前回、「心も適度に動かして、老廃物を出そう!」という記事で、「心の掃除をしよう」と書いたけれど、心の掃除をするメリットは、「自分が楽になる」以外にもあると思う。
それは、こういうこと。
心の老廃物が洗い流される
↓
繰り返していると心がちょっとずつ軽くなってくる
(自分がまず楽になる)
↓
心がちゃんと動くようになってくる
(自分は楽しくなってくる。外に向けて動き出したくもなる)
↓
心のエネルギーが外にも伝わっていく
↓
そのエネルギーを人が受け取り始める
うまく行けば、こんな良い流れが生まれる。
ものを伝える仕事は、心を伝える仕事
私は文章を書く仕事をしているけれど、それは、
「文章という“ツール”を使って、心を伝える仕事」
だと思っている。
「心」だけでなく、「エネルギー」を伝えている、とも言う。
物を売る文章の場合でも、自分が「すごくいい」と思って、その感情を思い切り込めて書いた文章って、人にも伝わる。
以前仕事で書いていたメルマガは、「ひたすら物を売りますよ」系のものだったんだけど、それを読んでくれていた人と会ったときに、
「遊部さんの文章は、感情が伝わってくるから好き」
と言われたことがあった。
ものすごい営業系のメルマガなのに、「好き」と言ってもらえたのが、そのときは驚きだった。
でも今なら、ちょっと分かる。
当時の私は、「これをいくつ売らなきゃ!」みたいな必死さは全然なくて、「これ、本当にいいから、その良さを体験しないと損だよ!」という想いを本気で込めて書いていた。
物を売るタイプのメルマガには、「そんなに売り込まれても……」と不快に感じさせるものもあるけれど、それはきっと、書く人が「売らなきゃ」という思いで書いているんだろうな。
「これ、私、超好きなんだけど!」という純粋な想いで書いていたら、受け取った相手がうっとうしさを感じることって、ほとんどない。
(ま、好みはあるから、全員に好まれるのは無理だけどね)
発信する側の心が、純粋に良いエネルギーで動いていて、それを純粋にまっすぐ発信するなら、受け取った人は不快にならない。宣伝文であっても。
文章でなくて、トークでも同じ。
営業トーク、セミナーや講演で話すときも、発信者の心が純粋に動いているかは、とても重要。
心を伝えるためには、心を整えてあげることが大事
ということで、初めに書いたことに戻るんだけど、
だから、「発信する人」は、「心ができるだけピュアに動くように、心のメンテナンスをするといいよ」と思うんだ。
伝わる文章が、必ずしもうまい文章のわけじゃないし、伝わる言葉が必ずしも流暢にしゃべられたものじゃない。
文章や語りのスキルより、大事なのは、発信する人の心の動き。
そんなことに、ちょっと意識を向けてみると、文章や話し方がきっと変わる。