100%それが可能だと信じられたら?

今日はクリスマス。

 

3歳の息子は、朝起きて、クリスマスツリーのそばに大きなプレゼントを見つけ、中身を確認すると、「良かった」と小さく呟いた。

 

1か月半前から、ずっと欲しいと言い続け、「サンタさん、持ってきてくれるかな?」と聞くと、「うん」と常に自信満々に答えていた息子だったけれど、本当はちょっと不安だったのかも?

 

本当に欲しいものが手に入ったとき、「やったー」と両手を挙げて喜ぶというよりは、どこかほっとした気持ちになるものなのかもしれない。

 

純粋に「欲しいものは手に入る」と信じられる子供時代から、大人になるにつれ、「欲しいものが手に入らない」経験を積み重ね、段々、人は「手に入らないかも」という不安を大きくしていく。

 

そして、始めるのが、「保険を掛ける」こと。

 

本当にやりたいことではお金を稼げないかもしれないから、もっと手っ取り早くお金になりそうなことをするとか、

 

一番欲しいものは手に入りそうもないから、二番目、三番目を目指すとか、

 

目標を達成できなかったら恥ずかしいから、それを公言しないとか、本気では狙っていない顔をするとか……

 

そういうのって、全部「保険」だなって、最近、なんか思った。

 

そして今までの私の人生、本当にたくさんの「保険」をかけて、随分、嘘まみれになっていたな、とも。

 

 

よく、「決意」することが大事、と言う。

 

本当にそれをやるんだと決意すると、色々な流れがそれを応援してくれるようになる、と。

 

それってきっと、「決意」したとき、人は余計な「保険を掛ける」ことを辞めて、「保険を掛ける」ことに使っていた30%なり、40%なり、多いときは70、80%のパワーを全部「本命」に注ぎ込んで、100%の力を発揮できるようになるからなのかもしれない。

 

 

昨日、ふとしたきっかけで、『食堂かたつむり』をベストセラーにして華々しくデビューした小川糸さんのことを調べていたのだけれど、Wikipediaによると、

 

雑誌への応募など小説を書き続けるものの芽が出ることはなく、創作活動開始から10年以上デビューのきっかけを見出すことができずにいた。

その後いくつかの小説を発表したのち、作家としての活動はしばらく途絶えていたが、「もうこれでだめだったらあきらめよう」と好きな料理を題材として執筆した小説『食堂かたつむり』が、2006年の第1回ポプラ社小説大賞にて入選こそ逃したものの編集者の目に留まり、編集者と二人三脚で作品を完成させて2008年1月に出版、念願の小説家デビューを果たす。

 

という経歴だったらしい。

 

よく知らない人から見ると(私もよく知らなかったけれど)、すごいとんとん拍子に注目され、活躍しているように見えたけれど、それまでにはいろいろあったんだな。

 

そして、「もうこれでだめだったらあきらめよう」と力を注ぎ込んだものが、運命を切り開いたって、やっぱりそのとき、「100%」に近いものが作れたということ。

 

 

ここで私が言いたいのは、「やりたいことに集中するために、すぐに仕事を辞めないといけない」ということでは決してなくて、生活に本当に必要なこと(生活費を稼ぐ仕事とか)以外に、「保険」でやっていることも、結構多いんじゃないかな、ということ。

 

そして、それを辞めてみたら、もっと本当にやるべきことに力を注げて、いい結果につながったり、生活がシンプルになって心に余裕ができたり、いい流れに乗れるんじゃないかな、ということ。

 

たまにはちょっと立ち止まって、自分のエネルギーの配分について、じっくり考えてみてもいいかもしれない。特に年末年始は、そういうことに向いている時期だと思う。

 

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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