥に迫ってくる感じ。そこまで積み重ねてきたリアリティの力。
原作と設定が違うところも多く、弥生さんファンからはブーイングが起きそうな予感もあるけれど(笑)、すべてが計算されて取捨選択されている感じが、素晴らしかった。
長編小説を映画にした場合、原作にある魅力ABCをすべて活かしつつ、監督のこだわりをさらに加えて……結果、すべての要素が薄まっちゃう、みたいなことも多い。
でもこの作品は、あえてC要素を捨て、代わりにAとBを深掘りしたような潔さがあった。
そのため、原作より「自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?」の言葉がずしりと来て、1日1日を大事に生きなくては、と感じた。
主人公の男の子役の役者も良かった。最初は華のない感じが物足りなかったけれど、その分、奥に確かな存在感があり、ラストにいくほど、それがじわじわ効いてきた。
池脇さんは当然のごとく、いい! 「そこのみにて光輝く」を思い出したのは、最後の海のシーンのせいかと思ったけれど、そっか、あの映画も池脇さんだったんだな。
多分、森沢さんと繋がりがなかったら観に行かなかった。でも、森沢さんを知らない人にも広く「良かったよ!」と言いたくなる映画だった。観られて良かった。
※森沢さんを知っている人は、森沢さん探しの楽しみもあります。ある場所のシーンになると何度も影が横切り、ちょっと笑える(笑)
ということで、犬童監督の応援のためにも、是非、観に行って頂けたら!
今は有楽町でも公開が始まり、これから地方での公開も順次始まります!
https://kirakiramegane.com/movie/
そして、プラスで嬉しかったこと
あと嬉しかったのは、先月kindleで出版した私の小説を常連メンバーの多くが読んでくれていて、感想を伝えてくれたこと。
すごい本当、嬉しかったなぁ。
「星々」と「さくらの季節」という2つの短編小説が入っているのだけれど、女性陣には圧倒的に「星々」が人気。
「いとこに柾兄ちゃんがいるから、親近感がわいた」とか、純粋な『読者』の感想って、いいね~。なんか、すごい新鮮な気持ちになる。
で、普段自分が「読者」じゃなくて、「選考委員」とか「批評家」ばかり意識していたことに気づかされる。
シナリオライターの花村さん(以前インタビューさせてもらったときの記事はこちら)だけは「さくらの季節」がいいと言ってくれた。
映画の話で、私は映画を作ったことがないのだけれど、映像の仕事にも関わっている花村さんに認めてもらえたのも嬉しかったな。
そして、普通、電子書籍ではサインなんてできないんだけど、驚くことに、kindleの端末本体にサインを書かせてもらってしまった。
(いつも囲む会に笑いを提供してくれるキャロルさんとかごちゃん夫婦。かごちゃんは囲む会常連にもかかわらず、森沢さんの小説を一冊も読んだことがなく、森沢さんから最近は「もう、一生読んじゃダメ。漫画も映画もダメ」と止められている(笑))
この端末にはその後、森沢大先生、犬童監督、久松さん、漫画家の琴未さん、作家の黒田さん、イラストレーターのうぬまさんと、そうそうたる顔ぶれのサインが!
(このkindle、欲しい! 手に入れたら、私のサインは除光液で消す(笑))
でも、「一番最初は香ちゃんに書いてもらうと決めていたから」と言ってくれたキャロルさんの心意気が、粋で、ぐっときた!
なんか、このサインの価値を上げるためにも、ちゃんと私もメジャーになるぞ!と思った。ありがとう!
今回もまた森沢さん自体は全然囲まず、森沢さんとは「(映画にエキストラで出ていた)森沢さんが見つけられなかった」という話くらいしかしなかったけれど(^^;)
それでも、数日、ほっこり気分が続く、素敵な会なのです。
★ほっこり感と笑いが伝わる森沢さんのブログ記事
https://blogs.yahoo.co.jp/osakana920/72552808.html
森沢さんのブログを見ていると、「もりちゃんを囲む会」追加メンバー募集の案内が時折アップされます(大体、花見やBBQ、新年会の1か月くらい前に)。気になる方は要チェックです!
森沢さんの新刊情報
森沢さんの新刊は10月25日に発売されるそうですが(『雨上がりの川』幻冬舎)、その前の新刊、『キッチン風見鶏』もお薦めです♪
こちらも以前FBに感想を書いたので、引用。
心地よい空気を感じられる爽やかな作品だった。
森沢さんには以前、「説明は減らして、シーンで書く意識を持つといいよ」とアドバイスしてもらったことがあるけれど、最初に出てくる海の見える公園とか、キッチン風見鶏への坂とか、店内の様子とか……本当、「シーン」として目の前に立ち上がってくる感じが、やっぱりすごいなと思った。
普通、森沢さんの小説の感想は、「そういうことだったのか!」とか、「泣ける!」とか書くものなんだろうけど、私が小説に求めるのはあくまで、その世界にいる時間が心地よく過ごせるかなんだな、ということも改めて自覚した。
ということで、森沢さんの小説も是非♪
(アマゾンの小説一覧ページ)
今はやはり『きらきら眼鏡』がお薦めだけれど、『虹の岬の喫茶店』『たまちゃんのおつかい便』なども個人的に好きです。(『虹の岬の喫茶店』は漫画もいいです!)
そして囲む会常連のなかでの一番人気はダントツで『あおぞらビール』。むちゃくちゃ笑えるエッセイで、小説とはまた違う、でもむしろ囲む会で見せてくれる素の森沢さん(?)が分かる作品です♪