成功する人としない人の違い:メジャー批判する人が成功しないわけ

今日は、少し前のメルマガに書いて、けっこう反響があった内容を、記事にまとめてみます。

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「芸術家」意識が高い人に多い「メジャー批判」をする人

前に「芥川賞・直木賞・本屋大賞の違い:純文学とエンターテイメント小説の違い」という記事の最後に、

小説に限らず、自分で作品を作っている人と話すと、「これは芸術性が低い(からダメ)」とか、「薄っぺらい」とか、逆に「分かる人に分かればいいという態度は傲慢だ」とか「小説は楽しめてなんぼだ」とか、色々みんな意見を持っているけれど、

結局のところ、ただの好みだから!って話だと思う。

「人と合わせる必要もないけれど、人に自分と合わせてもらう必要もない」

と書いたのだけれど、前者の「これは芸術的じゃないからダメ」「大衆受けを狙った作品を作るなんて邪道」みたいな考え方の人って、けっこう多いように感じる。

私自身は長く小説を書いてきて、「小説仲間」も多かったし、大学時代は役者を目指して劇団をいくつか転々としたし、音楽をやっていっている人と会うことも多かった。

大学時代出会った人のなかには、今は俳優として頻繁にテレビに出るようになっている人や、誰もが知っているグループのメンバーとして歌っていたりする人もいる。

でも一方で、9割9分の人は芽が出ず、「普通の社会人」になり、そのまま表現活動を辞めてしまっている。

その違いは何なのか……?

 

「メジャー」になって成功する人の共通点

 

当時は、「才能」と「運」なんだと思っていた。

でも、改めて客観的に考えると、それだけじゃないな、と思う。

役者として成功したAさんと、アーティストとして成功したBさんのことを改めて考えると、他の人とは違う共通点があった。

それは

  • 人は人と割り切り、自分を貫く孤高さがあった(決して、協調性がないわけではなく、自分できっちり優先順位をつけて、それを守るような姿勢があった。他の人が7年生、8年生になったりするなか、Aさんは2年であっさり退学を決めたし、当時は劇団員ではあったけれど、いつも一人、他の人と離れて発声練習をしていた印象が強い)
  • 先輩後輩が厳しい社会でも、後輩を見下すような姿勢は取らず、誰に対してもフラットで、自分の成功を自慢しなかった(当時から2人ともテレビやラジオに出ていたけれど、それをネタに収録時の笑えるエピソードを話してくれたり、「あ、まぁ、ラジオやってるんだ」と軽く言うくらいだった)
    ※逆に、8年生まで劇団に残りながら、いまいちパッとしなかった先輩ほど、人を見下すような態度を取った。今でも忘れられない人がいる(^^;))

 

去年まで色々な人にインタビューしてきて辿り着いた答えと似ているんだけど、結局、生きるために大事なことって、この2つなのかもしれない。

  • 『自分』を生きること
  • みんな等しく価値ある存在だと心底思って生きること
    (これは、思いこもうとしても、多分できず、ある段階に達すると自然に「みんな平等なんて、当たり前だよね」という感覚になるんだと思う)

もちろん、才能と運も大事だと思うんだけどね、でも「自分を生きる」ことで才能は一番発揮され、「みんな等しく価値がある」と信じる心が、人との良い関係を築かせ、それが「運」を運んできてくれるのだとも思う。
(運って多くは、人が運んできてくれるもの)

 

メジャー批判する人が成功しないわけ

それとは逆に、「表現」をしている人のなかには、成功している人(メジャーになった人)を批判する人も多かった。特に大学時代は、斜に構えている人も多かったからね。

映画とかドラマでもよくこんな台詞を聞くけれど、まさにこんな感じの人たち。

「奴ら(有名なバンドやアーティスト)は、メジャーになるために、自分たちの音楽性を捨てて、大衆受けするものを作り始めた。

俺たちは、音楽大衆におもねるような音楽なんて、絶対に作らない」

でも、そう言っている人たちがその後、成功したという話はほとんど聞かないんだよね。

当時は分からなかったけれど、今はその理由が分かる。

ここでの問題は2つ。

1つは「人のことばかり気にしている」から。

メジャーになった人が「大衆」を意識しすぎだと言っているわりに、こういう言葉を言う人は「メジャーになった人」をずっと意識している。

逆に、成功する人はライバルに強くは意識を向けていない。

羽生選手とかイメージすると分かりやすいと思うけれど。ただ淡々と、自分に今、何ができるか、自分の力を以前より磨くためにはどうすればいいか、を見つめ、そのためにできることをやっている。

さっき書いた役者のAさんが、一人で黙々と発声練習をしていたのと同じ。

2つ目は、上記の発言は「欠如」を前提としているから。

なぜ、ライバルを批判する言葉を口にするのかというと、「シェアは限られている」と思っているから。

シェアという言葉は分かりづらいかもしれないけれど、音楽の話でいうと、「音楽を聞く人、ライブに行く人の総数は変わらない。だから、AやBやCの音楽が人気になれば、自分たちの音楽に関心を示す人は減る」と考える、ということ。

でも、本当にそうかというと……

そんなことはない!

芸人の又吉さんが芥川賞を受賞したとき、又吉さんはこんなことを言っていた。

僕が芥川賞を獲ったことがきっかけで、文学に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しい。

成功している人は、こういう考え方をしている。

でも、マイナーで終わる人は、「芸人だから芥川賞を獲れたんだ。大した実力でもないくせに」と思い、まるで自分のチャンスをメジャーな人に奪われたように感じる。

この考え方の違いって、実はすごく大きい!

……ということに、私も最近、気づいた(笑)

少ない椅子を争う意識ではなく、自分の存在によって椅子自体を増やしてしまえ!という意識で生きている人は、やっぱり強い。

自分もそういう意識で生きたいと思います!

 

まとめ:メジャー批判して、マイナーで終わる人にならないために

あなたが何かの分野で「メジャーになりたい!(成功したい!)」と思っているのなら、次の3つのポイントを意識してみてください!

  1. 人よりも自分にしっかり意識を向ける。
    自分の強みは何なのか、自分の力をもっと磨くにはどうしたらいいのか、そこに集中する。
  2. 自分を大切にするのと同じくらい、人も大切にする。
    自分にも人にも同じだけの、ものすごい価値があるのだということを信じて、日々を送ってみる。
  3. 少ない椅子を取り合う意識ではなく、椅子自体を増やすくらいの気持ちで生きる。

今日の記事が何かあなたの人生のプラスになれば幸いです!

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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