『引き寄せの法則』関係の本を読むと、よく「良い気分でいる」ことが大事だと書いてある。
『ザ・シークレット』には、「感謝することが大事」とか、「願いが叶うと期待して待つことが大事」とか、そんなことが書かれている。
『引き寄せの法則』が物語になったと言われる『サラとソロモン』にも、「気分よくいること」が大事ということが、繰り返し書かれている。
そして、その『サラとソロモン』で、「引き寄せの法則」の重要なポイントが分かったと公言されている奥平亜美衣さんは、「いい気分」でいると、ソースとつながる回路が開くから、願いも天からすっと入ってこれて、叶うのだ、というような説明をしている。
私自身は、そういう本を読んできて、「確かに、前向きな気分で、いろいろなことを楽しんで生きているときのほうが、いいことが起きているよなぁ」と、一応、「いい気分でいると願いが叶う」理論を受け入れてはいたのだけれど、あと一歩、肚には落ちていなかった。
でも最近、ようやく、多くの人が伝えようとしていることがどういうことか、分かってきた気がする。
……ということで、今日はその「分かってきた」内容をシェアします!
Contents
「願い」が型を作り、「良い気分」が型に入る原材料になる
以前、「『ザ・シークレット』で引き寄せの法則なんて……と思った人こそ『実践 引き寄せの法則』を読んで!」という記事でも書いたように、私が「引き寄せの法則」らしきものに最初に触れたのは、浅見帆帆子さんの本だった。
その最初に読んだ浅見帆帆子さんの本『あなたは絶対! 運がいい』にこんなイラストがある。
これは、型に粘土を入れて固めると、型どおりの粘土の作品ができるように、
現実世界も、「こうなったらいいな」と思い描くものが「型」になり、そこに「プラスのパワー」を入れることで、現実化するのだ、ということを示している。
浅見帆帆子さんは、「プラスのパワー」を増やすには、「人に小さな親切をする」「家族を大事にする」「近所の人に挨拶をする」という小さな徳を積むことが大事、というような書き方をしていて、「精神レベルが高い人」「低い人」という表現も使っている。
しかも、帆帆子さんの本は、『ザ・シークレット』が日本ではやる前に出たものだから、「引き寄せの法則」という言葉は使われていない。
だから、「なんか似たようなことを言っているように思えるし、両方とも“確かに、そうだな”と思えるんだけれど、理論としては腑に落ちないところがある」という感じだった。
でも、この「プラスのパワー」を「徳」に限定せず、「いい気分」に変換すると、帆帆子さんのイラストと解説が一番わかりやすいな、と思った。
つまり、「こうなったらいいな」と思うことで「型」を作っておき、それは放っておいて、普段「いい気分」で過ごしていると、勝手にその「型」に原料が注ぎ込まれていって、気づいたら、願った通りの現実が「かたどられている」と。
良い気分も大事だけど、願いを具体化するのも大事
『ザ・シークレット』が流行った頃は、「願いを具体的にイメージする」ということに重きが置かれていたけれど、最近は逆に「良い気分でいる」ことの重要性を語る人が多い気がする。
でも、自分の実体験から言うと、やっぱり両方大事。
「願い」に集中しすぎると、「でも、叶わないかも」「どうやって叶うの? そこまでの道が思い描けないし、無理じゃない?」とネガティブな気分に陥り勝ち。
だから、「願い」をぼんやりとでも思い浮かべたら、あとは忘れて、今、熱中できることをやったり、今、いい気分になれることに意識を向けていい。
ただ、まったく「願い」を思い浮かべないと、せっかく型に入れる材料があるのに、思ったような形に結晶化しない。
それももったいないかな、と。
ぼんやりとでも「あ、こんなのがいい」と思っておくと、気づいたときに現実化していたりする。
「あ、そういえば、こんなのが欲しいって思っていた」「そういえば、こんな生活をしたいって半年前に考えていた」……そんなふうに忘れた頃に、以前夢見たことが現実になっている。そういうのは、けっこういいな、と思う。
まとめ:良い気分でいると願いが叶うから……
ということで、「願い」+「良い気分」が、願いを叶えるポイント。
ただ、「願い」が頭で考えただけの、あまり心が動かないものの場合、それは宇宙の流れと合っている「願い」ではないから、叶わないことも多い。
願い自体が、「良い気分」でいるときに、ふっと浮かんだものだと、「願い」+「良い気分」の効果がさらに高まって、現実化する。
だから普段から、「どうしてもこうしたい」「これは嫌だ」と頑なにならず、力を抜いて、「良い気分」でいることが、やっぱり大事。
願いを詳細に思い描いても、それは「型」のディテールを細かくするだけで、「型」に流し込む原料は増えないからね。そこをお忘れなく。
★「良い気分になるのが難しい」という人は、まずは自分の心を満たしてあげよう★