今週のメルマガは、「行動量って大事?」ということをテーマに書いた。
その反響が結構あったので、「行動量」「行動力」について、ブログにも書いてみたいと思う。
ブログの更新情報と、もうひとつ「しあわせに生きるヒント」をお届けしています♪
メルマガを登録してくださった方には、
「しあわせに生き、しあわせに働く 10のステップ」をプレゼントしています!
Contents
「行動量」「行動力」って大事?
私も以前は、休んでいたくても、「もっと頑張らなきゃ」と自分に鞭打って、「行動量」を増やし、動いていれば安心できるタイプだった。
でも、「もっと仕事を増やさなきゃ」と、営業したり、発信を増やしたり、人と会う機会を増やしたりしても、結果はいまいちだった。
で、結果が出ないから、「まだまだ行動が足りないんだ」と思ったり、「自分には行動力がないからいけないんだ……」と落ち込んだりした。
でも、去年の夏ごろ、自分の生活全体に違和感を覚え、一度辞められることは辞め、「スペース」を作ってみた。
つまり、自分自身と向き合い、自分が本当にしたいことをできる時間づくりをした。
それで分かったのは、こういうことだった。
- 結果が出ないことは、自分がしたくないことだった
(営業という行為自体に気が乗らないだけでなく、営業した先にある仕事にも、それほど思い入れがなかった……とか) - すでに色々なことをしすぎていて、エネルギー不足に陥っていた
(「1」の力で10のことをするより、「10」の力で1つのことをしたほうが結果が出やすい) - 自分の行動は、「欠如感」からスタートしていた
(自分には「欠けたものがある」という前提からスタートした行動は、欠如感を強める結果にしかならない。→エイブラハムの教え通り)
大事なのは、行動より心とエネルギー
このブログにはもう何度も、
「文章が下手でも、話し方が下手でも、想いがこもってさえいれば伝わる」
ということを書いてきた。
これは、宣伝文を書いたり、名刺交換したり、講演したりという分かりやすい「伝える」行為をしているとき以外にも言える。
そして、マイナスの意味でも、同じことが言える。
つまり、言葉をどう取り繕っても、自分のなかにあるのが「足りない」という思いながら、それを人は感じる、ということ。
たとえば、仕事のことをSNSで発信している人がいたとして、同じようなことを書いていても、
- Aさんの投稿を読むと、「Aさん、輝いているな。素敵だな。こんな風になりたいな。力になれることがあれば、応援したいな」と思う。
- Bさんの投稿を読むと、「Bさん、頑張っているな。でも、なんかBさんの投稿を読むと疲れるな。頑張っているのは分かるんだけど……しばらくフォローをやめようかな」と思う。
なんていう違いを感じたりする(そんなこと、ありません?)。
これって多分、そのSNSの内容じゃなくて、それを書いたときの相手の心を受け取って、自分の心が反応している。
きっと受け取る側が上のような気持ちになるのなら、
- Aさんは、心から自分の仕事を楽しみ、それが素晴らしいからもっと広めたくて、わくわくした気持ちで投稿している
- Bさんは、「もっとお客さんを増やすために、こんな活動をしていると広めないと」とか「なんか時間が空いちゃったけれど、普段は結構頑張って仕事をしている。そこをみんなに分かってもらいたい」みたいな、なにかに急かされる気持ちで発信している。
そんな違いがある。
「行動力・行動量が大事」って言う人は……
行動が大事と言う人は、普段から意識せず、Aさんのように動ける人だと思う。
心が整っていて、良いエネルギーを載せていつでも行動できる人は、行動すればするだけ、結果が出せる。
だから、「行動すれば結果が出るんだから、じっとしていないで、行動しようよ」と、多分、善意で言っている。
けど、心が整っていて、良いエネルギーをいつでも出せる人は、ワクワクする気持ちに背中を押されて、「動け」って人から言われなくたって、動いちゃう人。
動けない人は、「動きたい」ってエネルギーがまだ満ちていないから、動けないんだ。
……ということが、最近、分かった。
だから、Aさんみたいな人は善意でアドバイスしてくれているんだろうけれど、「行動が大事」「行動すれば結果が出るから」という言葉に、私は長年、すごい苦しめられてきた(特に、自営業なんだから営業しなきゃ、というプレッシャー……)。
社労士として開業したときは、元保険マンで営業力がむちゃくちゃある先輩から、
「飛び込み営業でもなんでもしろ。動かなければ、仕事なんて来ないぞ」
と、けっこうきつく言われて、凹んだ。
ま、開業したら、本来誰からも何も教えてもらえない「個人事業主」なわけで、そんな個人を真剣に叱ってくれる人がいた、というのは、ありがたいことでもあるんだけど、けど……
人には向き不向きがあるから、私みたいなタイプに「飛び込み営業しろ」は違うだろう、と、今は冷静に思うな。
渦中にいたときは、そんなふうに冷静に思えず、
「あ~、動けない自分はダメだ。こんなんじゃ、うまくいくはずがない」
と、落ち込んでいたけどね。
上記の、ばりばり営業マンの先輩は、「ホームページなんて、あるだけでいい。そんなところから、いいお客さんなんて来ないから」と言って、本当、「あるだけ」のホームページだったけれど、同じ頃、ホームページだけで、新規開拓して成功していた人もいた。
(後者の先輩は、「人の集まるところに3日連続で行くと、翌日必ず体調を崩す」と言っているような内向的な人だったけれど、とても外向的なNo.2を雇って、事務所を大きくしていた)
世の中、信じたことが現実になるから、「ホームページだけで集客なんてできない」と言っていたら、その人はそういう現実を生きるし、「飛び込み営業なんてしなくたって、人とほとんど会わなくたって、仕事くらいくるよ」と思っていれば、そうなるんだよね。
大事なのは、行動力より、「思いこみ」と「エネルギー」
と、ちょっと話がそれちゃったけれど、結局、言いたいのはこういうこと。
結果を連れてくるのは、
「その人の思いこみ」と「その人の今のエネルギー」
それだけ。
まずは、自分に都合がいい思い込みを作り上げる。
たとえば、営業が得意で、パソコンが苦手な人なら「ホームページなんていらない。人に会ってなんぼ」と思えばいいし、逆に人に会うより、コツコツブログを更新する方が性に合っている人なら「今は、ネットだけで集客できる時代。自分の想いを発信すれば、自分の理想のお客さんが向こうから来てくれる」と思えばいい。
これは個人事業主の仕事の例だけれど、プライベートのことでも、なんにでも使える。
たとえば、自分の容姿に自信がある人は、「美しければ、もてる」と信じればいいし、容姿に自信がない人は、「本当に優しい人は、外面より内面を重視するから、私は理想のパートナーに出会える」と思えばいい。
そして、自分に都合のいい思いこみを作りあげつつ、エネルギーを充電する。
自分のエネルギーを高めるためには、自分が好きなことをやる、とか、自分にもっと心を向けてあげる、とかも重要だけれど、「自分のエネルギーを浪費させていることを辞める」というのも、とても重要。
「やらなきゃいけないんじゃないか」と思って、嫌々やっていることは、辞めてみればいい。
「やらなきゃいけないんじゃないか」と思っていることの多くは、別にやらなくてもいいこと。本当にやらなきゃいけないことは、迷わずに、やっているから(笑)
そうやって、エネルギーが高まってくれば、勝手に動きたくなってきて、動けちゃう。
人間って、そういうもの。
「自分には行動力がない」と落ち込んでいるのは、もったいない。
そうやって自分を責める行為が、さらに自分のエネルギーを浪費させ、あなたを「動けない人」にしているだけだから。
いい思い込みを持って、自分の心に栄養をたっぷりあげれば、「あ、あれ、楽しそうだな。やってみたいな」が、浮かぶ。そして、それをやれば、いい結果がついてくる。
行動は人生を楽しむためにするもの。
行動できない自分を責めるのはやめよう。
★こちらの記事もお薦め★