副業で起業する女性を応援したい:コワーキングスペース運営&会社員 齊藤清華さん

今日は「素敵な起業家」として、齊藤清華さんをご紹介します。

齊藤さんは、平日は会社員として働きながら、週末に女性起業家向けのコワーキングオフィスMe timeを運営されています。

コワーキングスペースは6月に始めたばかりだそうですが、「次は恵比寿に」と2か所目の開拓も視野に動かれています。

そして、会社員&週末起業だけでも大変なのに、齊藤藤さんはさらに臨床心理士の資格を目指し、大学で勉強もしているというから、頭が下がります。

まだ32歳と若い方ですが、自分自身の経験を非常にきちんと分析し、広い視野を持ち、自分の人生を自分の足で歩いている、とても素敵な方でした。


根底にあるのは、子供時代のこと

今は話を聴かなければ、まったくその背景に気づかないのですが、齊藤さんは子供時代は、「経済的に苦しい、貧困家庭」で育ち、「経済的な理由でやりたいこともあきらめなくてはいけない」ような環境だったそうです。

お父さんが家を出ていってしまい、お母さんは子供たちのために自分を犠牲にしても懸命に働きましたが、4人の子供の面倒は見られず、齊藤さんとお兄さん、2人のお姉さんは親戚などで小さい頃は育ったとのこと。

齊藤さん

当時はとにかく、“普通”に憧れていた。

なんでお父さんもお母さんも普通にいるような家庭に生まれなかったのだろうと思っていた。

そして、仲良くなるのも、家庭に問題がある子や経済的に苦労している子が多かった。その子たちといると、自分を偽る必要がなく、素直になんでも話せたから。

 

家庭の貧困は、大人になっても心の奥に残る

齊藤さんが言うには、子供の頃の家庭の貧困は、子供の頃だけで終わらない問題だそうです。

齊藤さん

小学生の頃、私はほとんど宿題をしなかった。だから先生には“能力のない子”だと思われていたと思う。

でも当時私は、みんなが宿題をやっているような時間には、夕ご飯を作ったり、お風呂掃除をしたり、家の仕事をしていた。やる気があるない、能力があるないという話ではなくて、当時の私にとって、学校や宿題は、二の次だった。

でも、そこまで家の状況を理解してくれる先生はほとんどいなかったそう。だから、齊藤さんは学校では、“能力のない子”“やる気のない子”と評価されてしまっていた、と。

齊藤さん

私たちはそうやって、“能力のない子”として、扱われ続ける。そんなことの繰り返しで生きていたら、自己肯定感が下がったり、自分は能力がないと思ってきて、当然だと思う。

最近は「こども食堂」などが話題になり、子供の貧困に目が向き始めていますが、食べ物がない、塾に行けないというだけではなく、その問題は、大人になっても「心」の問題として根深く残るのだということが、齊藤さんの話から非常に分かりました。

もちろん、全員が子供時代の貧困の問題から逃れられないわけではなく、齊藤さんのように、非常に活き活きとした人生を送れるようになる人もいますし、齊藤さんのお兄さんも、自分自身で人生設計をしっかりとし、奨学金をもらって大学に行き、今は自身で会社を作り、家庭も築き、立派に生活しているそうです。

でも、問題のある家庭で育った女性の中には、「大学に行けず、高卒だから、給料の安い事務の仕事しかできず、給料が安いから、男性に依存して生きるしかない」と、男性に依存し、でも自己肯定感が低いから恋愛もうまくいかず……という人も多いとか。

齊藤さんも、そんなふうに男性に依存したり、臨床心理士になりたいけれど、大学院にいくなど無理だとあきらめていた時期もあったそう。

遊部香
そこから変わった、転機はなんだったのですか?
齊藤さん
「しばらくは恋愛はいい。精神的にも経済的にも自立した女性になって、仕事に生きるぞ」と決めたことだった。

事務職から営業へ

自立するぞと決めた齊藤さんは、事務職から、営業職に転職します。

そこでは、土日もなく、夜も遅くまで働くような生活だったそうですが、「仕事に生きるぞと決めていたから、それで良かった」そう。

でも、そうやって「自立するぞ」と決めたとたん、理想的な男性と出会い、1年もしないうちに結婚に至ったそうです。

自分の執着が逆に理想の流れを遠ざけているときって、ありますよね。この出会いは、仕事に生きると決めた「のに」良い出会いがあったのではなくて、仕事に生きると決めた「から」良い出会いがあった、ということなのではないかと思います。

カウンセラーとして活動を開始するけれど……

結婚して、生活が落ち着いてきた齊藤さんは、昔からなりたかったカウンセラーになろうと行動を始めます。

まずは心理学とコーチングの講座に通い、資格を取り、恋愛を専門にしたカウンセラーとして独立します。

営業の経験もあったので、最初から順調にクライアントはつき、常時5人くらいのカウンセリングはしていたそうです。

遊部香
どんなカウンセリングだったのですか?
齊藤さん
結婚相談所だけでは手薄になってしまう「結局、どんな人と結婚したいのか」という理想像を見つけるところをお手伝いしたり、ファッションコーディネートのアドバイスをしたり、幅広くサポートしていた。

そんな幅広いカウンセリングは、クライアントからの評価も良かったとか。

ただ、顔写真を出してブログやSNSを書き、女性限定にもしていなかったため、ストーカーのような人に付きまとわれたり、死にたいというメッセージがたくさん届いたり、様々なことがあり、カウンセリングの仕事は1年弱でクローズせざるを得なくなってしまいました。

自分の起業の失敗を踏まえて、女性起業家を支援したい

でも、この「子供時代の経験」「最初の起業の失敗」があったから、今の起業に辿り着いたのではないかと、お話を聴いていて、思いました。

今、齊藤さんがされているのは、六本木にある老舗バーを昼間の間に借り、そこをコワーキングスペースとして起業女性に貸し出すというサービスです。

バーの側も、店が開いていない時間のスペースを有効活用してもらえるわけですし、女性起業家にとっても、オシャレで雰囲気のある場所を安い価格で借りられるメリットがあります。

特に六本木のバーは、

齊藤さん

バーなので、やっぱり、とても話をしたくなる雰囲気がある。

カウンセラーやコーチの人には特におすすめ。

という場所になっているそう。

確かに私の知り合いのカウンセラーも、「どこでセッションをするか悩む」と言われていました。齊藤さん自身も、以前カウンセラーとして独立していたとき、場所選びには苦労したそう。

やっぱり深刻な話をするカウンセリングの場合、狭いカフェなどでは、落ち着いて話せませんものね。

齊藤さんが会社員なので、メインは土日の昼間で、支援したいのも「週末起業の女性」ということ。

齊藤さん自身、以前はカウンセラー一本で食べていこうとしていましたが、今は「起業をするために、慌てて会社を辞めたりはしないほうがいい」と、考えていて、人にもそう薦めているそうです。

確かに、まずはコワーキングスペースなどを週末だけ借りて「週末起業」で、力を蓄え、自信やリピートしてくれるお客様がついてから、オフィスを借り、しっかり独立してもいいですよね。

起業には、誰にでも平等にチャンスがある

そして、齊藤さんが女性起業家を支援したい理由の根底には、やはり幼少時代からの自分の想いがあるそうです。

齊藤さん

大学を出ていないと、やっぱりいい条件の会社に入るのは難しい。

男性と女性の給料に差がなくなってきたと言っても、それはまだ一部の大企業の話。私たちは、そんな会社には入れないから。

でも、起業は誰でも平等にできる。だから、私たちの可能性を広げるものとして、起業するということに価値を感じている。

私も多くの起業家にインタビューさせて頂いてきましたが、「以前の自分みたいな人の助けになりたい」という想いで活動されている人は多いように感じます。

そういう意味でも、過去の失敗や挫折は、のちのち、自分の貴重なアイデンティティになり、働く原動力になる、宝物なんですよね。実は。

つらいさなかにいるときには気づけないけれど、そこから抜けたとき、それに気づけるんだろうな、と思います。

起業する魅力は、様々な人と出会えること

齊藤さん自身は、起業して一番良かったことは、「いろいろな人と知り合えること」と言われていました。

特に、六本木のコワーキングスペースとして借りているバーは、長く続いている老舗で、店長も一等地で長く商売をしているだけあるとても魅力的な方なのだとか。

齊藤さんはコワーキングスペースを初めてすぐ、当日の無断キャンセルにあったことがありました。

そのころ、齊藤さんはサイトなどで顔を出していなかったので、借りようとしていた相手は実は面識がある人だったけれど、向こうは気づかずに、申し込みをし、さらに無断キャンセルしたそう。

齊藤さん

そのとき、すごく裏切られた気がして、かなり凹んでいた。カウンセラー時代のことがあって、ネットに顔を出さないようにしていたのだけれど、顔を出さないと、こんな裏切りに会うこともあるのかと……。

でもそのことをバーの店長に話すと、「そういうときは、相手を責めずに、貸しにしておきなさい」と言われた。「相手もセミナーに人が集まらなくて、気まずくて、それを言えなかっただけかもしれない。だから、ただ、『また機会があったときにはお願いします』とだけメールをしておけばいいよ」と。

さすが、長く商売をしている人の言葉は違うなと思った。そういってもらったおかげで、私も相手を責めずに、「またお願いします」とメールすることができた。

素敵な話ですね!

確かに、個人で仕事をしている人は、その人の人柄を売ってビジネスを成り立たせている部分があり、魅力的な人が多いですよね。

本音の部分では、このビジネスで稼ぎたいとは思っていない

あとで改めてコワーキングスペースの料金体系はご紹介したいと思うのですが、8人テーブルでも1時間借りて3000円だそう(しかも初回は半額)。

しかも、その時間、齊藤さんがずっとフォローでついてくれて、コーヒーを出したり、写真を撮ったりもしてくれます。齊藤さんは先にも書いたように、元カウンセラーで、心理学の勉強も現在進行形でしているので、「必要があれば、できる範囲で相談にも乗れますよ。タイプ別の人の性格とか、付き合い方のアドバイスもできますし」とのこと。

齊藤さんの人件費を考えると、上記の料金は破格ですよね。

それは、齊藤さんが、

齊藤さん

ビジネスとしてやるなら、最低限の利益を出さないとと周りからは言われるし、それはもっともだと思うから、利益を出すことは考えてもいるけれど、でも、本音の部分では、ここで特に儲けたいわけじゃない。

と思っているからのようです。

そう思えるのは、齊藤さんには会社員としての立場があり、コワーキングスペースは「週末起業」である強みですね。

まずは週末起業からと考えている女性の方は、コワーキングスペースのカウンター席を借りて、齊藤さんにいろいろ相談してみるといいかもしれませんよ。

あと5年半ほどかけて、臨床心理士になる

そして、齊藤さんは、現在、「大学1年生」という立場でもあります。

臨床心理士になるためには、大学で4年間、大学院で2年間学ぶ必要があります。齊藤さんはこれからあと5年半ほどかけて、臨床心理士の資格を取ると決めているとのこと。

今の目標は、
「以前の自分みたいな子供を支えるスクールカウンセラーになること」
と話されていました。

でも、2時間ほど話をした感じでは、齊藤さんは組織の中でおとなしくしているタイプでもなさそうなので(笑)、心理学をもっと学び、もっと視野を広げ、自分にもさらに自信をつけ、既存のカウンセラー枠には収まらない、なにか新しい存在として、経済的に恵まれない環境にいる子供や、そういう子供時代を過ごした人を支援していかれるんじゃないかな、と思います。

これからの活躍も、楽しみです。

まっすぐ一直線、一つのことを極める起業家もいいですが、紆余曲折あっても、すべてがその人の糧になり、魅力になるのも起業家ですからね。

齊藤清華さんが運営するコワーキングオフィス Me time

今は、六本木駅近くのバーのみですが、これから増えていく予定だそうです。

【料金体系】

  • 8名様まで使えるテーブル席(セミナー利用も可) 3,000円/1時間
  • 4名様まで使えるテーブル席(セミナー利用も可) 2,500円/1時間
  • カウンター席(1名で使っても、2名で使っても) 2,000円/1時間
    ※初回の方、料金半額!

・ソフトドリンク無料飲み放題
・入会費、月会費なし
・女性限定

気になる方はぜひ、齊藤さんに連絡を取ってみてくださいね!

サイトはまだないそうですが、facebookやインスタグラムで気楽につながってくださいということです♪

フェイスブック https://www.facebook.com/sayaka.ito.12576

インスタ    https://www.instagram.com/metime0505/?hl=ja

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表
ライター・作家

東京出身・千葉県市川市在住

自分自身が多くの本やブログ、メルマガから「しあわせに生き、しあわせに働くヒント」をもらったように、自分もその知識と経験、文章力で、誰かの今日と未来を輝かせるためのお手伝いができたら嬉しいなと思っています。

文章を書くのが仕事であり、趣味。純粋な趣味として、花や風景の写真を撮っています。

写真と「しあわせに生き、しあわせに働くヒント」になる文章を合わせた本を来年あたり出版したいと思っています。

小説も書いています。文学賞受賞歴も多数あります。

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