しあわせな起業のヒント【8】まず目の前の人、目の前の一歩

目の前の一歩

「自分らしさで社会とつながり、しあわせに生き、しあわせに働いている“素敵な仕事人(起業家)”」の共通点から見えてきた、しあわせな起業のヒントその8は、

目の前の人、目の前のことなど、小さなひとつひとつを大切にして、一歩ずつ進んでいく。

これは過去の自分を振り返って、一番反省するポイントでもあるな、と思います。


目の前にいる一人に

このブログには何度も書いていますが、私はもう15年くらい「小説家になるぞ」と、新人賞などに作品を送り続け、地方の賞はいくつかもらったものの、「プロの作家」になるまでにはなりませんでした。

(ま、まだあきらめなくてもいいのですが……。ただ、「プロの作家」が自分の夢ではなくなってきているようにも最近感じます。一生のうちに、何冊か自分の小説を世に出せたらいいなとは思っていますが)

「作家になりたい、でも、なれない」というとき、自分はずっと「この賞さえ獲れれば、自分の仕事も人生もがらりと変わるはずだ」と思っていたように感じます。

年に何作も書いて応募するという行動をしているので、一見、有意義なことをしているように見えるのですが、でも、自分がしていたことは、「宝くじに当たったら……」と夢見ながら、特に現実に行動を起こさない人とさほど変わらなかったのかもしれない、と今は思います。

小説ではないですが、うつ病の経験を元に本を出版したさわとんは、うつのときのつらい経験を8ページくらいの小冊子(A4の紙に、普通のプリンターで白黒で印刷して折りたたんだだけのもの)にして人に配っていました。そして、それが出版社の人の目に留まり、立派な本になります。

さわとんは最初から出版を意識して動いたわけではありません。ただ自分の経験を実際に出会った人にできるだけ多く伝えていきたい、と思っただけなのだと思います。

実際に会った、目の前にいる一人ひとりから……。

目の前の一歩の大切さ

さわとんの例は、「目の前にいる一人一人にコツコツ伝えていったら、急に出版という全国展開に飛躍した」という話ですが、そんな「飛躍」などなくても、「一歩一歩」進んでいれば、いつかは標高3600メートルの山にだって上っているかもしれないのです。

私自身は、フルタイムで働いているときでも、毎日コツコツと小説を書き続けていましたので、「コツコツ努力をしている」と周りからは思われてきたと思います。

でも、今までの私は「飛躍」を求めすぎて、目の前の一歩一歩の大切さ、本当の「コツコツ」をバカにしていたのかもしれない、と最近、痛感しました。

ただ目の前の知り合いを精一杯撮っていたら、それが仕事になったというまーしーさん、ただ自分の歌を作るというスキルで出会った人を元気づけたいと歌を作っていたら、それが周りの人の応援もあって、仕事になっていたという安達さん

そういう「目の前の人」のことだけをただ考えて、一歩一歩進んできている人を見たとき、「私はいったい、誰に何を伝えたくて小説を書いていたんだろう。私の考えている読者って誰だったのだろう」という考えにぶつかりました。

私は「大きな賞を獲って、華々しくデビューするんだ」と思うあまり、選考委員や下読みの人の評価ばかり気にして書いていたのかもしれない、と。

でも、よく「明日、という日は一生来ない。今日があるだけ」と言いますが、今、ここにあるのは「ここ」であり「今」であり、「目の前の人」だけなんですよね。

その「目の前の人」がちょっとずつ広がっていくのか、そこで終わるのか。

その差はやっぱり、目の前の人をどれだけ大切にできるかなんだな、とこの頃、痛切に感じます。

飛躍を求めるのもいいけれど、一歩ずつ進んでいって、半年後、1年後に気づいたらちょっと見えているものが変わっていた、そんな経験もいいものだな、と、1年間このブログをただ淡々と、コツコツ更新してきて思います。

本当、書き続けてこられたのは、読んでくださるあなたのお蔭です。
ありがとうございます。

執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表・起業家支援ライター

仕事では主に、起業して間もない人、これから起業しようと思っている人に対する文章支援を行っています。「ライターが作るホームページ」サービスも人気です。

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