一番好きな花は紫陽花。一番好きなフルーツはメロン。……なのですが、6月は苦手な季節です。
人生で一番大きな挫折を味わったのも、あの失恋したのも6月だったな……なんて、思うこともあるけれど、本当はそんなことは関係がなくて、多分、体がこのじめじめ感に適応できず、その体のだるさに引きずられるように、心もやや元気をなくしているだけなんだと思うんですよね。
そんなふうに冷静に考えて、「元気になるためになにかやらなきゃ」「きっと人に会わなすぎるんだ」「もっと本を読まないと」……なんて考えることは、最近、なくなりました。それなりに、年を重ねてきたなぁ、と思うこの頃です。
年齢を重ねると、自分に合った「ネガティブな感情との付き合い方」が分かってくるのですよね。今日は、まだ自分に合った「付き合い方」を見つけられていない人のために、5つ、「ネガティブな感情との付き合い方」のヒントをご紹介します。
Contents
ネガティブな感情と上手につきあう5つの方法
ネガティブな感情と上手につきあう方法 その1
誰でもネガティブになることはあるし、それが自然だと受け入れる。
最近、ポジティブ神話のようなものが蔓延している気がするのですが、365日・24時間ずっとご機嫌でいることなんて、誰にとっても不可能なことです。
たとえばfacebookや知り合いのtwitterなどを見ると、みんな、はつらつとしていて、素敵な仲間と楽しく過ごしていて、「自分だけがネガティブに引きこもって、孤独を感じている……」なんて感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、自分だって、そういう楽しいときのことしか、あまり投稿しませんよね?
本当に落ち込んでいるとき、人はあまり人に会おうとしないものですし、つまり、自分の目につくのは、「元気な状態にいる人」なわけです(まぁ、仕事では仕方なく出かけるでしょうけれど、家よりも職場では明るく振舞いますよね。普通。振舞えなくなったら、「メンタル疾患」ということになって、休職しちゃうわけです)。
気分がすぐれない日があっても、「人間だもの」と、あいだみつおのように受け流すのがいいかなと。
【そんなときのお薦め記事】
人は輝いていて、自分だけダメだと感じたら
http://vitarals.com/2016/02/post-139.html
ネガティブな感情と上手につきあう方法 その2
とにかく今のネガティブな感情を吐き出してみる。
ネガティブな気分になっているとき、「〇〇のせいだ」と原因がはっきりしているように見えることもありますが、原因が分からず、ただ「なんか気持ちが乗らない」「元気が出ない」ということも多いですよね。
そんなときには、とにかく今、感じていることをすべて吐き出してみると、案外すっきりするものです。
信頼できる人に話せるのなら、それが一番いいですが、そこまで親しくない人にネガティブな気持ちを吐き出すと、あとあとややこしいことになる可能性もあります。
ですので、話せる人がいるならその人に、いないなら、ただ紙に書き出してみることをお薦めします。
友達に伝えるつもりでメールを書いて、送信しない、というのもいいかもしれませんね。
人間、マイナスを吐き出せば、案外、大元にはプラスのものを持っているものです
【そんなときのお薦め記事】
とにかく吐き出す
http://vitarals.com/2016/01/post-124.html
ネガティブな感情と上手につきあう方法 その3
ネガティブな感情をしっかり味わう
感情というのは味わいつくせば、消えていくもののようにも感じます。動物は逃げると追ってくるといいますし、たとえば「今からアイスクリームのことだけは考えるな」と言われると、アイスクリームのことを考えてしまうものです。
失恋したときには、無理に明るい音楽を聴くのではなく、失恋の悲しい曲を聴いて、そこに浸り切って、涙を流した方が早く復活しますよね。
悲しみなどの感情を感じる体の特定の部位(たとえば胸とかみぞおちとか、頭とか)があったら、そこに意識を集中させてみたり、その感情を擬人化して、その感情が訴えてくることに耳を澄ませてみることもできます。
普段、私たちは何かうまく行っていないことがあると、それを解消しようと新たな行動を起こしたり、気持ちを変えてくれる音楽や本を求めたりしがちですが、落ち込んでいるときには、何かを「足す」より「引く」方が大切なこともあります。
【そんなときのお薦め記事】
自分の体と心の声を聴く
http://vitarals.com/2015/11/post-92.html
ネガティブな感情と上手につきあう方法 その4
ELTで感情を解放する
マイナスの感情を解放し、手放すためには、「Emotional Freedom Technique(略してEFT)」という手法も役に立ちます。
その手順は下記の記事で書いていますので、興味がありましたら、参考にしてみてください。
無理にポジティブになるより(1)
http://vitarals.com/2015/11/post-94.html
ネガティブな感情と上手につきあう方法 その5
まずは1歩だけ踏み出してみる
数日、ちょっと気分がすぐれなくて、いつもより行動量が減る、くらいは、まったく問題のない許容範囲です。
むしろ、やる気が出ないのに、それでも120%の力を出して走りつづけなくてはいけない環境にいるのだとしたら、その方が問題です。
ただ、数日ゆっくりしても、やっぱりなんか落ち込みから抜け出せない、というときには、ちょっと思考の転換をして、まずは1歩、踏み出してみるのもお勧めです。
1歩踏み出してみると、なんとなく気分が乗ってきて、2歩、3歩と次の足も出るものですから。
【そんなときのお薦め記事】
落ち込みから抜け出し、1歩踏み出すための考え方
http://vitarals.com/2015/08/post-31.html