自分にあるものは、すべて自分の強みだ

昨日は久しぶりに滋賀県の社労士仲間(私はもう社労士じゃないですが)に会った。

9年くらい前、前職の会社が主催する大阪のセミナーに遊びに行ったことがあり、そこで1回会っただけの人(笑)

Facebookで緩くつながっていたのだけれど、ここ数か月、「なにか同じようなことを考えている人の気がする」とお互い思った感じで、急接近し、再会に至った。

こういうのって、面白い。

今回は、SNSで分かりやすく距離を縮めた感じだけれど、そのとき会うべき人とか、波長が同じ感じになっている人とは、偶然再会したり、急にふっと思い出したりするものなんだろう。

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自分の内側の情熱とつながる

そんな滋賀の社労士仲間・青山さんは、テレビのカメラマンを10年くらいしてから、社労士資格を獲ったという、変わった経歴の持ち主なのだけれど、さらに去年、数か月入院するような病を患ったのを機に、「自分が本当にしたいことは、こういうことだ!」という気づきがあり、今は、ストレングスファインダーコーチとして、また新しい領域に踏み出している。
(画像はfacebookから拝借)

私は、社労士の資格を獲ったものの、どうもその周辺の仕事には情熱が湧かない……という理由で、社労士資格を捨てちゃった人間なのだけれど、「周りの期待とか、目は、もういい! 私はやりたいことをやって生きていくんだ!」という、私の宣言に、同じ匂いを感じ取ってくれたらしい(笑)

青山さんも言っていたけれど、本当、自分の情熱とつながると、たいして苦もなく、周りからは「努力している」と思えることもできちゃう。でも、そこにつながっていないと、頑張っている割には空回りしちゃう(もしくは、全然頑張るエネルギーが湧かない)。

青山さんは、「自分が本当にしたいことは、手続きの仕事じゃなくて、もっと内側から会社を変えるようなことなんじゃないだろうか」と、本当にやりたいことに気づいたときのことを、

「モーゼが海を割ったときみたいに、さーっと目の前が開けた」

と言っていた。

私はどちらかというと、試行錯誤しながら、ちょっとずつ「あ、もう、これいい」と思っては捨て、「あ、こっちのほうがいい」と思っては、道を変え、じわじわ本来進むべき道を切り拓いて今に至った感じだけれど、病気とか、なにか大きなことをきっかけに気づきに至る人は、そんな感じなのかもなぁ。

 

陽明学の書にも書かれているらしい

最近、桑原先生下田先生も、私の尊敬する社労士の先生たちは、陽明学の勉強をしているのだけれど、青山さんも陽明学の講座に出るために、昨日は滋賀からわざわざ出てきたらしい。

そして、こう言っていた。

「陽明学にも、自分の内側とつながったことなら、ぱっと動けるというようなことが書いてある。昔の人も、そうやって内側の情熱とつながった人が、薩摩や長州から歩いて江戸まで来て、明治維新につながるような行動をしていったんだ」

つまり、歩いて薩摩や長州から東京に来ることを考えたら、新幹線で滋賀からセミナーのために出てくることくらい、大したことじゃないらしい!

本当、内側の情熱とつながれるかは重要だよね。

 

昔から陽明学の学者は、政治を動かしていた有名な人たちの参謀としてそばにいた

だから今、中小企業の社長の、一種の参謀としてそばにいる社労士も陽明学を学べば、中小企業が内側から良くなり、社会も変わるはずだということで、今、一部の社労士が陽明学を勉強しているそう。

 

私自身は社労士を捨てちゃった人間だけど、「ヒト・モノ・カネ」と言われる経営のなかで、「ヒト」にフォーカスした仕事を選んだ社労士には、本当に魅力的な人が多い。

そしてそんな、もともと魅力的な人たちが、さらに視野を広げて、社会のために動いているのだと思うと、なんか心強く、そして嬉しく思うなぁ。

 

強みは人それぞれ

青山さんがしているストレングスファインダーコーチングというのは、34の資質のうち、どれが優位に働いているかを診断して把握し、強みを伸ばし、弱いところを意識するというものらしい。

TOP5の資質だけでも、3,300万通りあるということで、つまり人はそれくらい多様で、違っていて当然だということなのだそう。

私などは、本当に色々な人に会ってきたからか、「そりゃ、みんな、違うよね」ということが実感として分かっているけれど、その違いが腑に落ちていない人がリーダーなどになると、

「なんで俺はできるのに。お前はこんなこともできないんだ」

みたいになっちゃうとか。確かにそうかも。

 

心理学でもコミュニケーションは、「相手と自分は別の人と理解すること」が最初の一歩と言われるけれど、そうだよなぁ。

 

違いを理解できていないと、「なんでお前は」ともなるし、「なんで〇〇さんは、あんな活躍しているのに、私は……」みたいにもなる。

得意なこともあれば、苦手なこともあって当たり前。

そう本音で思えたとき、人は自分のことを一つ、受けいれられるようにも思う。

 

青山さんが話していた言葉で、一番印象に残ったのは、こんな言葉。

「一つのことを長く続けてきた人には、その強みがあるけれど、僕のように色々なことをやってきた人間の強みは、たとえば社労士とコーチと映像とという3つのハーモニーを一人でも作れることだなと、今は分かった」

私も本当、キャリアチェンジしすぎて、我ながら意味不明な人生を歩んできたので、「この道一筋何十年」みたいな人に以前はコンプレックスを感じたりもしたけれど、最近はなくなったな。

一つ、深めてきた強みがある人は、それを誇りにすればいいし、そうでない人は自分のなかの「ハーモニー」に誇りを持つ。そんな考え方もいいよね。

「僕は、社労士をやりたい、コーチをやりたいと思っているわけじゃなくて、自分が持っているものを全部合わせて、会社や社会を良くすることをしたい」

みたいに言われていた言葉も、いいなと思った。本当、職業の枠にとらわれる必要もないよね。

人生、無駄なことなんて、何もないし、人の魅力は、本当、誰でも平等で、そして職業の名前一つでなんか表せないほど、深い。

なんてことを、確認しあえた、楽しい時間でした♪

 

★青山さんのストレングスファインダーのサイト★
http://strengthsfinder-coaching.com/

 

アイキャッチ画像はうちの稲ですが、「農家」もしている青山さんから、お米ももらっちゃいました。今年は自分でも田んぼ活動したし、お米を作っている人に随分会った年だった。そういう同じものが集まってくる感じも面白い。

 

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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