私には○○しかないから、と言える人は逆に強い

最近、役者たちを主人公にした小説を書いている。

 

私は中学・高校と演劇部だった。そして、高校時代に見た早稲田の劇団の芝居(堺雅人さんが新人として出ていた)に衝撃を受け、ここに入るぞ!と強く思い、早稲田に入った。

ただその劇団はむちゃくちゃレベルが高いというか、厳しくて、私は新人期間も生き残れず、挫折した。

 

それはもう20年以上も前の話なのだけれど、考えたら、あの頃の経験とちゃんと向き合って、小説にしたことってなかった。

どこか逃げて、フィクションだらけにしていた。

 

でも、思い出すと、時間としてはたった3か月と数週間(劇団を辞めた後にも、裏方としてその劇団を手伝いに行ったりした。心から惚れていたんだよなぁ、多分、あの世界に)だったけれど、自分の人生において、もしかしたら一番密度が濃かった時間かもしれない。

 

そのあいだに出会った人は本当みんな個性的で、だからこそ魅力的だった。

厳しい劇団だったから、授業を捨てて演劇に没頭している人も多くて、6年生、7年生とかざらにいた(早稲田は「8年生」までいる。8年で卒業できないとさすがに退学になるらしい。……今は分からないけど、当時はそうだった)。

そんななかで堺さんは3年生のときにすでに退学していた。その時点でもう「自分には大学卒業の肩書は必要ない」って思ったのかな。

 

そんな一つ一つのことを丁寧に思い出していくと、書いておきたいことがたくさんある気がして(上記の劇団を辞めた後も、私は他に2つ劇団に入って、旗揚げを経験したり、仲間割れを経験したり、同じ劇団のメンバーの死を経験したり……もう、本当、濃く色々あった)。

100枚くらいの短編を5,6個書いて「連作短編」の形に仕上げたいなと思っている。

 

今は1作目を仕上げて、2作目にとりかかったところ。これはどんな形でか分からないけれど、本の形にして、来年には世に出したいな。

と、脱線したけれど、なんか劇団時代のことを思い出して思ったのは……

いろいろなことを器用にこなしていく人が社会的には認められやすいけれど、不器用に、一直線に、道なき道を傷だらけになりながら進み続けていく人たちは、輝いていて、格好よく見えたな、ということ。

 

「私には小説を書くくらいしかできないから」

少し話は変わるけれど、メジャーになっている女性作家のなかには、作家になるまでは「アルバイトをいくつも転々としてきた」みたいな経歴の人も多い。

その中の一人、村山由香さんだったかな。インタビューで「私には小説を書くくらいしかできないから」とさらりと語っていたのが、印象的だった。

 

「〇〇くらいしかできないから」って、すごい謙遜の言葉にも思えるけれど、実は違うんじゃないかな、と最近思う。

その裏には、私には他の何が出来なくても「私には〇〇ができる」という強い自負がある。

だから、そういう人は実はすごい強いな、って思う。

苦手なものを平均まで伸ばすか、得意を伸ばすか?


日本人の多くには、というか、日本の教育には、「苦手なものを平均まで伸ばそう」みたいな考え方が強くある。

確かに、塾の先生をしているときに、

「偏差値60を63にするより、偏差値47を50にするほうがずっと簡単」

というのは、ものすごい真意だと思った。

 

でも、テスト対策としてはそれが功を奏しても、人生において功を奏するかは分からない。

 

偏差値47が50にになっても、誰もその能力に目を留めてはくれない。それよりむしろ、他が偏差値40前後でも、一つ偏差値80(80を出すのが可能なのかは分からないけど)があれば、その人はその後の人生を、面白く生きていける気がする。

ただ、そのときに大事なのは、その人自身が、「40」のものに目を向けず、「80」のものだけを磨けばいいんだと割り切って、人生を楽しもうと思うことなんだけどね。

 

せっかく80のものがあっても、40を50にすることに一生懸命になっていたら、人生、結局、面白くない。

なんてことを、最近はすごく思う。

自分の能力のバランスは自分で決めて生まれてきた?

私はあまりゲームはしないのだけれど、若いころ、ドラクエだけはⅤまでした。

何番目のドラクエか忘れたけれど、最初に主人公を設定するときに、50くらいの数字を各能力に好きなように割り振れるようになっていた記憶がある。

10個の能力に5ずつ割り振ってもいいけれど、たとえば「攻撃力」だけ41にして、他の9個の能力は全部1でもいい、みたいな。

 

私たちももしかしたら、産まれる前に自分で自分の能力を必要なバランスで割り振ってきたんじゃないかな、なんて最近思うんだ。

だから、低い数値のものを上げようとするんじゃなくて、得意なことに目を向けて、「なんでこれを得意な設定にして生まれてきたんだろう」って考えることで、人生が切り拓けるんじゃないかな、と。

 

社会に出て、30歳か35歳くらいを過ぎたら、偏差値40のものはもういいんじゃないかなぁ、放っておいて。

それより、自分の強みをもっと磨いて、それで楽しく人生を生きよう!

そのほうが、社会のためにもなるはず。

 

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表
ライター・小説家

東京出身・千葉県市川市在住
早稲田大学第一文学部卒

自分自身が多くの本やブログ、メルマガから「しあわせに生き、しあわせに働くヒント」をもらったように、自分もその知識と経験、文章力で、誰かの今日と未来を輝かせるためのお手伝いができたら嬉しいなと思っています。

★小説家としては「九州さが大衆文学賞」「坊っちゃん文学賞(佳作)」などの受賞歴、佐賀新聞連載・小説NON掲載などの実績があります。

★ライターとしては、社会保険労務士の知識を活かし、産経新聞や人事系雑誌に執筆、共著出版などの実績があります。

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ABOUTこの記事をかいた人

遊部 香

オフィス言の葉代表・起業家支援ライター 「あなたの想いを 届く言葉に」をモットーに、主に起業家の文章支援をしています。