必要に迫られたことならできるけれど、そうでないと、なんだか体が動かない、やる気がでない……そういうとき、ありますよね?
知り合いがイベントを企画した。
気になるから申し込もうと思ったのだけれど、でもなんかあと一歩気持ちがついていかず、見送ってしまったら、そのままずるずる、申し込まないままになっている。
エアコンをそろそろ買い換えようと思って、カタログはそろえたのだけれど、なんだか買う気になれない。
そういう状態のこと、ありませんか? 私は結構あります(笑)
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さっとできることと、なかなか動けないことがある
会社員だった頃は、目の前に来る仕事をただひたすら右から左に流し続けるようなイメージで、自分がそれをやるべきかどうかを考える暇もなく、ただひたすら、目の前に来た仕事をこなしていた気がします。
フリーになっても、当然、仕事には締切があるので、締め切りが迫って来ていたら、やる気があるなしに関わらず、半分機械的に仕事を仕上げていくこともできます(それができなければ、社会人失格でしょう……)。
でも、それ以外の、自分が頭で考える「やった方がいいんじゃないかなぁ」という仕事や行動の場合、さっと動けるものと、なかなか動けないものがあるんですよね。
当然、それは体調などにも左右されます。
元気なときには、思いついたことの8割方こなせても、疲れがたまってくると、3割くらいしかできない、なんてこともあります。
でも、同じ体調のときにも、やっぱり、さっと行動できることと、できないことがあります。それはどうしてなのでしょう?
まずは簡単なことから加速度をつけてみる。それでも動けなければ……
よくこういう時は、「やりやすい仕事から初めて、加速度をつけていくと、こなせる」と言われます。
やる気が出ないときは、あまり頭を使わないでも、機械的にできる仕事(溜まっている郵便物の封を切るとか、ゴミをまとめるとか、そんな軽い肉体労働があれば最適。あまり頭を考えずに返事ができるメール対応とか、資料のレイアウト調整とか、そんなものでも)を始めると、体が少しずつやる気モードになっていって、そうすると心も自動的に、やる気モードになってくるのだ、と。
確かに、この方法にも一理あります。
どうしてもやるべき仕事が目の前にあるのに、やる気になれないときには、試してみるといいでしょう。
でも、他のことにはやる気になっているのに、ある一つのことはどうしても「今、すぐに行動できない」とか、「今、すぐには決められない」というのなら、それは、しばらく置いておいてもいいんじゃないかな、と思います。
きっとそういう仕事や物事は、頭で必要だと感じているだけで、心の奥や、体の深い部分で何か抵抗があるのです。
たとえば、「この仕事をしておけば、将来的に有利になりそうだ」と頭では考えているけれど、直感的に「なんかこの相手とは関わらない方が良さそうだ」と感じているとか、感情的にはやりたくない仕事だとか。
頭で考えることは、本当に正しい?
人は、頭で考えることが正しいと思いがちですが、頭で考えすぎると、実は間違います。
人間は本来、動物ですから、もっと感覚が優れている生き物のはずなのです。
頭で考えて、「GO」と思っても、なんとなく胸の奥につかえがあったり、みぞおちのあたりが苦しく感じたり、お腹の奥に重いものを感じたりしたら、「NO」と思うのが正解かもしれません。
身体は結構色々なことを教えてくれようとしています。
ただ、頭で考えることに慣れ過ぎてしまうと、頭で考える言葉の声が大きくなりすぎて、体の声は聞こえなくなってしまうんですよね。
偉そうなことは言えず、私も普段は、頭の中の雑念が多すぎて、体に意識を向けられていない一人です。
でも、「どうしても、これは気持ちがついてこないなぁ」というときくらいは、ちょっと頭を休めて、体と対話をするように、自分の本心なり直感なりに、耳をすませてみてもいいんじゃないかな、と思っています。
好きなこと、楽しいこと、わくわくすることを考えているときには、胸やお腹のあたりが温かくなり、頭だけで「これが得だから」と利害関係だけでやることを考えているときは、ちょっと息苦しさを感じているはずですから。
人間、好きなことだけしていればいいわけではないですが、でも、どうせ努力して進んでいくのなら、心の声、体の声が導いてくれる方向に進んだほうが楽しいし、スムーズに物事が進むはずです。
私は昔、ストレスで何度か肺に穴を空けましたが(^_^;)、その頃は、ちょっとした胸のくるしさとか、つかえに、全然目を向けてあげていなかったから、「病気」という形になるまで苦しさを悪化させてしまったんじゃないかな、と今は思います。
まとめ:動けないと感じるときの対処法
なんか動けない、やるべきだと思うのにやる気が出ない、というときには、「そんなことじゃダメだ」と自分を責める前に、目を閉じて静かに座って、自分の体の反応を感じてみましょう。
ただ、急に体の声を聴こうと思っても、慣れていないと聴きづらいですから、できたら毎日、瞑想するように、自分の心や体の状態を冷静に観察する時間を持てるといいですね。
慣れてくると、自分が本当にやるべきことと、外からの刺激でやらなきゃいけないと思いこんでいることの区別がつくようになってくるはずです。そして、自分が心からやりたいと思っていることと、そうでないことも(それは、頭で考えるのと、実は違っていたりしますよ)。
もっと自分の心や体の発するサインを信頼してあげてくださいね!
締切が迫っている仕事は終わった。
次の展開のために、次にやったほうがいい仕事は分かっているのだけれど、なんとなくあと一歩乗り気になれない。