介護は楽しいと言い切る:「いしいさん家」石井英寿さん

このブログでは、芸能人など、誰でも知っている有名な人について改めて紹介するのではなく、メディアに大々的に取り上げられることはないのだけれど、素敵な活動をされている人に光を当てて紹介していきたいな、と思っています。

でも、新聞やテレビのドキュメンタリー番組で見て、気になった人のことも、たまに紹介しているのですが、それは、もうちょっとこのブログのアクセスが増えて、メジャーになってきて、そして私自身の「聴く&書く」のスキルがもっと向上したら、いつか取材を申し込みたい、という野望も抱いたりしているからだったりします(笑)

今日、紹介するのは、新聞でもドキュメンタリー番組でも見たことのある、芸能人ではないけれど、有名な方です。なので、ご存知の方も多いかもしれませんが、いつか会ってみたい「素敵な仕事人」の一人です。

一人ひとりの想いや経験を大切にする介護

石井英寿さんは、今までの認知症介護の常識を覆すような、自由な介護を行っている「介護界の異端児」的存在の方です。

メディアでよく取り上げられるのは、主に認知症の方のデイサービスを行っている「いしいさん家」の活動です。

ほとんどの利用者の方は認知症ですが、建物の出入り口に鍵はかけない。もし誰かが出て行ったら、少し後ろからずっとついていく。もし道に迷ったり、本人が困惑しているようだったら、偶然会ったかのように装って、声を掛ける。

介護士の言うことをなかなか聞いてくれない人には、どうしたらその人が手を洗ったり、お風呂に入ったりしてくれるのかを、一人ひとりに対して、徹底的に考え、強制せず、快く動いてくれるように工夫する(たとえば、デイサービスが嫌いで車からなかなか降りてきてくれない男性は、以前証券会社に勤めていたので、“ちょっとハンコを押してほしいのですが”と言うと、車から降りてきてくれるとか、今までの経験や考え方の癖を把握して、その人なりのこだわりのポイントを探すそう)。その試行錯誤を楽しむ。

……私が見たドキュメンタリー番組には、そんなシーンが映されていました。こんなドキュメンタリーを見たら、認知症の家族を持つ人は、是非、ここを利用したいと思うだろうという内容でした。




「いしいさん家」

石井さんは、大学卒業後、8年間介護老人保健施設に勤めたそうですが、そこでの画一的な仕事内容に疑問を持ち、同じ施設で働く奥さんの協力も得て、独立し、民家で「宅老所・デイサービス/いしいさん家」を開所します。

「介護施設」とか「介護センター」などではなく、「いしいさん家」というネーミングなのがまた、いいですよね。

通常のデイサービスでは、高齢の方を集めて、一緒にボール遊びをしましょうとか、歌を歌いましょうとか、保育園の活動のようなことを行うことが多いようですが、「いしいさん家」では、一緒に食事をすることはあっても、無理に一緒に歌を歌うとか、グループ活動をすることはありません。

代わりにただ、その時間、家にいるかのように寛ぐ。

「認知症の人は短期記憶は忘れてしまっても、感情はしっかり残るから、居心地がいい場所かどうかは記憶に残るんですね。認知症が“よくなった”とかではなくて、そこが本人にとっての“居場所になっていく”」そんなことも大切にしているそう。

素敵。

と、認知症の方やその家族にとって、「いしいさん家」が魅力的なのは、ある意味、当然なのですが、石井さんは、それ以外の人にも目を向け、活動の幅を広げているのも、いいなと思うのです。

働く自信が持てない人も、子供も

いしいさんの家では、ボランティアを募集しているのですが、その募集のところに「現在は、うつの方、難病の方等がいつでも出入りしています。将来は働きたい。でも、“働く”ことを目的にするとなかなか一歩が踏み出せません。初めは来るだけで良いんです。慣れてきたら、お手伝い⇒有償ボランティア⇒雇用という形が一番」と書かれているのにも、すごいなぁ、と感じてしまいました。

また、子連れでのボランティアも歓迎で、「いしいさん家」には、お年寄りだけではなく、子供や障害をもった人も、ただ普通にいて、働ける人は食事の準備などを手伝って、そうでない人は、寛いで、という空間なのだそうです。

最近は、小さな認可外保育所も作り、スタッフの子供+臨時で2人の子供を見られるようにもしているとか。

石井さんは「人間だから、一緒だよ。介護家族と子育てママの共通点」という本を出されています。……と、今日知りました。読むぞ!

石井さんの行動もいいけれど、想いや言葉もいいな、とブログを読んでも感じます。特に、数日前のブログのこんな言葉は、子育て中の私に響きました。

命に関わること以外は、
ある程度、見守っていこうよ。

すると、イライラしないし
笑えること、たくさんあるよ。

「時間がない!」って言う人ほど、
介入して、逆にイライラして、
ウンコが付いたり、怒らせたりして
結局、同じ時間になったり、遅くなったりするんだから。

子育てだってそう。
あまりしていないけど。

「受け入れる勇気」があれば、
お互い笑っていられる。
生きてるね。って思える。

これほど、幸せなことはない。

これこそ、相関関係なんです。
コッチが変われば、向こうも変わる。

うまくできているんです。介護や関わりなんて。ね。

私自身はまだ「介護」に直面していないけれど、子育て以上に大変なイメージがあります。でも、石井さんは、「新聞やテレビでは介護の辛い面ばかり流すけど、そうじゃない面をもっと発信していきたい」とも言われていました。
認知症ONLINEのインタビュー記事から抜粋させてもらいました)

どんなことでも、「つらい」「きつい」「大変」だけじゃない、何かいい面は必ずあるんですよね、きっと。

自分に向かないと感じられる「つらいこと」から逃げることを考えてもいいと思うけれど、逃げられない部分は、できるだけ楽しめるように視点を変えてみること、他にやり方や考え方がないか探してみることが大切ですね。

そういう視点の変換にも、素敵な仕事をしている人の存在を知るって大事かなと思っています。

いしいさん家のホームページはこちら

石井さんのブログはこちら

 

執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表・起業家支援ライター

千葉県市川市を拠点に「インタビュー記事作成」「理想のお客さんと仕事を引き寄せるプロフィール文作成」「ライターによるホームページ制作」などをしております。

書籍や雑誌の記事執筆、イベントの参加レポート作成なども承ります。
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