今日は素敵な仕事人として、逆転発想プロデューサー・さわとんを紹介させて頂きたいと思います。
14人目のインタビューと言いたいところですが、実はさわとんは、「カウンセラー・さわとん」として2人目の素敵な仕事人として登場いただいています。
※そのときの記事はこちら → http://vitarals.com/2015/12/post-107.html
さわとんは、もともと自分自身がうつになり自殺未遂までした経験を生かし、「うつ専門カウンセラー」として活動していました。うつ専門カウンセラーと名乗ったことで、カウンセリングの依頼も増え、テレビに取り上げられたり、出版にもつながったといいます。しかし、2年前に「テレビ受け」も「地方自治体受け」も良かったこの肩書を捨て、「自分との関係を良くすることこそ、人生で一番大切」と「日本セルフパートナーズ(SP)協会」という協会を立ち上げます。
そこでSPを高める(自分との関係性を深める)ための講座を開くことに力を入れていたのですが、今度は、「起業家育成」に乗り出し、「逆転発想プロデューサー」として活動を始めます。
そんなふうに、自分の心の移り変わりに正直に、どんどん新たなステージに進み続けているさわとんにも、人生や仕事をしあわせにするヒントをたくさん頂きました!
Contents
「うつ専門カウンセラー」から「日本セルフパートナーズ協会」設立まで
さわとんが、「逆転発想プロデューサー」と名乗り始めたのは、実はこのインタビューの2日前のことでした(インタビューは2016.8.25)。
ブログとfacebookでの突然の「新しい肩書ができました」宣言。
今後は起業家コンサルを始めるという話でした。
逆転発想コンサルとは、自分では考えつかないような、時に常識から180度逆のアイディアを提供しながら、自分のやりたい想いを必要な人に伝わりやすい形にしてサポートする個別セッションだそうです。
が……
「え? あんなに大事にしていたセルフパートナーズ(SP)は? カウンセラーは辞めちゃうの?」
というのが、まず最初に浮かんだ疑問でした。
で、インタビューでも私はまずそんな素直な疑問を投げかけてみました。
実は私自身、SP養成講座の4期生。
自分との関係性を見つめ直し、「他人軸ではなく自分軸で生きる大切さ」を自身の身をもって感じ、「SPってすごい!」「自分と対話さえできれば、人に相談するより、ずっと“正しい”アドバイスがもらえるじゃん!」と、様々なセミナーを受けてきたなかで、「SP養成講座」を人生NO.1講座だと思っていたので、驚きも人一倍でした。
でも、さわとんは決して変わってしまったわけではなく、信じる道にさらにまた一歩進んだということだったのです。
はじめ僕は、うつ専門カウンセラーとして、“もう人生をやめたい”というような人のカウンセリングをしていた。
でも、うつ専門カウンセラーを6年ほどやってみて、テレビに取り上げられたり、本も3冊出したけれど、でも、どこか違うという想いも次第に大きくなってきた。それは、大きく言うと3つあって……
1つ目は、うつになる人は、自分との関係性が悪い人が多く、うつにフォーカスしていては本質的な自分との関係性の改善にあまりつながらないとわかったこと。
2つ目は、“うつ専門”と僕が言うことで、逆にうつの人が、“うつ”の自分を必要以上に正当化して、うつにしがみついてしまうマイナスの部分も感じたこと。
3つ目は、“うつ”という分かりやすい症状になっていなくても、人生において“もやもや”を抱えている人は多いな、ということだった。
で、辿り着いた結論は、一番大事なのは、自分との関係性を良くすることで、その関係性さえ改善できれば、誰でも人生を今よりもっとよく生きられるということだった。
それで日本セルフパートナーズ協会を立ち上げ、SPの講座を始めた。
うんうん。
そこまでは、私もよく知っている話でした。
逆転発想コンサルを始めようと思った理由
で、SP講座を開催しはじめて、2年くらい経ったのだけれど、講座は思った以上に効果があって、講座に通った人は、はじめは“もやもや”していても、だんだん自分に自信が持てるようになっていった。
そうすると皆、“元気になったから、何か始めたい”“今までの、人に合わせて作ってきた自分ではなくて、素の自分で、もっと勝負してみたい”と思い始めた。
確かにそうかもしれません。
私は講座に通う前から、このブログを書いていましたが、このブログを続けていくぞと気持ちを決められ、実際にインタビューを増やすために動き出せたのは、本当、SP講座とさわとんの個別セッションのおかげでした。
そういう人と接する機会が増えてきて、個別に色々伝えていたんだけど、そうするなかで、僕も起業してもう8年半。そのなかで色々経験してきたし、伝えられること、たくさんあるな、と思って。
僕もいわゆる起業塾に1年間通ったことがあるんだけれど、結果を重視されるがあまり、心がついていかなくなるような経験もして……、それって、自分との関係性(SP)にもあまり良いことじゃなかった。
でも僕が起業して8年半やってきて、良かったなぁと思うのは、好きなスタイルで働けるようになったとか、好きなことができるようになった、ということ以上に、“自分との関係性がたくさん試されて、それによって自分との関係性が本当に深くなった”ということだった。
だから、他の人にも、せっかく起業するなら、それでお金をいくら稼げるようになるかという起業の成功じゃなくて、起業を通して、自分との関係性を良くして、“人生を成功させる(=幸せになる)”ことを目指してもらいたい、と思って。
おとといの発表は、すごい唐突に見えたかもしれないけれど、実はもう1年くらい考えていたことだった。
起業コンサルだから、どうやって想いを商品とかサービスという形にするかとか、人に伝わりやすくするにはどうしたらいいか、とか、そういう部分も大事にするけれど、でも、僕に依存するのではなく、自分で自信を持って色々な選択をしていけるようになる、という部分を目指すコンサルをしていきたいと考えている。
なるほど~。
さわとんはSP講座の時にも、こんなことを話してくれました。
人には本来、自分で悩みを解決できる力がある。
でも、色々あって凹んだりして、その力が上手く機能しなくなってしまうときがある。カウンセラーの役割は、そういう、本来は機能するべきはずの“もう一人の自分”がうまく機能しなくなってしまったあいだの“つなぎ”だと思っている。
このSPの想いは、逆転発想プロデューサーとしての活動にも生きているようです。
結果にはコミットしない
さわとんは以前通った起業塾で、トップに近い成績を維持し、講師にもかわいがられる存在だったそうですが、それでも「“月の売り上げが100万円を超えた”というと、“すごい。じゃあ、次は月200万円だね”と言われる。数字ばかり追いかけるうちに、ハートの部分が置き去りにされていく感じがした」など、苦しさも味わったそう。
だから、さわとんの逆転発想コンサルは「結果にコミットしない」。
そう言うと、そんなのは起業コンサルじゃないという人もいるかもしれません。
でも、さわとんいわく、
売上目標を達成するより、「逆転発想アイディア力(頭の部分)」「メッセージ力(ハートの部分)」「セルフプロデュース力(足腰の部分)」の3つを身につける方がずっと大事。
この3つの力がつけば、結果は必ずついてくる。
人によって、結果が出る時期は違うから、花開く時期は人それぞれになるとは思うけれど。
ということ。
SPですべてがつながっている
さわとんはインタビューのなかで、こんな図を見せてくれました。
周りの8つの黄色い円はすべて、今現在さわとんが行っている活動ですが、真ん中には「SP」があります。
それについて、さわとんはこんなふうに話されていました。
真ん中に“うつ専門カウンセラー”があったときには、カウンセリング、居場所活動(カフェありがトン)、講演まではその真ん中の円にくっついてきたけれど、他に自分がやりたいと思いついて始めたセミナーやイベントのなかには、“うつ専門カウンセラー”と特に関係のないものもあった。
それで、なんかちょっと活動がばらばらな感じがしていた。でも、真ん中にSPが入った時に、こうやって、すべてがくっついて、花が開いたみたいな形になった。
確かに。ひまわりみたいで、素敵です。
今はセミナーでも講演でも、自分との関係性について一貫して伝えているし、歌を歌うという自分が好きなことをするのも、“好きなことをすることで、自分とつながれる”ということを、自分で身を以て体感して、伝えているんだって、迷わず言える。
なるほど~。
先日インタビューさせて頂いた飯田祥子さんは、「形のない夢をずっと持っておくことで、ぶれなくなる」という話をしてくださいましたが(ずっと変わらず目指すべきだけれど、そこにはたどり着かない場所ということで、私は勝手に「北極星」と名付けました)、さわとんも「自分を人生最強のパートナーに、というメッセージを広げ続ける」という北極星を見つけたことで、活動のすべてが、そこに向かって進むための迷いないステップになったということなのでしょうね。
つまり、「逆転発想プロデューサー」を名乗り、「カウンセラー」から「起業コンサルタント」のような仕事を始めても、それは、活動の種類がちょっと変わっただけで、本質はずっと変わっていず、同じ方向にむけた「新たなステップ」なのだと。
自身もうつで5年ほど苦しみ、起業してから8年半様々な経験をしてきたさわとんの「新たなステップ」。私も楽しみです。
好きなことを仕事にして、フリーランスで生きていくには?
と、いうことで、これから起業家育成にも力を入れていこうと思っているさわとんにも、
「好きなことを仕事にして、フリーランスで生きていくにはどうしたらいいのでしょう?」
ということを訊いてみました。
その答えは、
素直に、やりたいと思ったことを、小さなことでもいいからやってみること。
失敗を重ねるしかない。失敗したくないとか、初めから大きく成功したいという人も多いのだけど、失敗するしかない。
小さなところから少しずつ試しながら、徐々に大きくしていくのが理想。
8年半、様々な経験をしてきたさわとんの言葉には、説得力があります。
小さく、うまく行った、うまく行かなかった、という実験を繰り返してみると、自分はこうすればうまく行くんだな、という自信がちょっとずつ着いてくる。それが大事。
僕は毎日ブログを更新すると決めているんだけど、毎日、これはよく書けたと思うブログを投稿しても、反応がいいときと悪いときがある。
でも、反応が悪かったら、それで辞めちゃうのではなくて、これはうまく行かなかったという経験も大事にしながら、続けていくことが重要だと思う。
そんなふうに、小さな、失敗しても大した痛手でないようなところから、ちょっとずつやっていけばいいと思う。
成功している人と、成功したいなと思っている人の違いは、「小さな一歩を踏み出すことをバカにせず、大切にしているか」「小さな一歩を、飽きずに繰り返していけるか」それだけなのかもしれません。
イチローの名言にも、「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だと感じている」というのがありますしね。
(さわとんもイチローを尊敬しているそうで、ブログにもよくイチローが登場します)
人生や仕事に不満がある人、将来に不安がある人に対するアドバイス
そして、「人生や仕事に不満がある人、将来に不安がある人に何かひとつアドバイスするとしたら、何て言いますか?」とも聞いてみました。
「素直に、やりたいと思ったことを、小さなことでもいいからやってみること。
DVDを観るでも、旅行に行くでも、カラオケで歌うでもOK」
さすがSPの達人、言うことが徹底しています。
自分との関係性を深める、最初のステップは「やりたくないことをやめてみる。やめるのが難しかったら、ちょっと後伸ばしにしてみること」だと、SPの講座では教わりましたが、「やりたいことをやってみる」「やりたくないことをやめてみる」というのは、セットなんでしょうね。
本当に小さな、「やりたい」をやってみることで、きっと少し心が満たされたことに気づき、小さな「やりたい」が達成できると、もうちょっと大きな「やりたい」も実はできるのかもと自信がつき、ちょっとずつ、「やりたいこと」ができるようになっていくのかもしれませんね。
仕事に不満があるからといって、急に仕事を辞めて、独立する、という行動に出られる人は少ないでしょうが、人生や自分の心を満たすために必要なのは、そんな大きな行動ではなくて、案外、些細なことなのかもしれないと最近思います。
ということで、最後に、本当に好きなことをして、幸せなさわとんの写真で締めます。
あ、後姿だった(笑) 撮影はまーしーさん。
「自分のために生きろ!」と叫んでいます♪
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(2017.8追記)最近さわとんはまた、次のステップに進み、起業家支援をメインに活動されているわけではないのですが、「SP」を大事にして、突き進んでいることには変わりありません。
是非、さわとんに興味を持たれた方は、ブログなどで最新情報を受け取り、会える機会がある方は、会いに行ってみてくださいね。
◆さわとんのブログ
http://ameblo.jp/sawaton/
◆SP(日本セルフパートナーズ協会)のサイト
http://selfpartners.com/
さわとんから学んだ「しあわせに生き、しあわせに働くヒント」
- 「成功」していることでも、自分が違和感を覚えたら、やめる勇気を持つ
- うつの人も、病気になるほどではないけれど何か満たされない想いを感じている人も、「自分との関係性を良くすること」がまず最初にするべきこと
- 数字や結果を重視しすぎると、自分との関係に距離ができてしまう(結果よりも、自分のハートにコミットすることが大事)
- 自分の活動の核となる想いなり、信条のようなものを決めておくと、どんなことを始めてもぶれずに行動できるようになる。
- 大事なのは、素直にやりたいと思ったことを、小さなことからやってみること。
- 「やりたくないことをやめる」「やりたいことを(まずは小さなことから)やってみる」それが自分の心を満たすために大事なこと
◆是非、他の素敵な仕事人インタビューもお読みください!
→ 素敵な仕事人の定義と一覧
こんにちは。
素敵なサイトですね。
遊部さんのようなお仕事憧れます。
どのような経緯で、そのようなお仕事につかれたのですか?
コメント、ありがとうございます。
このブログは、仕事として誰かに依頼されてやっているものではなく、ライフワークとして、自分で立ち上げて運営しているものです。
ですので、誰でも、やろうと思いさえすればできることかな、と思います。
このブログを立ち上げた経緯や想いについてはここに書いています。
http://vitarals.com/2016/04/post-166.html
フリーのライターという意味でしたら、文学賞などを趣味でとっていたので、それをアピールしていたら、その文章力を買ってくれる社長がいて、仕事を頼んでもらえたので、やっていかれている、という感じでしょうか。
ずれた答えでしたらすみません。