長時間労働でも、楽しそうな人と悲壮感漂う人がいるのはなぜ?

うつ病になって自殺したのは会社のせいだ、と訴えを起こす裁判などがありますが、そういうときに争点になるのは、その人が亡くなる前に「月何時間くらい残業していたか」です。

月100時間以上させていると危ない、というのが一般的に言われていることです。

でも、長時間働いている人すべてがうつ病になるわけでもないし、「社長」の立場の人は、それこそ365日休みなく会社のことを考え、社員より忙しく働いていることも多いですが、忙しい経営者がうつ病になった、という話をよく聞くわけでもありません。

長時間労働でも、楽しそうな人と悲壮感漂う人がいるのはなぜなのか?

今日はその問いに答えていきたいと思います。

長時間労働でも、楽しそうな人と悲壮感漂う人がいるのはなぜか

というと、人は自分が選択したことなら、大変だったり、キツイことでも、そんなにストレスを感じずにできるからだ、と言われています。

ま、自分に選択権があるのなら、自分が最低限必要だと感じている睡眠時間は確保できるようにスケジュールを立てるでしょうし、多くの経営者は、自分の目標のためであったり、ひらめきを実現するために動き回っているので、忙しくても「悲壮感」は出てこないのではないかと感じます。

ただ、そうは言っても、忙しい「社長」や「個人事業主」の全員が全員、「幸せそうに忙しい」のかというと、それもまた、なんか違うように、私には感じられます。




素敵な仕事人の定義

私はこのブログで「素敵な仕事人」にインタビューするということをしていますが、「素敵な仕事人」の定義を以前3つ作りました。

それは、

  • その人らしいことをやっている
  • 自分の仕事に誇りを持ち、楽しいと言える
  • 頑張りすぎたり、無理しすぎたりしている“悲壮感”を感じさせない(←結構、重要)

という3つ。

「“悲壮感”を感じさせない(←結構、重要)」というのは、この定義を書いた4月の時点から書いていたことなのですが、本当、悲壮感というか、やらされ感を感じさせる人は、私の思う「素敵な仕事人」ではないな、と思うのです。

フリーなのに「悲壮感」「やらされ感」って?

でも、それってどういうことなのか、自分ではよく説明できなかったのですが、先日「月刊社労士」という冊子に、こんなことが書かれていて、納得しました。

その記事(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野・准教授 島津明人さんの文章)によると、「活動水準が高く、仕事に多くのエネルギーと時間を注いでいる人」には2種類いて、それは

  • ワークエンゲージメントが高い人
  • ワーカホリックな人

なのだと。

つまり、両方ともパッと見では「忙しそうに働いている」と見えるのですが、

ワークエンゲージメントが高い人は……

仕事が楽しく、仕事にやりがいを感じ、その仕事が重要だと思い、もっと仕事をしたいと考えているから、仕事に多くの時間とエネルギーを費やしている。

一方で、ワーカホリックな人は……

完璧主義で、周りからの期待以上の成果を常に出そうと思っているため、仕事のことが頭から離れない。
また、職場から離れると罪悪感を覚え、不安で落ち着かない。
つまり、罪悪感や不安を避けるために、仕事をせざるを得ないと考え、リラックスするために仕事に多くの時間とエネルギーを費やしている。

とのことで、「なるほど~」と思いました。

私は、社労士して独立開業している知り合いが多いのですが、開業から同じくらいの年数が立ち、一見、同じくらい成功しているように見える先生のなかでも、

・「忙しく活躍しているのだろうけれど、いつも遊び心も忘れず、余裕を保っていて素敵だな」と思える人

と、

・「すごく活躍して、社会にも貢献していてすごいけれど、いつ休んでいるのか分からないし、しんどそうだなぁ」と感じさせる人

がいるんですよね。

まぁ、弱みを見せるタイプか、そうじゃないかもあるかもしれないのですが、後者の人がしんどそうなのは、たとえばfacebookに休暇の投稿をするときなどに「罪悪感」みたいなものが漂っているからなのかもしれないな(休んでいることの言い訳がセットになっているとか)と、先の記事を読んで思いました。

つまりは、やっぱり、「自分軸」で生きているか、「他人軸」で生きているかなんですよね、きっと。

人からの評価のため、人から後ろ指を指されないため、という理由で行動を選択していたら、やはりどこかに「悲壮感」は出てしまうんじゃないかなぁ、と。

独立したって、すべての仕事が心から「やりたい」と思える好きな仕事ではありません。きっと、どんな人でも。

でも、ちょっと好きじゃない仕事も含めて、全部ひっくるめて、自分で選択してこの仕事のスタイルでやっているんだと思えるか。

人と比べず、私は私、これでいい。自分が最高のパフォーマンスを出すためには、これくらいの休養や休暇が必要だから、それは死守する。そこには誰にも文句は言わせない、と言い切れるか。

ワークエンゲージメントが高い「素敵な仕事人」になるためには、そういうことも大切なんじゃないかな、と思います。

悲壮感漂わせず、生き生きと働きたいものです!

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)



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2 件のコメント

  • 遊部さん ご無沙汰しております。 プロゼミ18期でお世話になりました堀川です。
    遊部さんの“素敵な仕事人”紹介ブログ楽しみに拝見させていただいています。

    今回私のブログでこの「長時間労働でも、楽しそうな人と悲壮感漂う人がいるのはなぜ?」を取り上げさせていただきました。
    http://ameblo.jp/kopi-ping/entry-12194260284.html

    今後ともよろしくお願い致します!

    • 堀川さん

      コメントとブログでの記事の紹介、ありがとうございます!

      土日のあいだは、ブログからも遠ざかっていて、コメントの承認が遅くなって、失礼しました。

      堀川さんもブログ、頑張っていらっしゃいますね!

      長時間働き続けるというのは問題ですが、長時間働いた時期があるというのは、経験としては大きいのではないかと思います。

      また是非、PSRのセミナーなどでお会いできたらと思います!

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