今日は素敵な起業家として、フォトグラファーの丸山京子さんをご紹介します。
「素敵な起業家」は、開業まもない起業家を応援、というスタンスで募集しているものなのですが、京子さんは2008年からフォトグラファーとして活躍されているベテランで、起業家としての軸も定まっていて、途中から「素敵な仕事人」インタビューをしている気分になっていました(私も、将来のビジョンの立て方についてアドバイスをもらったり……(笑))。
でも、「文章を書くのが苦手で、頭の中でははっきりしていることが文章化できない」という悩みがあり、新サービス立ち上げのタイミングでこのインタビューの募集を見て、申し込んでくださったとのこと。
その新サービスというのがまた素敵で、「未来フォト」という、「5年後になりたいビジョンを明確にし、それを写真に撮って、使えるバナーなどの素材として提供する」という一連のサービスなのだとか。
そのサービスについてはあとで詳しく書きますが、
- このままじゃいけないとは思っているけれど、だからといって、どこを目指したいのかもよく分からない
- なんとなくなりたいイメージはあるし、やりたいことも分かるけれど、そこに向けた一歩が踏み出せない
という方は、この京子さんのインタビューを読むだけで、気づきがあるはずです。
是非、インタビュー記事、お読みください♪
Contents
大企業で働く華々しい日々
京子さんは、短大時代「海外進出している日本企業で働きたい」という目標を持ち、1年間短大を休学して留学し、短大卒業後、トヨタ自動車に就職します。
トヨタでは、ヨーロッパ向けのレクサスの企画段階からリリースまでの4年スパンをずっと追いかけるような仕事の担当になり、新人ながらも非常に重要な仕事を任されました。
なるほど。
1年ごとの計画を立てる人はいても、5年スパンの計画を立てる人は多くない。普通の人はセミナーなどで「作りましょう」と言われて作るくらいかと思う。
でも、5年って結構いいスパンだなと思う。
1年だと短すぎて、「できた」「できない」がすぐに分かり、それで「できなかった」と自分を責めたり、やる気をなくしてしまう人も出る。
5年だと、結構先だと思うから、1年・3年よりもっと自由に発想できるし、5年は長いから、ちょっと頑張れない時期があっても、「そんな時期があってもいいか」と思える。
5年後のことなんて先過ぎて分からないという人もいるかもしれないけれど、トヨタの自動車開発だって、4年先のことでも、しっかり計画していたから、仕上がるべきものが仕上がった。計画しなければ、なにも生まれなかったはず。
だから、やっぱり計画を立て、行き先を決めていくって大事。
確かに、そうですよね。
ただ、トヨタの仕事はとてもやりがいがあり、学びも多かったそうですが、担当する仕事の責任が重すぎ、京子さんは次第に「寝ていても、仕事のことが頭から離れない」というくらいになり、自律神経失調症になり、会社を休職、そして退職することになります。
やりたいことを見つける旅で見つけた「写真が好き」という想い
以前から綺麗な青い海が好きだった京子さんは、会社を休職中に沖縄に行き、このまま沖縄に移住して、ダイビングのインストラクターになろうかと考えたそうです。
そしてダイビングマスターの資格まで取りますが、ダイビングのインストラクターやガイドとして、お客さんの命を預かる重さに、一歩踏み切れず、千葉に戻りました。
でも、「理屈じゃなく、沖縄に惹かれる」という京子さんは、その後も何度か沖縄に行き、ゲストハウスのアルバイトをしたり、数年、様々な職業を経験します。
そして、2008年、改めて沖縄に「人生の目的を見つける旅」に出たそうです。そして、その旅が京子さんに答えをくれます。
子供の頃から写真を撮るのは好きだった。
7歳で母親を亡くしてから、家族写真を撮るのは私の役目みたいになっていたし、常にカバンに「写ルンです」を入れて持ち歩くような子供だった。高校時代の授業風景の写真などもあるくらい。
だからその旅にもコンデジを持っていって、色々なものを撮っていた。そうしたら、3人の人に、「この写真、構図が変わっていていいね」とか、「写真を仕事にしているの?」とか、写真ついて言われた。
そのうち一人はユニバーサルスタジオでデザイナーをしているような人だった。
人生の目的を探す旅で、3人もの人に写真について評価をもらった。それで、その旅の帰りの飛行機で、「写真家になる」とノートに書き記した。
なんてドラマチックな!
そして、その旅から帰ると、京子さんはまず一眼レフを買い、そこから順調に写真の仕事を増やしていったそうです。
最近私も、「決意」とその「表明」の大切さをとても感じますが、「決意」すると、本当、物事が動き出すんですよね。
最初の仕事は、歯科ドリプラ
写真を仕事にする!と決めても、そのとき京子さんは、一眼レフも買ったばかり、プロの写真家が身近にいる訳でもない環境だったそうです。
でも、当時、福島先生のドリームプランプレゼンテーション(ドリプラ)に記録係として関わっていたお姉さんが当日都合がつかなくなり、「私の代わりに行かない?」と京子さんに声がかかります。
京子さんは、「記録係」という役割と、プロのカメラマンが来ているという情報に惹かれ、そこからドリプラに関わるようになります。
ドリプラにはプロのカメラマンも2人いて、最初の頃は京子さんが撮った写真はパンフレットにほとんど採用されないなど、悔しい想いもしたそうです。
でも、公式のパンフレットにはあまり写真が採用されなくても、京子さんの写真がいいと言ってくれる人は着実に増えていき、まずはドリプラ世界大会から派生した、千田利幸さんの主催する歯科ドリプラにカメラマンとして呼ばれます。
ドリプラの記録係はボランティアだったので、この歯科ドリプラの撮影が、フォトグラファー京子さんにとって、初めての仕事でした。
その後は、他の地域ドリプラの撮影に呼ばれたり、そこで縁があった人の親族の結婚式の写真を頼まれたり、着々と仕事の幅を広げていかれたそう。
仕事は人が運んできてくれるものですから、本当、一つ一つの出会いを大切にして、縁をつないでいくことが、フリーで働くためには大切ですね。
「なりたい自分」を設定するお手伝いと、撮影=未来フォト
そんなふうにイベントの撮影も数多くこなしている京子さんですが、京子さんは他のカメラマンとは違うユニークなサービスを打ち出しています。
それが「未来フォト」というものです。
写真は「ありのままを映す」もののように思われがちですが、通常「ありのままを映すもの」と思われている写真だからこそ、「なりたい自分」になっている自分を写真に撮ったら、自分も周りの人も「それが本当の姿」と段々思い込めていってしまう、と。
先に書いた福島先生のドリプラは、自分にはこんな夢があります、ということを、その夢が叶っているかのように語り、賛同者を見つけるという趣旨で行われているものですが、「未来フォト」はその写真版なんですね。
たとえば私が、「このブログを書籍化したり、小説も出版して、著作が20冊あるベストセラー作家になっている」という夢を持っていたら、
それってどんな本?
ハードカバー? 新書版? 文庫本?
何ページくらい?
表紙の色は?
帯にはなんて書いてある?。
など京子さんが最初に細かくヒアリングしてくれるそうです。そうやって、未来の理想の姿を共同で作り上げ、その姿を写真に撮ってもらえるというサービスです。
上記のような夢の場合は、外での撮影になりそうですが、京子さんは色々なスタジオも知っているので、大きな社長室で仕事をしている雰囲気の写真でも、優雅なホテルの一室でくつろいでいる写真でも、なんでも撮ってくれそうです。
設定すると、動けるし、安心できる
京子さん自身は、5年後は沖縄に住んでいると未来設定しているそうです。
京子さんは今は市川市に住んでいるのですが、以前facebookの投稿を見ていたら、
「親族が近い市川市に住んでいるあいだにしかできないことを、この時間には楽しんでおきたい」
みたいな言葉があって、「うん? どういうこと?」と思っていましたが、納得しました。
京子さんのなかでは、そんな言葉がさらりと出てしまうくらい、もう5年後に引っ越していることが「決まっている」んですね。
京子さんは、未来設定し、その写真を撮る力をこう話されていました。
私はちょっと前に沖縄に行って、沖縄に住んでいる前提の家族写真を撮ってきたのだけれど、その写真を撮ったら、『今、何があっても、5年後にはそこに辿り着けているから、大丈夫』という安心感が生まれた。
トヨタのときは頑張りすぎて体を壊してしまったけれど、今は、「無理ができないときは、ダメな日があってもOK」「バリバリ頑張っているときには頑張りすぎている自分がいる日があっても、それもOK」とどちらの自分もOKになった。
それは、どんな日があっても、5年後にはそこに辿り着けているから。
実は京子さんは3歳の双子を育てるシングルマザーなのですが、大変さとか悲壮感とかはまったくなくて、それこそ沖縄的な「なんくるないさ~」の雰囲気があります。
そんなおおらかな京子さんの魅力も、自分の未来への安心感から生まれるのかもしれないな、と感じました。
「今」が大変なときって、視野が狭くなってしまいがちですが、そういうときこそ、明るい未来に目を向けて、それを信用して進むって大事ですよね。
そして、本当、設定して、決意して、表明すれば、物事って必ず動きますからね。
迷ったり、なんだかうまくいかずに空回ってしまって、未来を不安に感じてしまう人には、是非、京子さんとつながってもらいたいな、と思います。
設定するだけでも効果があるけれど、発信することでさらに効果倍増
望む未来を設定して、それを撮影するというだけでも独創的で魅力的なサービスだと思うのですが、京子さん曰く、
せっかく写真を撮っても、それを効果的に活用できていない人もいるみたいで、もったいないなと思って……。
だから起業している人なら、サイトやブログやSNSのヘッダーなどに使える文字入りの画像を作って渡すところまでするサービスを始めようと思った。
とのことで、そろそろ「未来フォト」の本格サービスが開始されるそうです。
※現在サイトは準備中ですが、先行会員に登録すると、モニター価格で「未来フォト」のサービスが受けられる特典のお知らせがもらえるそうですよ。
→ https://ws.formzu.net/fgen/S63840653/
私は未来を考えるところまではしますが、基本的にそれを頭の中にしまっておくタイプです。でも京子さんはこんなふうに言われていました。
未来を設定したら、それを発信することで、実現スピードは加速する。
発信することで、必要な人とつながれるし、必要な情報をくれる人もいる。
理想のお客さんをきちんとイメージして、そのお客さんを呼び寄せそうなサイトのバナーを作ったり、SNSの発信をきちんとすれば、理想のお客さんも来るでしょう?
確かに。
実際、先行モニター的に「未来フォト」のサービスを受けた「ぬいぐるみ心理学」の伊庭和高さんは、サイトで使う画像を変えただけで、お客様の層が変わったとのこと。
「未来フォト」の構想は1年前に浮かびながら、1年かけて、先行的なモニター撮影をしたり、サービス内容を練り直したりし、ようやく正式リリースにあと一歩だそう。
でもそれも京子さんは
のんびりなペースだとは思うけれど、これが私のペースだからいいかな、と思って。
と全肯定。
この「全肯定」の姿勢が、やっぱり京子さんの魅力だなと思ったインタビューでした。
50人ほどの起業家にインタビューさせてもらってきて、強く確信するのは、「自分自身を肯定している人は成功する」ということ。
京子さんも「ビジネスはセルフイメージが8割」という言葉を教えてくれましたが、本当にそうだと思います。そして、高いセルフイメージを持つためにも、未来フォトは有効ですね!
私自身も、京子さんとお話していて、改めていろいろな気づきがありました♪ ありがとうございました!
京子さんの「未来フォト」
未来フォトのサービスでは、撮影前に2回の個別セッション(5年後の未来のヒアリングや、理想の未来を撮影するために必要な背景やグッズなどの選定)をし、3時間ほどかけて撮影し、後日バナーなどの画像納品時に、使い方をレクチャーしてくださるそうです。
プロフィール写真以外にも、文字を入れる前提のバナー用写真、サイトやブログに挿入できるイメージ写真など、200枚以上の写真をデータでもらえるとのこと。
この種類の豊富さと、きちんと使い道を考えた上で「使える写真」をしっかり撮られているところが、京子さんのすごい強みだなと思いました。
SNSやブログ発信を大事にしている起業家のかゆいところに手が届くサービスです。
自分の色々な表情の写真があるだけで、ブログなどにも便利ですしね。
現在サイトは準備中ですが、先行会員に登録すると、モニター価格で「未来フォト」のサービスが受けられる特典のお知らせがもらえるそうですから、まずは登録してみては、いかがでしょうか?
→ https://ws.formzu.net/fgen/S63840653/
また、「未来フォト」のエッセンスに触れられる1DAY講座が、10/16に開催されます。こちらもお薦めです♪
→ 10月16日 https://www.reservestock.jp/events/215553
リリースまでの全工程を追うような仕事だから、技術系の会議にも出席するし、どんなイメージのパンフレットを作るかという打ち合わせにも参加し、商品リリースまでの4年ほどの期間をすべて体験できる恵まれた仕事だった。
担当していたのはレクサスという高級車だったから、ヨーロッパ向けのパンフレットは、車という商品そのものより、その車に乗る人のライフスタイルを感じてもらえるようなスタイリッシュなものが多かった。
海までの道を運転している写真とか、そこからヨットに乗りかえるシーンとか。
今考えると、この「4年、5年などというスパンで計画を立てて、実行していく」「ライフスタイルを感じてもらうように写真を活用する」という経験が、「未来フォト」にもつながってきている気がする。