「しあわせに自分らしく働いている“素敵な仕事人(起業家)”」の共通点から見えてきた、しあわせに働くヒントその4は、
純粋な理由で行動する。
損か得かを考えて行動すると、つい、頭でっかちになってしまうけれど、「素敵な仕事人(起業家)」たちは、もっと感性とか感情を大事にして動いている気がするのです。
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異業種交流会で人脈を作る?
私は社労士の資格を獲ったとき、実務経験がゼロだったので、1年に1回夏の時期に開催される「事務指定講習」なるものを受けないと開業できず、合格が分かった平成18年の11月から平成19年の9月までは「開業準備期間」でした。
その頃は、塾講師の仕事を週に3日夕方にしているだけで、正直暇だったし(まだ子供もいなかったので)、実務経験もなければ、人事畑の知り合いも、社労士の知り合いもいないところからのスタートだったのもあり、「闇雲に」といってもいいくらい、本当に色々なセミナーや交流会に顔を出していました。
当時はとにかく「人脈を作らなくては」という思いに突き動かされて動いていたように思います。
その結果として、今でも付き合いのある同期の「仲間」何人かと、尊敬できる社労士の先輩何人かと出会うことはできました。
でも、多分、あんなに闇雲に動き回らなくても、いい仲間数人とは何らかの形で出会えていただろうし、尊敬する先輩との縁もあったと思います。
よく「異業種交流会などに行っても、いい人脈なんて得られないよ」と言われますが、私はまさにそれを実感してきました。
もちろん、そういう場で本当に価値ある出会いを経験する人もいるのでしょうし、「異業種交流会」というカテゴリーの中にも、実は様々な会があると思うので、一概にそれを否定するわけではないのですが、色々経験した今は、「そもそも、人脈って何?」というのが素直な思いです。
今の私に必要なのは、仲間とか同士とか友達であって、「人脈」じゃないな、と。
蛇足ながら……
多分、いい会を見分けるポイントは「人間的に尊敬できる人が主宰しているかどうか」「一回だけじゃない、長く続いているもの、もしくは定期的に長く続けて行こうという意図で開かれているものかどうか」かなと思います。
人脈作りを目的にする会やセミナーの中には、過去の私のようなひよっこを鴨としか思わず、お金儲けのためにやっている人もいるし、ビジネスの匂いが強いものには、「ねずみ講」のような「ネットワークビジネス」の勧誘をする人が複数紛れ込んでいることが多かったです。
今、起業を考えている人の何か参考になれば……。
Give and Take?
また過去に行った、開業塾や起業講座みたいなものでは、「よく、Give and Takeと言われるけれど、まずはとにかくGiveから考えないとダメですよ」みたいな話を聞きました。
それはまぁ、もっともな話ですよね。
「自分は何もあげる気はないけれど、とにかく何かください」
と言われたら、誰でも、「はぁ?」と思います。
でも、最近思うのは、「Give」とか「Take」とか考えている時点で違うな、ということです。
先にちょっと書いたネットワークビジネスに誘う人などは、このあたりは巧みで、たとえば「〇〇先生のセミナーはいいですよね」など共通点が見つかったら「あ、僕、〇〇先生のセミナーのDVDを持っているんですけど、今度、コピーをあげましょうか」などと言ってくるんですよね……。
で、同じ〇〇先生のことをいいと思っているんだと、さほど警戒せずに次に会ってみると、「あれ? 何か勧誘されているのか?」みたいな……。
※そうそう、ネットワークビジネスに誘う人の多くは、「金持ち父さん 貧乏父さん」シリーズ(不労収入を得る仕組みを手に入れようみたいな本)を褒めていることが多いというのも、私が経験から学んだことです。私は「金持ち父さん」恐怖症になりました(^_^;)
と、このあたりには色々思うところがあって、今日は脱線しまくりですみません……。
で、言いたいことは、いくら最初に「Give」があっても、最終的に自分が得をしようと思ってした行動というのは、純粋な行動とはやっぱりどこか違ってしまうと思うんですよね。
その違和感が相手にも伝わって、「いつかTakeしよう(元を取ろう)」と思っている人とは、決していい人間関係は築けないように思うのです。
カウンセラー・さわとんも少し前にブログで、こんなことを書かれていました。
私も平成18年から10年くらい経って、ようやく行きついたのが「無理しないとつきあっていけない人とは、続かない」という結論。
だったら、初めから無理せず、それでも付き合える人と付き合っていけばいいか、と。
人脈の話だけでなくて
あと、「損得じゃない」という意味でいうと、やちよ補聴器 宮﨑克子さんの話も、なるほどと思いました。
宮﨑さんは、女手一つで子供を育てなくてはと、売り上げのことばかり考えていたときには、頑張っても頑張っても、数字は伸びなかったそうです。
経営が軌道に乗ったきっかけは、「自分はお客様の役に立ちたいと思って起業したのだ」という原点に返ったことだったそうです。
数字のためではなく、「お客様の役に立つ」という本当に自分がやりたいことに集中し始めると、仕事は苦しいものではなく、感謝になっていき、結果としてそれが、数字に反映されていったとか。
ビジネスにおいても、結局、人と人との話。
相手が誰のことを考えてビジネスをしているのか、敏感に察知するのかなとも感じます。
やりたいことをやった結果の副産物
「しあわせに自分らしく働くヒント【2】自分で自分に許可を出す」では、元々は趣味だった作曲とピアノ演奏をCDにして流通させ始めたことで、少しずつ仕事にも結び付いてきたという小松正史さんを紹介させてもらいました。
そこで、歌が趣味のカウンセラーさわとんもCDを出すのだとも書きました(7月11日に発売されました!)。
そういう行動も、「これはお金になるんだろうか」「PAYするんだろうか」などと考えたら、絶対踏み出せない一歩なんですよね。
きっと、2人とも最初はちょっと迷ったりもしたのだと思います。でも、勇気を出して一歩踏み出してみる。「自分がやりたいからやるんだ。別にそれ以外の理由なんかいらないじゃないか」と、やってみる。
そうすると、思いがけない広がりが生まれたりする。それがお金に結びつくかは分からないけれど、なにかはきっと生み出す。
そうすることで「自分はこんなことができる」と世に発信できることと同時に、「この人は楽しそう。この人の近くにいると楽しそう」とそんな裏情報も多分、発信できるんですよね。
私のこのブログも、今のところ金銭的な利益は何も生み出していませんが、でも、お金ではない素敵なものをたくさん自分自身に運んできてくれているように思います。
1年前、どんな形になるのかよく分からないまま、とにかく立ち上げて、書き続けてきて良かったな、と、そろそろ1周年を迎えるにあたって、思っています。
(立ち上げてすぐは、友達に「あのブログって、仕事で書いているの? 目的は何なの?」と質問されて、うまく答えられず、ちょっと凹んだりしたこともありましたけど(^_^;))
まとめ:しあわせに自分らしく働きたいなら、純粋にやりたいことをやってみよう!
長いようで短く、短いようで長い人生。せっかくなら損得じゃなくて、「なんか楽しそう」「なんかやってみたい」で動くことも大切にしてみませんか?
きっとそれが、「素敵な仕事人」への第一歩になると私は信じています。
★しあわせに自分らしく働くヒント【5】に続く……
あまりつながろうと
考えすぎずに
自分の楽しさや
心地よさを大事にすること。
そうすれば勝手につながるし
勝手に深まる人とは深まる。