女性が起業して成功するための5つのヒント

素敵な仕事人インタビューも、先日の夏目さんで30人になりました。そして、意図していなかったのですが、ちょうどその半分の15人は女性でした。

27人目の素敵な仕事人であるライフコーチの小松紗矢香さんは、女性のための起業塾を開かれている方でしたし、紗矢香さんのインタビューから私も色々考えたこともありました。

ということで、今日は、女性が起業して成功するために必要なことは何かについて、まとめてみました。

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女性の起業成功のヒント1:責任を引き受ける覚悟を持つ

紗矢香さんはインタビューで、

「最近政府も『女性の起業を応援します』と言ったりしているけれど、実際にそのプログラムを見てみると、本当の起業ではなくて、『プチ起業』を応援しているに過ぎないように感じる」

と言われていました。

私も、確かにそうだな、と思います。ただ、これは、行政の問題だけではなく、女性の側の問題でもある気がします。

たとえ結婚して子供がいようが、結婚していて夫の稼ぎだけで生活できようが、お金をもらって「仕事」を引き受けるからには、「責任」が生じます。

その責任を引き受ける覚悟ができているかが、女性が起業する際に一番問われることなのではないかと思います。

その「責任」をしっかり負えない人には、私も仕事を頼みたいと思いませんし……。

以前の会社で、外部のライターさんに一部の業務を依頼していたことがあったのですが、その人にはかなりの余裕を持って仕事をお願いしていたのに、必ず納品は締切ギリギリで、

「今日は子供の病院に付き添っていて、間に合いそうもないので、明日の朝いちばんで送ります」

というような電話が掛かってきたりしていました。

そんなことが2,3回続いたので、私も腹が立って、上司に「あの人に頼むくらいなら、自分でやった方が早いので、そうします」と、外注するのを辞めたりしました。

当時、自分に子供はいませんでしたが、実際に子供を持って働く立場になっても、やっぱり子供を言い訳にして、締め切りを守らない人がいたら、仕事は頼まないだろうなと思います。

もちろん、小さな子供がいたら、保育園から呼び出しがかかって、どうしても仕事に穴を空けてしまうときもあります。

でも、できる限り、そのリスクを減らす努力をするとか(本当に自分がいないといけない日は夫や親などのスケジュールを確保するとか)、普段は余裕をもって頼まれた仕事を仕上げて信頼関係を築いておくとか……そういうのって、社会人として当然必要でしょう?と、思います。

女性の起業成功のヒント2:仕事とプライベートのバランスを取る

しょっぱなから厳しいことを書いてしまいましたが、「女性でも起業しようと思ったら、家庭や子供を犠牲にしてまでバリバリ働かなきゃいけない」と言うつもりはありません。

たとえば、子供が産まれるまで、10の仕事をしていた人の場合、10の仕事と子育てを両立させようと思ったら、多分どこかにしわ寄せが来ます。

家庭のことがおろそかになるか、自分の時間がゼロになるか、上に書いたように家庭の事情で仕事に穴を空けることになるか……。

自分の時間をゼロにしても、仕事自体が自分の楽しみだというパワーでものすごく精力的に動き回り、男性以上の結果を出している女性もいます。

そういう人を見ると、格好いいなと思いますが、私はどうもそういうタイプではないので、家庭も自分も大切にするために、仕事の量は「7」くらいにして、でも質は落とさない、という覚悟でいます。

質を落としたり、約束を破ったりしなければ、仕事の量を調整するのは自由だと思います。

以前勤めていたのは、開業している社会保険労務士の支援をするような会社だったため、勤めていた5年間で、500人とか1000人とか本当に多くの社労士に会いました。

そのなかには、年収何千万という女性の社労士もいましたが、それくらい稼いでいる女性社労士の多くは離婚されていました。

離婚=不幸ではなく、離婚したからこそ、自分らしく働けるようになってしあわせ、という人もいるとは思うのですが、「自分としては家庭は上手く行っていると思っていたから、突然離婚しようと言われてショックだった」と言われていた方もいました。

これからは男性も「ワークライフバランス」が大事になってくる時代だとは思いますが、やはり女性は、男性に輪をかけて「ワークライフバランス」を意識することが重要だと感じます。特に起業して、自分の裁量で仕事の「量」を決められる立場なら、なおのこと。

女性の起業成功のヒント3:なぜその仕事を自分がする必要があるのかを明確にする

多くの起業家・開業社労士を見てきて思うのは、男性は「年収2000万円」「〇〇に家を買う」などの目標でも頑張れるのですが、女性は、「想い」がないと頑張れないことが多いように感じました。

頑張れないことはないのですが、「想い」がなく、「お客さんに頼まれたから断れない」という感じに動き回り、忙しくなってくると、疲弊していきます。それは、男性でも同じでしょうが、女性の方が、特にその傾向が強いかな、と。

だから、起業するときには、

「自分が起業するのは、社会をもっと〇〇にしたいから」

「自分の仕事を通して、社会にもっと〇〇な人を増やしたい」

みたいな想いをしっかり打ち立てておくといいのではないかなと感じます。

かくいう私も、最初は「どうも自分の文章力は人に必要とされるものらしい」という考えと、「文章を書くのは好きだし」程度で、とりあえずフリーになりました(ま、前職の会社が定期的に仕事をくれることが決まっていたのもあり……最初は本当、適当でしたね……)。

でも、

・自分は今の仕事(と、あとこのブログ)を通して、何にどう貢献したいのだろう?
・自分は過去にどういう経験をしたから、そんなふうに考えるようになったのだろう?
・そういう形で社会に貢献するために、一番前面に打ち出したらいいサービスって何だろう?

と考えて、過去・現在・未来を一本の線につなげたとき、「もっと自分の仕事をアピールして広めていこう」と力が湧いてきた気がしました。

女性の起業成功のヒント4:定義して、発信する

そうやって、前面に打ち出したい「サービス」の形が定まってきたら、自分でそのサービスの内容を定義して、発信することが大切です。

素敵なプロフィール写真を撮ってくれる まーしーさんは、インタビューでこんなふうに言われていました。

自分の想いをきちんと”設定”して、それを”発信”していれば、そんなにずれた依頼は来ない。

まーしーまーしーさんは、サイトにも自身の撮られた写真をたくさん並べていますし、屋外の自然光のなかで色彩豊かな自然体の姿を撮ってくれる方だと分かるんですよね。
(だからきっと、スタジオで物の写真を撮る依頼などは来ないのです)

これって、大事なことです。

私の仕事の場合も「プロフィール文を書きます」だけだと、「どれだけ自分を立派に大きく見せるか」に興味がある方が依頼してこられるかもしれません。

でも、サイトでもブログでも「あなたらしさ」が大事だということ、人の魅力はそれぞれであって、他の人のように振舞う必要はない、というポリシーを表現していますので、「自分らしい魅力、自分の本当の想いに気づきたい」という方が頼んでくださいます。

この記事は、私と同じようなアラフォー以上の女性を想定して書いていますが、なかには20代の女性もいらっしゃるかもしれません。

若い女性の場合は、変な男性のお客さんに付きまとわれてしまうリスクもありますから、「理想のお客様」像を明確にして、そういうお客様がきちんと来てくれるような見せ方をすることが特に大切です。

※若くなくても、「なんか違うかも」という仕事を断るのには労力が必要になりますので、初めから望ましい仕事だけが来るように工夫することが大切ですよね。

女性の起業成功のヒント5:自分で自分にGOを出す

起業したいと考えたとき、何か資格を手に入れないとと思う人は多いと思います。

私もそう思って、社会保険労務士の資格を獲りました。

が……、世の中、資格がなくてもできる仕事はたくさんあります。それに、起業して成功する人は、資格があっても、なくても成功します。

起業するのに何が大切かというと、資格でも、誰かのお墨付きでもなく、自分で自分に「GO」を出すことです。

これが素敵な仕事人インタビューから私が学んだ最大のことであり、今までの自分に決定的に欠けていたものでした。

もし、「女性 起業」などで検索してこのページに辿り着き、これから何か資格を獲ろうかと思っている方がいましたら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

あなたに必要なのは資格ですか?

ただ一歩踏み出す勇気ではないですか?

大谷更生さんあなたがもしカウンセラーとして起業しようと思っているのなら、まずは友人に「1時間1000円でカウンセリングをしているのだけれど、モニターになってもらえない?」と頼んで、まず最初の一歩を踏み出してみましょう(これは、問題整理の専門家・大谷更生さんに教えて頂きました)。

あなたがもしイラストレーターとして起業したいのなら、イラストのコンクールに投稿するだけではなく、自分のイラストを絵ハガキにプリントして、イベントで売ってみましょう。そして、サイトに載せて、「このようなテイストのイラストを書いています。お好みのシーンを書きます。1シーン 500円」などで売ってみましょう。

行動すれば、何かが分かります。
何かが分かれば、次の行動の方向が変わります。

そうやって、一歩一歩進みましょう。

一つひとつの行動は、ただの「実験」です。
失敗しても、大したことはおきません。勇気を出して、小さな実験をすることを繰り返しましょう。

……というのが、「文学賞を獲れれば人生大逆転できる」「社労士の資格さえ取れば、人生変わる」と思いながら、約40年、遠回りに遠回りを重ねた私があなたに一番言いたいことです!

まとめ

ということで、大事なのは、

・自分の「理想の未来」につながる「仕事」をしっかり考えること。
・それを「定義」して、「発信」すること。
・そのとき、人からの許可を待たず、自分で自分にGOサインを出すこと。
・やると決めたのなら、責任を引き受ける覚悟をもって、取り組むこと。
・でも、自分や家族のことも大切にすること。

です。

 

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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