「しあわせに自分らしく働いている“素敵な仕事人(起業家)”」の共通点から見えてきた、しあわせに働くヒントその11は、
失敗やつまづき、負けを今にしっかり活かすこと。
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いっぱい負けたから、強くなれた
先日インタビューさせて頂いたエレガンススタイル代表の飯田祥子さんは、とても芯の強さを感じさせる女性でした。
ただ私が、「飯田さんからは、強さを感じますね」と言ったところ、「よく言われるけれど、そうなのかな?」という返事。
しかし、そのあと私が
などという話をすると、
と、さらりと言われました。そのあと私が、
と訊くと、一言、こう返されました。
負けというのは、芸能プロダクションに所属していた頃に、「オーディションに落ちまくった」経験のことを指しているのだと思いますが、「いっぱい負けたから、強くなった」と今、言い切れるというのは、素敵だなと感じました。
過去の自分に「ありがとう」
また、今までサイトに登場いただいた素敵な仕事人は13人ですが、うつ病で会社を辞めたのを機に独立した人が3人います。
そのうちの1人は、先日「逆転発想プロデューサー」として紹介した、さわとんですが、さわとんはまさに、自身のうつの経験を生かして仕事をされています(もともとは、「うつ専門カウンセラー」でしたし)。
そうやって直接、うつの経験を仕事に活かしているわけではない、ジャンボさんも、由美さんも、自身が「働きすぎて、うつになった」ということを隠すことなく、さらけ出し、その過去をしっかり受け入れて、次に進んでいる感じを受けました。
2人には、インタビューの時に
と訊いてみたのです。
そうしたら2人とも、
「頑張ってくれて、ありがとう。
その頃の自分がいるから、今の自分がいる。
感謝しかない」
という言葉を教えてくれました。
過去の自分も今の自分も一つながり
それで私が感じた「素敵な仕事人」の共通点は、
マイナスの経験も含めて、「過去と今の自分がしっかりつながっている」。
先に紹介した飯田祥子さんは、「つながりが大切。つながりは自分からは切らない」という話もしてくださったのですが、様々な経験をしてきた自分を、ひとつながりの存在として見られている。
だから、過去の自分にも応援してもらえるのかもしれないな、と感じました。
そうそう、以前「つながりの感覚を持つ」という記事で、又吉さんのエッセイの言葉を紹介させてもらいました。
それはこんな言葉。
現在の、35歳の僕は僕だけではなく、過去の自分達がいたことによって存在している。僕の独断で全てを決定していいとは思えない。ただ、全ての責任を今の僕が背負ってはいる。
過去の自分に負けぬようにありたいとは、思うが、彼等の声を無視するわけにはいかない。
極端な話をすると、今の僕は、生まれてから昨日までの無数の自分自身を引き連れて歩いていることになる。それぞれの自分が、それぞれの要求を僕にしてくる。今、今、今、という一瞬一瞬の積み重ねが僕の人生になっている。
もちろん、今の僕が老後の夢を語ることは、将来の自分に対して希望を伝えるということでもある。
(略)
老後にやりたいことを数えだすときりがない。ただ、乱暴に将来の自分に無理な要求をするのではなく、老後に楽しい時間を過ごすために、今の僕は未来の僕の生活に貢献しなくてはいけないと強く想う。自分の人生において世代の断絶があってはならない。
このエッセイ、とっても素敵だと思ったんですよね。
こういう「つながり」の感覚を持てるか、そのキーになるのは、つらかった頃の自分、失敗した昔の自分を含めて、「今の自分につながる大切なパーツ」だと思えるか、なのかもしれません。
過去の失敗を受け入れられる人は、未来の失敗も恐れない
先日インタビューさせて頂いたとき、さわとんは
失敗を重ねるしかない。
失敗したくないとか、初めから大きく成功したいという人も多いのだけど、失敗するしかない。
小さなところから少しずつ試しながら、徐々に大きくしていくのが理想。
とも言われていました。
まとめ:しあわせに自分らしく働き、生きるためには、過去の自分の失敗や挫折も受け入れ、プラスに変えていこう
失敗したくない、というのは誰でも感じることだと思います。
でも、過去の失敗を受け入れられる人は、未来の失敗も恐れなくなるのかもしれません。
過去の失敗やつまづきに目をつむるのではなく、同じつながりのなかにいる自分が経験した貴重な体験だったと受け入れる。
それも「素敵な仕事人(起業家)」への第一歩かもしれません。
過去の失敗や、自分の欠点も含めて、全部をまるごと受け入れられたらいいですね。
★しあわせに自分らしく働くヒント【まとめ】もあります。