しあわせに自分らしく働くヒント【6】蓄えるために稼がない

素敵な仕事人の共通点

「しあわせに自分らしく働いている“素敵な仕事人(起業家)”」の共通点から見えてきた、しあわせに働くヒントその6は、

蓄えるために稼がない。

というか、

稼ぐために稼ぐわけじゃない。

というか、なんというか、お金との付き合い方にも、ヒントがありそうな気がしました。

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お金は循環させるために稼ぐ

ジャンボさんはインタビューで、こんなふうに語っていました。

ジャンボさん
唐揚げ屋を始めたときは、とにかく自分が稼ぐということしか考えていなかった。でも、今は、役立つことをしてお金をもらって、それを循環させていきたいという思いが強くなってきた。
お金をもっと集められれば、チャレンジしたい人の援助もできる。

それから、さわとんはブログでこんなことを書かれていました。

起業して良かったか、起業するときに不安はなかったかというような話で、「結果として、起業して良かった。やりたいことができるし、人とのつながりも広がり、深まったし……」みたいな流れで

さわとん
お金については、投資も結構したから、微妙ではあるけれど。

 

でもさわとんは、問題なく妻トンと生活しているわけで、これはいわゆる「お金持ちになれたわけではないけれど」ということだと思うんですよね。

さわとんのブログやfacebookを見ていると、驚くほどの頻度で人のイベントやセミナー、講座に参加しているようですし(私がやや引きこもりがちだから、そう思うだけなのかしら……)、レコーディングをしてCDを1000枚作ったり、ライブ会場を借りてライブをしたりしています。

もちろん、そうやって動いて、たくさんの人とつながる中で、仕事が生まれ、お金も生まれているのだと思いますが、さわとんを見ていて思うのは、「お金を循環させているなぁ」ということなんです。

蓄えるのは不安だから。たくさん稼ぎたいのは自信がないから

新聞やニュースでは、年金制度は破たんするという話があったり、老後に必要なのは〇千万円の備えだとか、子供の教育費には〇千万円かかるとか、「もっと備えておかないと、あとで大変ですよ」という警告ばかり目にする気がします。

また、以前も書きましたが、社労士の開業講座などではよく「目標は年収2000万円」とか「時給は1万円以上に設定しましょう」というようなことも聞いてきました。

でも、そんなふうに考えるとき「本当に自分に必要なのはいくらなのか」という視点が抜け落ちてしまっているように思います。

人間、生活するためには、ある程度のお金は、当然、必要です。
だから、それくらいは稼がないといけないし、ある程度は将来の収入の増減を考えて、備えておくのも必要です。

でも明らかに「目標年収2000万円!」というとき、それは「生活に必要かどうか」の考え方じゃないんですよね。

そこには他者の目がある気がします。

年収2000万円も稼げたら、格好いいだろう。自慢できるだろう。人からすごいと思ってもらえるだろう。

という。

私も、以前は自分が自分の力でいくら稼げるかが、自分の価値につながる気がしていました。それで、自分の「時給」がいくらになっているのか、かなり気にしていたりしました。

でも、そんなの意味がないですよね。

必要なのは、自分が心地よく過ごせるだけの金額が自分の手元に残り、必要だと思うものに「投資」できる余裕を持てること。そこに、他者の目なんて、関係ないはずです。

それに、「必要なら稼げる」という自信があれば、むやみに蓄える必要もないんですよね。

自信があれば、お金も時間も投資できる

先日のソングレターアーティスト・安達さんのインタビューでは、

「キラキラしているか(for you か)
 ギラギラしているか(for me か)」

で人を見分けているという話がありましたが、

安達さん

以前は営業もしないとと思って、異業種交流会で名刺交換もしたりしたけど、ああいう場は、自分も含めて、ギラギラした人ばかりで、あまり意味がなかったな。

今は、徹底的に目の前の人のために何ができるか考えるだけで、営業はしていないけれど、それでうまくいっている。

と自身の経験も語ってくださいました。

私も同じような経験をしてきました。でも、異業種交流会では「ギラギラ」した人になってしまった安達さんも、本当は徹底的に「for you」なキラキラした人なんです。私も、自分で言うのもなんですが、「人から搾取してやろう」なんてタイプではありません。

でもなんで、そういう場に行き、ギラギラした営業をしていたかというと(ま、私は結局逆にギラギラした営業の餌食になり、消耗して、逃げ出したタイプですが)、最初は自信がなかったからだと思うんですよね。

「自分のやっていることは人に喜んでもらえることだから、焦らずに活動していれば、その良さが伝わっていくだろう」と余裕が持てれば、ちょっと仕事が減ったときには、次のことを考える時間に充てたり、ボランティア的に誰かのために何かしたりする時間にできる。

そして、ちょっと余分にお金が稼げたら、それを未来の自分やこれから挑戦する人へ投資できる。
最近、人のイベントにお金を払って参加したり、フリーランスを始めたばかりの知り合いに仕事を頼むというのは、「投資」みたいなものだな、と思うんですよね。

大学時代、芥川賞作家の三田誠広先生の講義を受けていましたが、三田先生はこんなことを言われていました。

〇〇とか(たとえば村上春樹とか、東野圭吾とか)既にベストセラーになっている人の本なんて買う必要ありませんよ。
お金を出して買うなら、まだ有名になっていないけれど、この人はいい、これから伸びるぞと思う人の本を買ってあげてください。

この言葉、とても心に残っています。

まとめ:しあわせに自分らしく働くために、お金は循環させよう

私も最近、「投資」というか「応援としてお金を使うこと」をちょっと意識し始めました。

自分の仕事がすごい順調なわけでもないのに、人の応援なんて……と思わなくもないですが、でも、そんなふうに思う必要なんて、きっとない。だってみんな、「フラット」に平等だから(しあわせに自分らしく働くヒント【3】参照)!

お金の循環、考えてみませんか?

 

しあわせに自分らしく働くヒント【7】に続く……

上で紹介した方のインタビュー記事はこちら

自分で描く世界より その先が見たい:ソングレターアーティスト・安達充さん

2016.07.16

大事なのは「さらけ出すこと」:鈴木憲治(ジャンボ)さん

2016.07.05

一番大事なのは、自分で自分をハグすること:カウンセラー さわとん

2015.12.11

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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