先週、起業塾で「素敵な仕事人から学んだ7つのこと」をお話しさせて頂いたということを書いたのですが、その資料をまとめたり、話をすることで、自分自身もこの一年を密度濃く振り返ることができました。
そして、まだ1か月ほどあるのですが、なんとなく「1年頑張ったな~」という締めモードになっています(笑)
まだ12月にもインタビューの予定はあるので、終わってはいないのですが、今日はなんとなくの締めの気分を引きずり、「この1年、インタビューをしてきて良かったと思った2つのこと」を書きたいと思います。
こういうとき、「3つのこと」とするのが王道ですが、敢えて「2つ」(笑)
「すごい人」も、同じ「人間」
1つ目としては、「成功者コンプレックス」みたいなものがなくなりました。
今まで私は、自分で会社を立ち上げて大きくした人とか、メディアに頻繁に出ている人とか、高い料金で講師として呼ばれて全国を駆け回っている人などを見ると、「あ~、すごいなぁ」と思い、そのあと「自分とは全然違うなぁ」と考え、そこで思考をストップさせていたように思います。
でも、今までインタビューさせて頂いた21人のなかにも、上記のような方が何人もいましたが、1対1で向き合って、話をさせて頂くと(みなさん、偉ぶらないとても良い方だったというのも、もちろんあるのですが)、意外にも自分の中に湧きおこってきた感情は「あ、同じ人間なんだな」という想いでした。
自分とは違う華々しい世界にいるように見える人だって、日々やっていることは、非常に地道で、地味な活動だったり、「今」に辿り着くまでに、様々、迷ったり、つまづいたりしていて、だからこそ見せられる深みや、笑顔を持っているのだと分かったり……。
そんな贅沢な経験をさせてもらえたことは、今後の自分の人生の宝になるなと思います。改めて、ありがとうございました!
ただ、それを自分では「すごい役得だなぁ」と思っていましたが、インタビューを読んだ人から、「自分もその場にいたような気になった」「会ったことはないのに、21人全員と、勝手に会ったことがあるような気になって、いつも読んでいる」などとコメントももらって、それも嬉しく感じました。
先日の起業塾の受講生shinさんは、自身のブログに、こんなふうに書いてくれていました。
http://ameblo.jp/shin-is-here/entry-12223649567.html
かおりんのブログのように、
素敵な人のインタビュー記事って
他のメディアでも読んだことがあります。「わ~すごい人だな~」って漠然と思って、
自分とはかけ離れた、
雲の上の存在みたいに思えてしまって、
自分との接点を感じられなかったり、
読んだ後になんか空虚感を感じたり、
「自分はどうしたらいいんだろう」
ってネガティブな気持ちになったこともありました。でも、かおりんのインタビュー記事を読むと、
とにかく励まされる!
目の前でその人が話してくれてる感じ。
かおりんの思ったことも織り交ざって書かれていて、
親近感が湧くし、
「私も自分のやり方でできるかも」
みたいな勇気をもらえます。インタビューされている人、かおりん、自分
三人が同じ場所にいる感覚。
こういう感想、とっても嬉しいですね~。
shinさん、ありがとう!
(shinさんは、まだ20代の美しい女性ですが、高校時代にお父さんが病気で倒れ、介護が必要になるなど、非常に苦労されていて、そんな自身の経験を生かしたカウンセラーになりたいと現在、活動中です。英語が得意で、「英会話の勉強でもありながら、軽くカウンセリングも」みたいなサービスもされていて、気になります。「カウンセリングを受けるほど、悩んでいるわけではないけど、なんかもやもやして、話を聴いてもらえたら嬉しいな」という人には、ちょうどいいサービスかも! 英語を勉強したい方も、つながってみてくださいね♪)
「すごい人は、自分とは違う」と思ってしまうと、そこで思考も行動もすべて止まってしまう。
だからできるだけ「同じ」ところを見つけて、「今はまだ何百歩も遅れているかもしれないけれど、でも、一歩一歩、少しでも近づけるように頑張りたい」って思えたら、いいな、と思います。私も、このブログを読んでくれた「素敵な仕事人」を目指している人も。
自分の道は誰かが切り拓いてくれるもの
インタビューをしてきて良かったなと思うもう一つのことは、「絶対、〇〇したい」という欲みたいなものがなくなってきたことです。
私は、書く人間なので、「〇〇文学賞を獲りたい」「ベストセラー作家になりたい」とか、「ブログを出版したい」とか、そういう野望はたくさん抱いてきましたが、今は意外と、「導かれるままに、進んでいけたら」という穏やかな気持ちです。
それはきっと、今、目の前に「やるべきこと」が見えているからかもしれません。
インタビュー10人目のソングレター・アーティストの安達さんが、天国と地獄の長い箸の話(地獄では、長い箸では食事が食べられず、みんな飢えていたけれど、天国では、長い箸を使ってお互いに食べさせていたから、みんなお腹いっぱいで幸せそうだった、という話)をしてくれてから、こんな言葉を言われていました。
この箸というのは、自分の持っている才能とか能力のことだと思うんだよね。
目の前の人のために自分の能力を使うこと。
今の自分があるのは、そうしてきたおかげだと思うから。自分の道は、自分で切り拓くものじゃないと思う。
自分の道は誰かが切り拓いてくれるもの。
だから自分は、目の前の人のためにできることだけ考えていればいい。
この話を聴いたときに、「なるほど~」と非常に納得し、今までと違った世界が見えたような気がしました。
そして、その後、さらに11人の方にインタビューして、この安達さんの言葉の正しさをより実感してきました。
自分が得意なことをただコツコツ、地道に、愚直にやっている人は、必ず次のステージを用意されるのだ、と。
たとえ営業が苦手でも、誠実にいいものを作っていたら、誰かが販路を広げてくれるとか、なにか大きなチャンスに声を掛けてもらえたりする(ちょうど今、朝の連ドラもそんな展開ですよね)。
今まで、自分の道を開くためには、自分自身で苦手な営業をしたり、何度も何度も落とされている文学賞に応募し続けて、受賞したり、なにか「自分の手で」やらないといけないと思っていたけれど、意外と、世の中の仕組みはそうはできていないのかも……と気づけたことは、大きかったな、と思います。
なんというか、気分が、ふっと楽になりました。
私はただ、縁をつないでもらった人に会って、その人との時間を有意義に過ごして、そのあと、その人の魅力を伝えるための文章を精一杯書かせてもらう。……ただそれだけをしていれば、いいのかもしれない、と。
実際、そうやって淡々と続けていたら、「次の人を紹介していくようにしたら?」とアドバイスしてくださるかたや、実際に次の方を紹介してくれる人が現れたり、特別宣伝をしなくても、記事をシェアしてくれる人がいたり、Facebookのページに「いいね!」してくれる人も、気づくと増えていました(97名の「いいね!」してくださった方、心からありがとうございます♪)。
この1年、自分が思っていたのとは違うけれど、思っていたより、もっと面白く、世界が広がってきているようにも感じます。
安達さんのいう、「思い通り以上」。
※安達さんはあさって12/3に「アーティストフォーラム」を開催します。よくこのブログにも登場するカウンセラー・さわとんも、12/3は1人のアーティストとして歌う(叫ぶ?)そうです。私はちょっと行かれないのですが、席を増やして、まだ申し込めるということですから、是非、予定の合う方は行かれてくださいね!
アーティストフォーラム → http://song-letter.jp/artistforum/
本当、この1年、私に様々な学びをくださった21人の方と、いつも温かいコメントをくださり、私の活動を後方支援してくれた友人・読者の方にも、心から感謝です。
今月も、来年も、またインタビューを続けて行こうと思いますので、よろしくお願いします♪
(11月は起業塾の準備とか、本業の忙しさで、1人にしかインタビューできませんでしたが、21人で完了ではないので!)