素敵な仕事人のインタビューを21人の方にさせて頂き(1人分まだ未公開ですが)、自分自身、色々気づけたことがありました。
21人の方、それぞれに個性的で、自分らしい考え方を持ち、その方らしい活動を行い、結果も出されています。
ただ、そんな素敵な方にたくさん会って気づいたのは、意外にも、「素敵に見える人と、他の人の違いって、実はそんなに大きくないのかも」ということでした。
今日は、その、実際には「わずかな違い」ながら、結果としては「大きな差」を生み出す、「素敵な仕事人」と「まだ輝けていない人」の違いについて書いてみたいと思います。
Contents
「すごい人」は持って生まれたものが違う?
人は、「すごい人」を見ると、「持って生まれたものが違う」とか「あの人には才能があるから」と言いがちです。
私も、成功している人を見るたびに「それに比べて自分は……」「私には才能がないのかも」と落ち込んでみたり、身近にいた人が、いつの間にか成功者になっていたりすると、「あの人は運が良かったんだ」と思ってみたりしていました。
今までインタビューをさせて頂いた21人の人のなかには、誰でも知っている有名人はいませんが(個人的には「インタビューなんて受けるのは初めて」という人をどんどん発掘していきたいと思っています)、会社や協会を立ち上げて成功されている方や、著書を何冊も持っていたり、メディアに多数取り上げられている方も少なくありません。
つまり、今までは、「きっと自分とは違う世界の人なんだろう」「自分などにはない特別な資質を持っているのだろう」と、遠目に見ていただけの方にも、インタビューを通して、何人も会うことができました(以前からの知り合いでも、このブログがなければ、きっと一対一で会って話をする機会などなかっただろう、という方がほとんどです)。
その結果、気づいたのは、皆さん「想い」は素敵だけれど、一つずつの「行動」は、案外特別ではない、ということでした。
GRIT やり抜く力 の方程式
先日、朝日新聞の書評で気になって「GRIT やり抜く力」という本を買いました。まだ読み途中なので、この本の内容については、また詳しく書きたいと思いますが、この本の筆者が前半に書いている方程式は、私にとって、かなり納得感の高いものでした。
その方程式とは、
才能×努力=スキル スキル×努力=達成
つまり、この著者は「才能」も大事だけれど、「努力」の方が大事。なぜなら、「努力」は2度掛けられるから、といっているわけですね。
そして、この「スキル」と「達成」を分けているところも、納得でした。
最初は、スキルを磨くための「練習」などという行動の「努力」ですが、ある程度、スキルが身に着いたら、スキルを磨くところでとどまらず、実際に試合に出るとか、仕事でつかえるか試してみるとか、「実践」という行動の「努力」が必要だということです。
実践するための努力(=行動)が大切
この方程式が本当に正しいのか、誰にでもあてはまるものなのかは分かりませんが、私自身は、これを見たとき、自分が「何も達成できていない」と今まで思ってきた理由が分かった気がしました。
私は自分を「努力家」だと思ってはいるのですが、「スキル」を磨く(勉強する)ことに重きを置きすぎていて、「スキル×努力=達成」の方の「努力」をあまりしてきていなかったのかもしれない……と。
それに対して、結果を出している人たちは、「才能×努力=スキル」の部分の努力よりも、「スキル×努力=達成」の方の努力(=行動)に力を入れていることが多い気がするのです。
以前いた会社では、社労士向けにセミナーを多く開催していましたが、成功する先生というのは、セミナーで学ぶ前から、そこで学ぶ知識を身に付ける前提で、すでに仕事を獲って来ていたり、長期間の講座なら、その講座中にお客さんを捕まえてきているのですよね。
つまり、ひたすら「実践」で鍛えている。
よく、「アウトプットを意識すると、インプットの質が良くなる」とも言われますが、その通りだと思います。
すぐその知識を生かして、実際に仕事をしないといけないとなったら、一分一秒、真面目に講座を聞き、分からないところは講師に質問するはずです。
積み重ねた「数」は減ることはない
私は、この「素敵な仕事人インタビュー」で人と会うのと同時に、仕事として起業家支援のライティング(プロフィールを作ったり、サイトの文章を代理で書いたり)もしているので、まだ成功する前段階の方にもお会いします。
そういう仕事のときも、今の仕事にたどり着くまでの人生や、今、大事にしている想いや、これから広げていきたい仕事についてをお聴きしています。
つまり、聴く内容は「素敵な仕事人インタビュー」と似ているんですよね。
そして、それぞれの方のお話を伺うと、皆さん本当、色々な経験をされて来ていて(年齢にもよりますが)、実はそれぞれ、素敵なんです。
でも、決定的な「素敵な仕事人」とそれ以外の方との違いをあげるとすれば、それは「自信」なんです。
そしてその自信のなさは、「自分には誇れるような経歴がないから」「自分には、実力を示せるような経験値がないから」というところにあることがほとんどです。
でも、最初は誰でも「誇れる実績」なんてないんですよね。
ただ逆に言うと、そこを乗り越えて、「最低限のスキルはある」と、えいやっと飛び込んでしまえば、数は増えていく。数というのは、急に増えるときと、増え方が緩やかになるときはありますが、減ることはないんですね。
そして、ひたすら続けて、他の人が「もうこれくらいでいいや」と思っても、やり続ければ、ある日、ちょっと周りからも注目されるくらい「特別」な存在になっている。
もしくは、やり続ければ、他の人には見えない、何か問題点や課題が見えてくるから、それを解決する方法を考え、実践に移す。そうすると、それは新しいから注目され、「特別」な存在になる。
もちろん、元々際立った「何か」を持っていて、初期の段階から特別な存在になれる人もいるのでしょうが、そうでないなら、「数をひたすら積み重ねる」のが、遠回りのように見えて、実は一番の近道なのかもしれない、と思います。
そして、「数を積み重ねる」ために必要なのは、「この方向に努力していくのは、間違いではない」という「自信」でもあります。
★まとめ:成功するために必要な3つのこと★
つまり、成功するために大切なのは、
- 実績がなくても、まず1つ目、2つ目の実績づくりに乗り出すための勇気
- 3つ、4つと実績を増やしていき、半年から1年くらいやったとき、目に見える結果があまり出なくても、「続ければいいことがある」と信じて、やり抜く力
- ちょっと成果が出始めても、「まだもっと」と続けていくための想い(最初は自分のためであっても、少しずつ「世の中のために」と想いを広げて行かれると尚良いのかも)
かな、と、最近思い始めました。
何か参考になれば、幸いです♪
これからも「素敵な仕事人インタビュー」を通して自分が気づいたことを、ブログにも書いていきたいと思いますし、自身の仕事にも活かして、まだ自信の持てない方を励ます力になれたらな、と思っています。