日本自給教室での田んぼ体験を通して感じた「人間の本来あるべき姿」

個性筆インストラクター・佐藤由美さんがfacebookで、いつも素敵に「田んぼ仕事」を伝えているのを見て、気になっていたので、先日、「日本自給教室」の見学&体験に行ってきました。

由美さんは、インタビューでも書いたように、一応肩書は「個性筆インストラクター」ですが、そんな枠には収まらない様々な活動をされていて、本業が田んぼの普及活動なんじゃない?というくらい、facebookでは、田んぼ投稿率が高いです(笑)

でも先日の素敵な仕事人交流会では、「自分の魂が喜ぶことをする。それが私の本業」というようなことを言われていました。格好つける感じではなく、本当にさらりと。

そして実際、由美さんが心から楽しいことをして、それを楽しいとか、素敵と発信すると、みんなが引き寄せられてしまう。一見、おっとりしている感じの方なのですが、すごい、なんというか、底力みたいなものを持った方だなと思います。

そういう力って、大地とつながって、ちゃんと丹田に自分の中心を持っているから湧いてくるのかもな、などとも思ったり。

ということで、そんな底力を手に入れるべく(?)、田んぼへ行ってみました!

日本自給教室は、ちゃんと授業もある「教室」

で、田んぼって何? ですが、「日本自給教室」という「教室」です(笑)

神崎本校、成田校、四街道・物井校、市川校とあるそうですが、市川は「授業」はなく、自分たちで作業を進められる上級生のみ参加可ということで、うちからはやや遠いのですが(高速を使えば、車で1時間弱かな)、四街道・物井校に行ってみました。

四街道・物井校は、第2・第4土曜日が作業日で、「1年生(1年目の人)」は、その日に行って、午前中、博士(運営兼先生みたいな人)の授業を受け、作業をし、出来る人は、午後も作業をするということ。

「1年生」は「10㎡」という、「上手くいけば5キロくらいお米が獲れる」という小さな区画が割り当てだし、畑に比べて、田んぼは意外と手がかからないらしく、「田植えと収穫の時にしか来ない人もいるけど、それなりに収穫している」そう。

もちろん、農家が本業で、作った分が収入になって、それで食べて行かなくてはいけないとなったら、田んぼ作業は大変なのでしょうけれど、趣味でやるには、思ったよりずっとハードルが低くて、驚きです。

私も、旦那と子供と(子供はただのオマケですが)、とりあえず「1年生」になってみることにしました。

ただ、結構色々なことに興味を持っては、長続きしない私と、戦力になるどころか戦力を半減させるおこちゃま(2歳半)と、運動不足でメタボな旦那(←それでも一番、戦力にはなるはず)。このメンバーで、どんな結果になるかは分かりませんが……、ま、とりあえず。

単純な肉体労働って、頭のなかが気持ちいい

toumi見学時は、稲刈りの体験をさせてもらい、稲刈り・脱穀した方が「唐箕(とうみ)」で米と余分なものを分ける様子を見せてもらいました。

その日は、うちの子が一番小さかったのですが、小学校に入ったのか入っていないのか、くらいの子供たちが3人くらいいて、真面目に働いていたり、親に放っておかれて、そのへんで適当に遊んでいたりしていました。

うちの子はまだまだ、誰かがつきっきりで構っていないとダメなので、由美さんにまで子守りをしてもらってしまいましたが……「慣れてくると、子供同士で遊んでいるから」とのこと。お姉さん、お兄さんに遊んでもらえたら、理想~(笑)

稲刈りは、鎌を使った「手作業」。

最初は要領を得なくて、やたら力んでいたものの、ちょっとずつコツをつかんでくると、案外、ざくっと切れて、気持ちがいい(笑) やっぱり、腰を入れるというか、手だけでやろうとしちゃ、いけないんだな。

短時間だったけれど、単純な肉体労働をするって、瞑想状態になれて、気持ちいい。

ウィンドサーフィンをしていた頃は、風が強い日に特訓するより、風速4メートルくらいのときにのんびり海の上を行ったり来たりしてるのが心地よかったのだけれど(ま、そういっている時点で、ウィンドサーファーにはなれないのでしょう(+_+))、なんか、稲刈りをしていたら、そういう心地よい海にいるような気持ちになった。

あ、私、海が好きなんだと思っていたけど、もしかすると、海じゃなくてもいいのかも??

ということで、子供の相手をしながらだったし、私自身はさほど稲刈りをしていないのですが、なんか楽しめました。旦那は、結構根詰めてやっていて、翌日筋肉痛に苦しんでいましたが(笑)

で、思ったこと

で、本当、2時間くらい滞在しただけなんですが、それで思ったこと。

前回のインタビューで、ピラティスインストラクターで、今はママの健康のために活動されている大塚さんが、「ママの身近に運動があるのが当たり前の社会を作りたい」と言われていましたが、多くの人が農家だった時代は、きっと「肉体労働」という「運動」が身近にあったんだな、それで、ママもちゃんと体を動かしていって、「産後」から順調に体を戻していったんだろうなと、なんか思ったのです。

そして子供は、何人かいる「ママ」が順番に複数の子を預かって、面倒を見たり、ちょっと大きな子が小さな子の面倒を見たり、そういうのが当たり前だったんだろうな。

で、ちょっとした時間に、「うちの子最近、〇〇なのよ」「あぁ、そういう時期、あるよね~」と、改まった感じじゃなく、軽く言葉を交わせる。で、先輩ママにアドバイスをもらえたりする。

本当は、そういうのが「当たり前」のはずなのに、今は、全然当たり前じゃなくて(少なくとも東京やその近郊では)、子供の頃からずっと同じところに住んでいて、知り合いがたくさんいるというのでなければ、意識して、自分が動かないと、誰にも会って、話ができなかったりする。

1203私も子供を保育園に預けるまでは、子育て支援センターまで、片道20分くらいかけて、汗だくになりながら歩いていって、30分だけなんか交流イベント的なものに参加して、周りの人と一言二言話して、帰ってくるみたいなことをしたりもした。

そうでもしないと、人としゃべる場もなかった。

だから、私は子供が2か月の頃から色々なところを連れまわしていたけれど(子育て支援センター、公民館、キドキドの体験、ベビースイミング)、公民館では2歳くらいの子のママに「私は怖くて、1歳くらいまで、子供を他の子が集まるところには連れて行けなかったな」と言われたことがあった。
つまり、1年くらい、その人はかなり家に引きこもっていたんだと思う。

その人のことはよく分からないけれど、もし親族が近くにいなくて、パパが深夜にしか帰らないような仕事をしていて、引っ越したばかりだから周りに友達もいないという状態のママが、赤ちゃんと24時間・365日ほとんど家にじっと籠っている状態があったとしたら、それは絶対正常じゃない。

ときどき、子供を虐待して殺しちゃったりするニュースがあって、そうすると、「最近の親には母性本能がない」とか、みんな「人」のせいになっちゃうけれど、おかしくなっているのは「人」より、「環境」なんじゃない? って思う。

まぁ、その「環境」を作っているのは「人」だけれど。その「人」は限定された人や、特定の世代の話ではなくて、社会を作っているすべての「人」。

そういう意識を持たないと、世の中は変わらないし、悲惨な事件はなくならない。

ま、そう言ったって、「昔は良かった」と言っているだけじゃしょうがないから、現代の良さを生かしながら、「昔の良かった部分」を疑似体験できるような場を増やしていく活動ができればいいのかもしれない。

ということで、長くなったけれど、「田んぼ」に2時間いて思ったのは、「人間には、本来あるべき姿っていうのが、あるよなぁ。でもそれは、私たちが理想として思い描いてきた“夢の世界”とは、きっと全然違うんだろうな」ということ。

でもそれと同時に、「本来の姿と、自分たちが目指していたものは、大きく違うのかもしれない、ということに気づき始めている人は、案外少なくないのかもしれない」ということでもありました。

気になった方は、田んぼ、見学に来てみるといいですよ!

執筆者:遊部 香(あそべ かおり)



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