文章を書くのが早い人がしていること

文章を書けるようになるための練習法」「文章を早く上達させたい人にお薦めの文章上達法」「人の気持ちを動かす文章の書き方:ストーリーとイメージが鍵」に続く、「文章の書き方第4弾を今日は書いてみます。

こんなに長いシリーズになる予定ではなかったのですが、書き始めると、「文章を書く」ということには、結構色々な想い入れを持っていたんだなぁ、と改めて自分で気づきました。

今日は、文章を書くスピードについて書いてみたいと思います。

文章を書くのが早い人は、パソコンに向かう前に書くことを決めている

今回の結論は、一言でいうとこれです。

「文章を書くのが早い人は、パソコンに向かう前に書くことを決めている」

文章を書くのが苦手とか、時間がかかるという人は、大体、机やパソコンに向かってから、「えっと、何を書こうか」と考え始めます。

でも、文章を書くのが早い人(=つまり、文章をいつも書いているから、慣れている人)は、頭の中に書くべきことが既にある状態で、ただ頭の中にあるものを形にするために、パソコンに向かいます。

※これは主にビジネス文書の話です。小説やシナリオなど芸術的なものの場合は、作家によってかなり差があるようなので、その話は今は置いておきます。

だから、早いのは当然といえば、当然なんですね。

だって、パソコンに向かってからしなくてはいけない工程の数が全然違いますから。




慣れるまでは、構成を紙に書く

IMG_6388私はいくつか地方文学賞をもらったことがあるので、有名な作家の方にも会って話をしたことがあります。

で、どんなふうに小説を書いているか何人かの方に訊いてみましたが、やはり長編ミステリーを書く方は当然ですが、かっちり・きっちりと構成を決めて書いています(それでも長期の連載になるとあとで「あ、致命的なミスをした」と気づいて、どう挽回したらいいか悩んだりするそう(笑))。

でも純文学系の方には、「最後は決まっていない」「なんとなくぼんやりイメージが浮かんだら、とりあえず書きはじめてみる」みたいな方もいました。

私は大まかな構成を立てながらも、書いているうちに細部が想定と変わっていき、だんだん思いもかけない方向に話が展開していく……ということが多いです(それがプロになれない要因か?!(笑))

でも、ビジネスの文章を書くときは、小説を書くときよりもしっかり構成を頭の中で決めています。

ただ、原稿用紙何百枚という世界に比べたら、セミナーの告知文でもブログの記事でも、何十分の一程度の長さですから、頭の中である程度流れが作れるので、わざわざ紙に箇条書きで構成を書いたりはしません。
(インタビュー記事はそれなりに長くなるので、小見出しになりそうなことを紙に書き出してから書くことも多いですが)

だから、文章を書くことに慣れていない人は、文章を書くのが早い人は「パソコンに向かう前に構成をもう決めている」のだとは気付かないのでしょう。

でも、文章を書くのに慣れている人は、大抵、頭の中で構成が仕上がってから、書きはじめているのです。

ですから、もっと文章を早く書けるようになりたいと思う人は、文章を書き始める前に、何をどういう順番で書くか、紙にざっと書き出すといいと思います。

構成って、何を書く?

文章を早く上達させたい人にお薦めの文章上達法」では、上手な文章には型があるということを書きましたが、構成を考えるときには、まずは「型」を使うといいです。

たとえばセミナーの告知文でしたら……

  • タイトルとサブタイトル
  • こんなことで悩んでいませんか?という問題提起
  • このセミナーではそれが解決できます。
  • 他のセミナーと比べたこのセミナーのメリットはこんなところです。
  • こんな人に特にお薦めです。
  • 講師の先生からのメッセージ
  • セミナー受講者の声
  • セミナー内容
  • セミナー詳細

と、前に書きましたが、

「こんなことで悩んでいませんか?」には、「なかなかお客さんが取れない」「既存のお客さんに追加のサービスを提案できない」という2点を今回は書こう、とか、

「他のセミナーと比べたメリット」には、「講師の実績がすごい」「前回セミナー参加者には成果を出した人が大勢いる」という2点を必ず入れよう、とか、

そんなことを構成(下書き)には大まかに書いておくのです。

構成が頭に入ると、もっといいことが

そんなふうに「型」を使って構成を立てることに慣れてくると、文章を書くのが早くなるだけではなく、もっといいことがあります。

それは何かと言うと、たとえば告知文を書くためにセミナーの講師と先に打ち合わせをすることになっているのでしたら、その打ち合わせで「何を訊いたらいいのか」「何を明確にする必要があるのか」が分かるのです。

情報がなければ、あとでいくら考えても、文章にはなりません。

良い文章を書くためには、取材や打ち合わせから、「必要なことをしっかり聞き出す」ことが大事なのです。

文章を書くのが苦手、とか、文章を書くのに時間がかかるという人は、「文章」というものに頭をとらわれすぎ、広い視野がなくなってしまっていることも多い気がします。

文章を書くというのは、一連のプロジェクトのほんの一部なのです。

セミナーの告知文を書くというのも、「企画→告知→集客→開催→振り返り」という「セミナーを開催して成功させる」というプロジェクトの一部分です。

良い文章を書くのに大切なのは、たくさんの言葉を知っていることでも、気の利いた表現ができることでもなく、プロジェクト全体を俯瞰して見て、「この文章に必要とされているのは、何なのだろう」ということを客観的に理解することなのかもしれません。

文章を書くのが苦手だと思っている人ほど、「文章を書くのはプロジェクトのほんの一部」という意識をまず持ってみてくださいね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です