以前、素敵な仕事人インタビューを受けてくださったドリプラジオ運営・辰島佳寿美さんが主催するイベント「Dream & Dream」に行ってきました!(アイキャッチ画像は、主催者・辰島さんの写真をお借りしました)
今回第4回でありながら、私は行くのが初めてだったのですが、本当に会場の気全体が心地よい感じの、良いイベントでした。
3時間のイベントで、最初の1時間15分くらいがシンガーソングライターの弓削田健介さんのパート。15分休憩をはさんで、1時間くらいが、天才コピーライター・ひすいこたろうさんのお話のパート。そして、最後の30分くらいで、弓削田さんの演奏とひすいさんの朗読やメッセージなどのコラボでクライマックスへ!という感じの構成。
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弓削田健介さんの魅力
弓削田健介さんの歌も、私は今回初めて聴いたのですが、声が本当に澄んでいて、魅力的でした。弓削田さんは、いつも最初に「ハナミヅキ」を歌うそうですが、確かに「ハナミズキ」の世界観と弓削田さんの歌声が作り出す空気感は非常にマッチしているように感じました。で、一曲目からぐっとつかまれる感じ。
そのあとも、みんなが知っている曲をところどころに織り交ぜながら、弓削田さん作詞・作曲のオリジナル曲の披露もあり、その網羅する曲の広さに驚かされます。
でも、そのレパートリーの広さの理由が、弓削田さんの語りによって少しずつ分かってくるのも魅力でした。
弓削田さんは大学時代からホスピスで演奏のボランティアをしていたそうですが、そこでおじいさん、おばあさんから事前にもらったリクエスト曲を練習して、当日に臨んでいたそう。
それで、自分とは世代が違う、美空ひばりや演歌なども身に着けていったとのこと。
でも、ホスピスでリクエストされる曲で一番多いのは童謡で、「いつか自分も、年老いたときに思い出してもらえるような童謡を一曲でも作りたい」という想いになったとか。
そんな出発点を知ると、弓削田さんの魅力、倍増です。
(実際、弓削田さんの今の仕事のメインは、小学校・中学校・高校などでの「合唱曲」を作ることです)
そしてその後も、ストリートミュージシャンとして、夜の路上で歌い、酔っ払いに絡まれながらも、そのリクエストに応え、こぶしを利かせて(?)長淵剛を歌ったりしていたそう(←全然、本来の弓削田さんの歌い方ではないのだけれど)。
「それで、30分くらい酔っ払いに指導されながら歌ったあとにやっと、“お前、名前は何て言うんだ?”と訊いてもらえるんですね」
さらりと言うけれど、30分も酔っ払いを相手にして、長淵剛を歌っていたのかと思うと、また、すごい人だなぁ~、と。
しかも、ミュージシャンというのは、やっぱり根っからのエンターテナーなんでしょうね。昨日のイベントの話の部分はパワーポイントのスライドを使いながら話をされているのですが、ところどころ、笑える画像を挿入していたり、話で笑わせるのもうまい。
1時間15分が、本当、あっという間に思えるほど、「エンターテイン」されました♪
ひすいこたろうさん登場
そして、ひすいさん登場。
ひすいさんは顔出しNGで、リアルなイベントの場でしか顔が見られない方ですが、私は実は10数年前に、「ひすらー」???だったので、ひすいさんにはリアルで何度かお会いしています。
メルマガでアイディア募集をしていたときには何通かメールも出し、「漢字セラピー」という本では、こんなふうに取り上げられたことも!(32歳って若い!)
その後10年くらい忙しかったのもあって、著作を読むくらいで、ひすいさん関係のイベントからは、ちょっと遠ざかっていました。でも、全然違うところからの縁で辰島さんにつながり、そこからまた、ひすいさんにつながっていったのも、また面白いな、と。
辰島さんにインタビューをさせてもらってから、「ひすいこたろうとたっちゃんのWe Have a Dream」というラジオ番組を毎週聴きはじめました。で、10年経ってもまだ、自分はひすいさんから学ぶことがたくさんあるな、と実感中です。
ひすいさんがされていることは、十数年ずっと変わらず、「モノの見方を変える」というその一点だけだと思うのですが、一つ話を聴くごとに、一つ自分の凝り固まった「つまらない」思考に気づける、というか。
今回のイベントでは、ひすいさんは登場するなり、「4人くらいのグループを作ってください」と言い、ワークを始めました。会場の2人が挙げた「好きな果物」と「好きなスポーツ」の共通点を探すというワーク。
昨日は「いちご」と「バレー」でした。
みんな必死に共通点を考え、優勝したチームは9つの共通点を発見していました。その共通点は意外とくだらなくて、「多くの女子に好かれる」「男子にもたまに好かれる」みたいなレベル(笑)←私が口にしたのも、似たようなレベルのことでしたが。
でも、答えは多分、どうでもいいんです。大切なのは、共通点を探そうとする過程。
「探そうとすれば、探したものは見つかる」
ひすいさんがこのワークで伝えたかったのは、そういうこと。
日々の生活から、しんどい点を見つけようと思ったら、しんどい点が見つかる。でも、どんなときも「おもしろいこと」を見つけようと思っていたら、「おもしろいこと」は見つかるんだ、と。
そして、「おもしろい解決策はいつだって思いつける」という例として、ひすいさんが教えてくれた、飲み水が不足していて困っている発展途上国の話が非常に心に残りました。
飲み水が不足しているという問題を解決するために、その国では、学校と村のあいだに人力で回して遊ぶメリーゴーランドのような遊具を設置し、子どもが学校帰りにそれで遊ぶと、その動力で井戸水が組みあがる仕組みを作ったのだ、と。
問題を解決するためではなく、ただ楽しいからという理由でその遊具で遊んでいる子どもたちの笑顔の写真が、また、良かったのです。
人生につまづいている人に本をプレゼントするなら、私は迷わず、ひすいこたろうさんの「名言セラピー」「名言セラピープラス」の2冊を選びますが(実際に、以前会社を辞める人にプレゼントしたことがあります)、外に出る元気がある人なら、イベントに足を運んで、ひすいさんの癒し効果がある声で、ひすいさんの厳選した名言を聴くのもお薦めだな、と思いました。
昨日聴いた名言のなかにも素敵なものがたくさんありましたが、今の自分に一番届いたのは、この言葉でした。
人生とは嵐が去るのを待つ場所ではなく、
雨の中でダンスをして、楽しむことを学ぶ場所である。(ヴィヴィアン・グリーン)
3歳の子どもを育てていると、色々大変で、「あと1年経ったら……、あともうちょっとしたら……、もう少し楽になるはず」と自分に言い聞かせるように日々、過ごしているところがあります。
でも、そうじゃないんじゃないか、そんなふうに考えて過ごしたら、人生、もったいないんじゃないか、と、この言葉は私に訴えてくるようでした。
私の周りにも、「(今の仕事は好きではないけれど)定年まで働いたら、好きなことをしよう」とか、「宝くじが当たったら、仕事を辞めよう」と言っている人がいますが、そういうのも、もっと勿体ないな、と思ったり。
そんなふうに、1時間ほどの短い話のなかにも、自分の「考え方」や「生き方」を見直すたくさんのヒントがありました。
正直、やっぱりひすいさんは書き言葉の方が、間の取り方とか上手いし、洗練されているなと思うのですが、でも、人前で話すひすいさんは、計算尽くされていない分、逆にリアルに伝わる部分もあって、良かったです。
完璧でないと伝わらない、とか、完璧でないとやる意味がないと思うのもまた、つまらない思い込みなのかもしれませんね。
そして最終章
そして最後の30分ほどは、弓削田さんとひすいさんのコラボ的な時間。ひすいさんが読み上げる「名言」に弓削田さんが伴奏をつけたり、最後は、「ひすいこたろうとたっちゃんのWe Have a Dream」のテーマ曲を生で披露してくれたり、贅沢な時間でした。
辰島さんはあくまで「司会者」に徹していて、パートの最初に少し挨拶をする程度でしたが、時々見せる温かいつっこみが、なかなかに光っていました(笑)
この「Dream & Dream」はもう12月22日に第5回開催も決まっているそう。
「10年続ける」と第1回開催のときから辰島さんは決めているのだそうですが、そう、最初に決めていたからこそ、毎回人がきちんと集まり、第4回にして最大人数を集客したりしているのでしょうね。すごいです。
昨日は、弓削田さんのお話&演奏からも、ひすいさんのお話からも、辰島さんの姿勢からも、また、色々刺激を受けることができました! 私もぶれず、進んでいこう、と思えました。ありがとうございました!
良ければ、辰島さんの「素敵な仕事人」インタビューもお読みください♪