去年の朝日新聞で紹介されていたデビッド・グリーンさん。
白内障で苦しむ貧しい人のために格安の眼内レンズを製造販売し、世界の300以上の病院と提携し、年間100万人を失明から救うようになったというすごい方。
しかも、貧しい人を救うことを最優先にし、儲けはほとんど考えていないとか。
その方の言葉が、良かった。
たった数百年の歴史しかない資本主義の常識に縛られる必要はない。
かっこいい!!
黒字になれば、それ以上は追わない
手術をする病院も、手術代を「無料」「実費以下」「実費以上」と患者の経済力に応じて分け、高所得者の「実費以上」の部分で黒字を維持できているとか。
こういうバランスのとり方も好きですね。
2015年にノーベル賞を受賞した大村教授も、「メクチザン」を無償・低価格で提供し、寄生虫による失明から10億人を救ったと言われています。
それも、「メクチザン」の元になった、当初は動物用として開発された「イベルメクチン」が家畜用として大量に売れ、多くの儲けが出ていたから、あえて人間に効く治療薬である「メクチザン」では、儲けを考えなかったそう。
人間、ひとつ手に入れると、もっと欲しくなるものですが、そんな欲求に従っていたら、きりがありません。
それよりも「資本主義など、たった数百年のもの」と、市場の原理より、自分の想いに素直に動けたら、素敵ですよね。
デビッド・グリーンさんは40年以上瞑想を習慣にしているとか。
やはり、そうやって自分としっかり向き合う時間を取ることが、周りの価値観に無用に振り回されず、使命につながる方法なのですね。