「しあわせに自分らしく働いている“素敵な仕事人(起業家)”」の共通点から見えてきた、しあわせに働くヒントその3は、
人間関係がフラットであること。
と言っても、分かりづらいと思うのですが、
- 先輩と後輩
- リーダーとスタッフ
- 先生と生徒
- 年上と年下
- サービスを提供する側とされる側(お客さん)
という、上下の階層の観念を取っぱらっているような人が「素敵な仕事人(起業家)」には多いな、と感じました。
それは、誰にでも自分より優れたところがあり、同じように自分にも人より優れたところがあると心から信じられているということなのかもしれません。
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生徒から学ぶことも多い
素敵な仕事人は、「人からのOKを待たずに自ら行動する」=自ら、なんらかのイベントなり会なりを主宰している人が多いです。
私は、カウンセラー・さわとんの主宰するセルフパートナーズ協会の「SP養成講座」という心理学講座に通ったのですが、3人いた同期生は皆さん、講師のさわとんより年上でした。
講座の同期生の一人、補聴器専門店を営む宮﨑さんのことも以前、素敵な仕事人として紹介させて頂いたのですが、宮﨑さんはもうすぐ還暦という、さわとんより1.5倍くらい生きている人生の大先輩です。
でも、宮﨑さんはカウンセラーとしてのさわとんを尊敬し、講座を受けていましたし、さわとんも「人生の先輩が多くて、実はちょっと緊張する」と言いながらも、年下の私と接するのとさほど変わらない態度で接していました。
でも、講座のときには一応「先生と生徒」だけれど、生徒である私たちからも多く学ぶところがあるという態度は一貫していたように思います。
「上下」の概念
さわとんは、ソプラノ歌手の竹林加寿子さんや、個性筆インストラクターの佐藤由美さんと一緒にイベントをされたかと思うと、由美さんの個性筆講座には生徒として参加したり、逆に加寿子さんは、さわとんのライブにお客さんとして参加したりしています。
ジャンボさんも、元はさわとんの小冊子講座の「生徒」でしたが、ラジオ局を持つようになり、そのゲストとしてさわとんを呼んだり、今度の土曜日は、さわとんと一緒にイベントを開催したりされます。
もし、ずっと、最初の「先生」と「生徒」という上下関係を引きずっていたら、イベントを同列の立場で一緒に開催するというチャンスは失われていたわけです。
私がインタビューさせて頂いている「素敵な仕事人」の大半はさわとんに紹介してもらった方なので、その方たちがつながっているのは当然なのですが、でも、すべての関係において、「上下」という概念が存在していないというのが、ある意味、とても新鮮でした。
今まで私自身は、開業からの年数や、実績などを気にして、周りの人(特に社労士)をみんな「先輩」と思っていました(私自身は、社労士の資格を獲り、平成19年に開業したものの、社労士としての実務はそれからまったくといっていいほどやっていないので、ずっと「1年生」のまま止まっていて、周りはどんどん自分を追い抜いていくなぁ……という意識が強かったのです)。
「遊部さんは、社労士と違うところで頑張っているんだし、私は遊部さんもすごいと思う」
と「先輩」から言葉をもらっても、嬉しく思う反面、どこかその言葉を受け取りきれずにいました。
どんな状況の人でも、今が素敵
全ての人には自分より優れたところがあります。
会う人すべてを自分の師と思いなさい。
という言葉は、今まで多くの本で読んできました。
でも、この言葉が実感としてすっと入ってきたのは、さわとんの人に対する姿勢を間近で見たときだったように感じます。
さわとんはカウンセラーなので、周りにいる人のなかには、まだ現在進行形で悩みを持っていたり、困難な状況にいる人もいます。
でも、さわとんは、そういう人のちょっと弱い面を見ても、まったく態度を変えることはありませんでした。
そのことを以前、
という言葉で、さわとんに伝えたことがありました。
そのとき、さわとんはこう返されました。
言えそうで、なかなか言えない言葉だなと感じました。
私が人を受け入れていたレベルは、「この人にもいいところがある。きっといつか立ち直って、素敵になるんだ」というところまでだった。
でも、さわとんは、「弱っていたって、ちょっとおかしな行動をとっていたって、前向きになれなくたって、それはそれでいい。そのままの、今の状態のその人が素敵だから」と、心から思っている。だから、人を丸ごと、ちゃんと受け止められるんだな、と思いました。
自分の優れたところも弱いところも認める
加寿子さんはインタビューで、
以前は、「みんな、すごい」「みんな、素敵」と思うとき、その「みんな」に自分は入っていなかった。
だから、まずは「みんな、すごい」「みんな、素敵」と言ったり思うときに、「みんな」のなかに自分も入っているのだとイメージしてみるということから始めようと思った。
と話されていました。それが、自分を好きになるきっかけになったと。
まとめ:しあわせに自分らしく働くためには、自分も他人もフラットに認めよう
ということで、まずは、自分にも人より優れている部分があると認めてみましょう。
私の場合は、文章を書くことだけは平均より得意だと思っているので、まずはそこは認めてみる。
そして、たとえば社労士として、たとえば何らかのビジネスで成功している人に会ったら、「自分はそういう道を進めなかったから、そういう方向で頑張っているなんて、すごいな」と心から思う。
でも、自分もこの道で何年もやってきたんだと誇りを持って、相手と同じくらい「すごい」自分を感じてみる。
逆に、今、ちょっと弱っている人がいたとする。
そういうときには、自分自身が弱っていたときのこと、今もある自分の弱さもちゃんと見つめてみる。
自分のなかにある弱さを隠さず、目をそむけず、しっかり認められれば、相手の弱さもきっと慈しめる。そんな弱さと本来は輝いているはずの優れているところと両方を見て、自分と相手は平等なのだと感じられる。
きっと、そういうことなんでしょうね。
今日の「共通点」は、仕事のことというより、生き方についての話になってしまいましたが、結局、「生きざま」の上にしか「働き方」はないのではないかと、最近、感じています。
(鬱だったときも、躁状態でちょっと変な行動をしていた頃も)どんな自分も受け入れれるから、どんな状態の人を見ても、その人の明るい未来を信じられるのかもしれませんね。
さわとんのすごいところのひとつは、どんな状態、状況の人を見ても、優劣をつけず、みんな平等にすごいところがあるのだと、心から信じているところだなと思います。