自分のやりたいことで人の役に立つ:主婦の居場所活動・桜井さちさん

桜井さち

「結局、一番大事なのは、自分で自分をハグすること」という記事で書かせて頂いたさわとんさんの紹介で、「主婦の居場所 り★ぼ~んの会」の副代表をされている桜井さちさんに会ってきました。

「り★ぼ~んの会」というのは、「reborn」から来ている名前です。

今まで家庭中心で生きてきた女性は、子供を独立させたあと、自分にはもう役割はないと心に穴が空いたようになってしまうといいます。

そんな「空の巣症候群」に陥った女性に、自分の本当にやりたいことを見つけて、第2の人生を歩んでもらいたいという思いから立ち上げた場所だということです。

 

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心のなかのもやもやはまず吐き出すこと

さちさんは、笑顔を絶やさず、周りを鮮やかな色に染めるような明るい雰囲気を醸し出している素敵な女性です(可愛らしい雰囲気なのですが、もうお孫さんも2人いるとか)。

でも、1年半ほど前は、自分自身が「空の巣症候群」で、心のなかが”もやもや”し、眠れないほど将来のことが不安になってしまったこともあったそうです。

そんなときに、たまたまサイトの検索で見つけたのがさわとんさんのカウンセリングで、話を聴いてもらい、さらに同じように悩みを抱えた人たちやカウンセラー(の卵)が集う場で想いを吐き出せ、少しずつ、前に進む力を得ていったとか。

お会いしたときは、本当に、元気があふれ、人生を楽しんでいるとしか言いようのない雰囲気でしたが、そういう方でも、心の中には、何か溜めこんでしまっていることもあるのですね。

さちさんは、本当に悩んでいたときも、知り合いには話せず、少し元気を取り戻せたときから、少しずつカミングアウトしていったといいます。

周囲を気にする優しい人ほど、自分が弱っているときにも、明るく振舞ってしまうのかもしれません。周囲が気づいてあげることも大切ですね。

人のためと自分のため

さちさんは、さわとんさんのカウンセリングを受けた後、さらに「自分自身を一番の味方にする」というコンセプトのSP講座にも通われました。そうしているうちに気づいたのは、自分が家族や周囲を優先して「自分」のことを後回しにしていたことが空の巣症候群の原因だったのかもしれない、ということだったそうです。そして、「そうか、自分の好きなことをしよう」と思ったときに、まず思いついたのが、「自分を元気にしてくれたこのSPのメソッドを人に伝えていこう」ということでした。

また「人のため」なんだ、という感じですが、でも今度の「人のため」は、自分が好きなことを突き詰めていった結果の「人のため」ですから、きっと今までとは違う、本当にいい形での「人のため」なのでしょうね。素敵です。

さちさんも、さわとんさんと同じように、初めて会った人もすっと受け入れてくれる感じのあったかい空気を持った方です。「元気」と一言でいうと、自分が弱っているときには会いたくないタイプの元気な人もいるのですが(毒舌で失礼……)、さちさんは、弱っているときに会って、悩み事を相談したくなるタイプの元気な人です。

空の巣症候群でなくても、同世代の女性と話をしてすっきりしたいという方は、さちさんと白鳥さん(「り★ぼ~んの会」の代表)が月に1回開いている茶話会に気軽に参加されてみるといいと思います。

あまり堅苦しい会ではなく、「ねぇねぇ、聞いてよ」という井戸端会議的な雰囲気で運営されているそうですので、本当、気軽に。

会のなかでも、SPのメソッドを学べるそうですし、お得ですね♪

「主婦」の自己肯定感を上げたい

このときお会いした一番の目的は、さわとんさんの講座の受講後インタビューを作成するためだったので(そのときのインタビューはこちら)、話の中心は、SP養成講座についてでしたが、さちさんの言葉のなかで、個人的に一番心に残ったのは、こんな言葉です。

長く専業主婦だった方などは、「私はずっと主婦しかしていないし……」と自信のない方も多いのですが、私は主婦というのは、すごい仕事だと思います。料理を作るのだって、細かいプロセスを考えて、効率的にやることが必要ですし、子育てに至っては、肉体的にも精神的にも相当鍛えられますよね。

この言葉には、私も非常に共感しました。

私は「一応仕事をしているし」と言い訳をしながら、家事も育児も結構手を抜いていますが、家事も育児もとても大変な仕事です(特に、ちゃんとやろうと思えば思うほど、大変になりますよね)。

でも、育児のために一度家庭に入ってしまった人が、改めて仕事を探そうとする場合、非常に自己肯定感が低くなってしまっているように感じます。

以前、知り合いのコンサルタントがこんな話をしていました。

今、パートでちょっと手伝ってもらっている女性がいるんだ。
まだ子育て中の女性なんだけど、いい大学を出て、子供を産むまでは有名な会社でばりばり働いていた人なのに、飲食店でバイトしていたんだよね。でも、そういう仕事は慣れていないから、失敗ばっかりだったみたいで、店長は役に立たないって言っているし、失敗するから女性の方も自信をなくしていく。そういう誰にとっても良くない状況で。
でも、それはただその仕事がその人に合っていないっていうだけなんだよね。だから、自分のところで採用したんだけど、うちの仕事にはすごく合うみたいで、今は生き生きと働いてくれているよ。

こういうこと、意外とあると思うんですよね。本当は力があるはずなのに、自分に自信がないがために、大学生がするようなアルバイトをして、でも”合わない”から余計に自信を失っていく……。

私も、そんな女性が世の中から減るよう、「主婦の仕事も立派な仕事だし、ビジネスのブランクがなんだ!」ということを訴えていきたいなと思います。

と、やや脱線しましたが、そんなふうに私の想いとも重なる部分を持ち、私よりずっと具体的に行動を開始されている、さちさん。

まだ「り★ぼ~んの会」は発足して少しですが、すでに参加者の方から「この会があって救われました」という言葉も頂いたとか。さちさんも「誰かの役に立っているという実感を得て、活動を初めて良かったと思った瞬間だった。これからも必要な方に届く活動を続けていきたい」と語られていました。

私も「り★ぼ~んの会」のこれからの活動を楽しみに見守っていきたいと思います!

 

◆最後にさちさんからのメッセージです◆

り★ぼ~んの会の茶話会は~
自分の話したことが誰かの役に立ったり
他の方の話しを聞くことで自分の気付きに繋がったりできる主婦の居場所です。

是非一度遊びに来て下さい。
お待ちしています。

詳細はHPをご覧下さい。

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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