フリーで働いているせいか、facebookの広告でよくセミナーや講座の案内が目につきます。そういう広告をクリックしてみると、さすがお金を払っているだけあって、しっかりとした作り!
10年ほどでセミナーの告知文章を100種類以上書いてきた私が読んでも、「さすが」と思える出来になっています。
が、それに比べて、知り合いからの誘いのなかには、「うーん、つきあいで行ってもいいけど、でも、行くとどんなメリットがあるのかしら……?」と首をかしげてしまうものも、実は少なくありません。
少人数のセミナーやイベントで、開催も1回限定のものなら、付き合いで来てくれる友達が何人かいればいいのでしょう。
でも、ちゃんと「セミナー集客」をしたいのなら、来てもらいたい相手に最低限伝える必要がある項目はあります。
今日はそんな、「セミナー集客の告知文で、これだけは押さえておきたい!」ポイントをご紹介します。
Contents
セミナー集客に必要な情報1 誰向けなのか?
たとえば、プロフィール文・自己紹介文を作る方法を伝えるセミナーを開くとしても、様々な用途でプロフィール文を必要としている人はいます。
- これから起業するから、サイトなどに載せるプロフィール文が欲しい
- 起業してからしばらく時間は経っているけれど、セミナー講師として外部サイトに登録することになったから、そのプロフィール文が欲しい
- 就職活動・転職活動のために自己PR文が欲しい
(自己PR文は、正確には、「プロフィール文」とは言わないかもしれませんが) - 婚活のために、結婚情報サービスに載せるプロフィール文が欲しい
などなど……。
なので、たとえ私が「起業家向けにセミナーを開くぞ」と決めていたとしても、それが相手に伝わらなければ、「3」や「4」の人が来てしまう可能性もあるわけですよね。
ですから、自分が「1」をターゲットに設定しているなら、告知文にも、それがはっきりと分かる文面を入れなくてはいけません。
また、プロフィール文の場合は、あまりレベル差はないかもしれませんが、レベル感をしっかり出さないと満足度が下がるセミナーもあります。
たとえば、「ブログ」など、スキルが絡むようなセミナーなどの場合は、しっかりターゲットのレベルを絞っておく必要があります。ブログに関するセミナーなら、
- ブログをまだ持っていない人
- アメブロくらいはしたことがある人
- すでにWordpressのブログを持っているけれど、自分ではほとんどいじっていない人
- WordPressのブログを半年以上続けていて、月数千のアクセスはある人
- 月数万pv以上のブログをすでに運営している人
など、ざっと考えても、これくらいのレベル分けができます。
自分では「3」を想定していたけれど、「1」の人も「5」の人も来てしまった、となった場合、「1」の人も「5」の人も「3」の人も満足させられる内容のセミナーを構築するのは難しいですよね。
※というか、そもそもそんな漠然とした告知では「1」の人も「2」の人も「3」の人も……誰も来ません。友達以外は。
ということで、ターゲットは明確にしましょう。
特に、レベルが分かれるものは、レベル感をしっかりさせることが重要です。
セミナー集客に必要な情報2 ゴール
ターゲットと同時に、セミナーのゴールもはっきりと決め、伝える必要があります。
たとえば
- ターゲットが「ブログをまだ持っていない人」
- セミナーの時間が半日
なのでしたら、現実的なのは、「ブログを開設する」「ブログを始める目的や内容を決める」あたりかもしれません。
でも、
- ターゲットが「月数万pv以上のブログをすでに運営している人」
- セミナーの時間が1日
なのでしたら、「月数十万pvにするためには何をしたらいいかを理解し、今日から行動できる」くらいのゴールにしないと、集客は難しいですよね。
まずは主催者(あなた)が、ターゲットとゴールを明確にする必要がありますが、それを決めたら、相手にも伝わるように情報を発信しなくてはいけません。
主催者は、「主催する」ことに満足してしまって、意外と「ゴール」を見落としがちですが、お客さんの立場を考えたら、「ゴール」が分からないセミナーに行きたくはないですよね?
セミナー集客に必要な情報3 ゴールに到達するメリット
ターゲットのレベル感が低いほど、ここは重要になります。
たとえば、すでに結構なPVを稼いでいるブログを持っている人は、ブログを運営するメリットや意味をしっかり理解して、今までも運営してきたのでしょうから、そのPVが10倍になるメリットは容易に想像できるはずです。
しかし、そうでない層をターゲットにする場合、相手は、
- 「そもそも、ブログを書くってそんな、大事なの?」
- 「ブログで集客できるようになると、どんないいことがあるの?」
- 「ブログを書く時間があるなら、人に会ったほうがいいんじゃない?」
という程度のレベルなはずです。
だから、ターゲットのレベルを低く設定すればするほど、「ゴールに到達するメリット」を分かりやすく、具体的に伝えてあげることが必要になります。
たとえば、
「ブログのアクセスが増え、そこから自動的に集客できるようになって、今まで営業で駆け回っていた時間を1日分空けることができたAさんの話」
をするとか、
「ブログで想いを伝えていたら、価値観のずれた人からの問い合わせがなくなり、理想的なお客さんが増えたBさんの話」
をするとか。
何か具体的なメリットを伝えてあげる必要があります。
セミナー集客に必要な情報4 なぜこのセミナーを自分が開催するのか
ゴールと、そのゴールに到達するメリットが分かったら、一定割合の人は、「自分もそのゴールに達してみたい」と思います。
そうなったとき、次に重要なのは、
- 「で、なぜあなたが、それを語れるの?」
- 「なぜあなたは私をそのゴールに連れていけると言えるの?」
ということです。
つまりは、そのセミナーの講師としてのプロフィール文が必要です。
元々プロフィール文があっても、セミナー用にちょっとアレンジすることをお薦めします。
自分が「ターゲット」を「ゴール」に連れていかれる人である根拠をプロフィール文ではしっかり伝えましょう。
セミナー集客に必要な情報5 詳細な内容
当たり前ですが、セミナー告知ページには
- 日時
- 会場 or オンライン上のものだという明記
- 参加費
をしっかり入れましょう。
それから、決まっている範囲で、できるだけセミナーの内容を見せることも重要です。
あまり内容を見せると、手の内を明かしすぎてしまうのではないかと心配する人もいますが、10年間セミナーの告知文を書いてきて、実感として思うのは、セミナーの内容が具体的なほど、人は集まる、ということです。
箇条書きでいいので、半日セミナーなら10個くらい、1日セミナーなら20個くらい、話す内容を書き出してみましょう。
多いほうがいい理由としては、
- たくさん書いてあると、いくつかは、興味を惹かれるところが出てくる
- 「こんなにいろいろ学べるんだ」と捉えてもらえる
からだと思います。
ここを具体的に見せることで、たとえ「ターゲット」や「ゴール」が明確に打ち出されていなくても、なんとなく「ターゲット」と「ゴール」が見えるというメリットもあります。
まとめ:セミナーに集客したければ、告知文に最低限書きたい5つの情報
是非、このページをブックマークに入れて、セミナー告知ページを作った際には、チェックリストとして使ってください!
次の5つの情報、しっかり入っていますか?
- ターゲット(レベル感も含め)
- ゴール
- ゴールに到達するメリット
- なぜこのセミナーを自分が開催するのか
- セミナー内容の詳細
長くなりましたが、参考にしていただけたら幸いです。
補足:セミナー集客の経路を増やすために、こんなことにも注意しよう
それから、内容ではなく、申し込みの経路を増やす、露出を増やすという意味で、セミナーの告知をする際は、下記の2つも意識すると効果的です。
- facebookにも「イベント」ページを作る
→facebookページにイベントを作り、タイムラインでシェアすると、facebookの友達の目に留まりやすくなります。
また、友達が「参加する」や「興味あり」を教えてくれると、その友達の友達の目に留まりやすくなります。
人のイベントをお勧めの文章をつけてシェアするのは、結構ハードルが高いですが、「興味あり」を押すくらいなら、気楽にしてもらいやすいですから、詳細はサイトに流すにしても、facebookにイベントを立ち上げておくのはお薦めです。
- 2度、3度と同じ内容のセミナーをするなら、URLを変えず、上書きしていく
→google検索からセミナー告知ページへ来てもらおうと思ったら、告知は3か月くらい前にはしたいところです。…が、なかなか3か月前から告知するというのは、難しいものです。
ですので、1度目は検索からの流入は期待せず、知り合いへの拡散と広告で集めるのが現実的です。でも、2回目、3回目があるのなら、是非、URLを変えず、告知ページを使いまわしてください。
しっかりしたページを作っていれば、2回目、3回目には、検索から参加者が来てくれるようになるはずです。