去年、朝日新聞に「カフェ」を特集する欄がありました。
色々な変わったカフェを紹介する欄で、「おしゃべり厳禁」のカフェなどユニークな店も多く登場し、なかなか楽しませてもらいました。
そのなかでも、気になったのが「食べ物持ち込みOK」の沖縄の喫茶店の話でした。
お互いに店を紹介しあえば、相乗効果が生まれる
その店は、那覇市から車で2時間ほどの本部市の町営市場のなかにあるそうです。
★自家焙煎珈琲まちぐゎーみちくさ
http://michikusa.sakura.ne.jp/
https://www.facebook.com/michikusacafe/
店主である知念さんが、大学卒業後、地元である本部市に戻ったところ、すっかりシャッター街になってしまっていた。
そこで、まずは活気を取り戻すために「手作り市」などのイベントを始めると、少しずつ来る人が増え、市も市場の活性化にやる気を出し始めてくれたとのこと。
そんなところから始めたからでもあるのでしょう。
新聞で紹介されていた奥さんの沙織さんの言葉が素敵でした。
最近、よくお客さんから「サンドイッチでも出したら」と言われるんですが、うちはコーヒー主体でいいと思っています。よその店で食べ物を買って、うちで食べてくれればいい。
お互いに店を紹介しあえば、相乗効果も生まれます。それが、いろんな専門店が集まる市場の魅力でしょうし。
隣で豆腐屋の娘さんが始めた豆乳マフィンは、うちのコーヒーとぴったり合うんですよ。
素敵!
お客さんの立場では、「こだわりのあるおいしいコーヒーと、これまたこだわりのある豆乳マフィン」の方が、「こだわりのコーヒー+おまけでつくられたサンドイッチ」よりいいですものね。
でも、なかなかこんなふうに良い循環が回ることって、現実的には難しい。何かが、そういう循環を妨げている……。
一流の人ほど、強みに集中している
かくいう私も、苦手なことにまで手を広げて、器用貧乏になっている点が否めません……。
本当は、もっとWEBのシステム的なところとか、デザインは人に任せて、自分は文章に特化すればいいのに、つい「自分でもどうにかできるかも」なんて頑張ってしまう。
けれど、一流の人ほど、「自分の強みの部分以外は、さっと手を引く」のが上手いなと思います。
専門の知識やスキルがいることは、きちんと専門家に頼む。
自分が苦手としていることを得意にしている人がいるなら、任せてしまう。
そういう思い切りが、結果として「相互支援」になり、自分にもメリットになるんですよね。
そんなことを改めて考えさせられた記事でした。朝日新聞さん、いつもありがとう♪