もっと「自分らしさ」を生きよう! それが人生でも起業でも成功の鍵

あなたは「自分らしさ」とは何か、分かっていますか? そして、その「自分らしさ」を誇りに想い、大切にしていますか?

社会保険労務士として起業に失敗したことがある私が、4年半前に今度はライターとして独立しました。でもまた、社労士のときと同じような失敗をしそうになりました。

それは、「自分ではない誰か」になろうとしたことでした。

今日は起業家にとって、どうして「自分らしさ」が大切なのか、どうしたら「自分らしさ」が大切にできるのかを書きたいと思いますが、これは、起業家以外にも共通する話です。

自分らしさに自信が持てない人に、是非、読んでもらえたらと思います。

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フリーになってすぐのつまづき

私は10年ほど、主にWEBサイトやメルマガで、商品やセミナー、形のないコンサル商品を売る仕事をしてきました。ですので、商品やサービスの魅力や特徴を聞きだし、それを文章にして伝えることは得意です。

しかし、自分がフリーの立場になり、自分自身のことを人に売り込まなくてはいけなくなったとき、はたと立ち止まってしまいました。

私が売ってきたセミナーの講師、形のないサービスを提供するコンサルタントは皆、実績も自信もあり、カリスマ性もあるような方ばかりでした。

それに比べ、今度、売らなくてはいけなくなった「自分」というのは、どこにどんな価値があるのか、その魅力が客観的にわからなかったのです。

成功者のイメージを追い求めるほど、自分とのギャップに苦しむ

そこで「成功者」のオーラを出している人を研究したり、ブランディングの勉強をしてみたりしましたが、「ビジネスの成功者」のイメージを追い求めれば、求めるほど、「なんか違う」という想いが募るばかりでした。

自分自身を有能に見せるためには、堂々とした態度をとり、実績を強調して伝え、さらに具体的な数字を入れて「○までに、○○にしますよ」(「今、この講座を受けてもらえれば、3か月で月収100万円になれますよ、とか)と断言し、たまにはちょっと、はったりをかましたりもする。

私のなかでの「ビジネス」というのは、そんなイメージで、「成功」するためには、そういうことをしなくてはいけないのではないかと感じていたのです。

でも、私自身は、「バリバリ働いて成功者になりたい」という野心を抱いているわけでもなく、「自分の能力を活かして社会とつながり、社会の役に立ちたい」という想いで仕事をしてきました。

そして、仕事だけでなく小説を書いたり、写真を撮ったりする「芸術家時間」も大切にしていますし、性格は、友人などからは「穏やか」「一緒にいると、ほっとする感じ」と評されます。

どう考えても、「カリスマ講師」や「バリバリやって成功する経営者」になるタイプではなさそうです。

遊部香

このギャップを埋めるには、どうしたらいいのだろう?

やっぱり、ちょっとは無理して、自分を作ったり、大きく見せていくべきなんだろうか?
と、葛藤しました。

魅力的な起業家は、誰だって「自分らしい」

そんな迷いのなか、自分から見て魅力的で、仕事も楽しんでやっているような人に会いに行こう、と決め、数人の方に会いに行きました。

そして、気づきました。

私が「魅力的」だと感じる方たちは、私が勝手に思い描いていた「ビジネスの成功者」の像とは、全然違ったのです。

その方たちが「成功していない」わけではありません。

テレビに出るような経営者ほどの稼ぎはないにしても、価値ある仕事をし、社会からもしっかり認められているのです。

でも、私が実際に会った「成功者」たちは、決して「成功者だぞ」という一つの形にははまらず、三者三様で、それぞれが違う方向に個性的でした。

たとえば、社労士なのに「お坊さんのようになりたいと思うんだよね」という桑原先生。「メディア受けは良かったんだけど、うつ専門カウンセラーという肩書は捨てて、もっと自分らしい支援をしていきたいと思うんだよね」と力の抜けた緩い感じで話してくれる・さわとん。社労士としての成功を捨てて、沖縄に移住を決めた下田先生、などなど……。

ただ、全員に共通していたこと。

それは、「自分らしさで勝負している」ということでした。
(自然すぎて、「勝負している」とも思っていないのかもしれません)

誰も、「成功者」のイメージなんて追い求めてなんていなかった。ただ自分の気持ちを大事にして、そして、目の前の人を大事にして、仕事をしているだけだった。

そのとき、ふっと思ったのです。

遊部香

私も私でいいんだ。

あぁ、そうか。私も別に「カリスマ性」なんて目指さなくていいんだ。それより「一緒にいると、ほっとできる」と言ってもらえるのなら、その能力を磨けばいいんじゃないか。……ふっと、気づいたとき、霧がぱっと晴れていった感じがしました。

他にも「しゃべるのが苦手」「人見知り」「思っていないことは言えない。はったりをかますとか、無理」と思っているなら、それはそのままでいいんじゃないだろうか。

しゃべるのが苦手なら、聴けばいいし、人見知りなら、そばにいる人からまず大事にしていって、それをゆっくり広げていけばいいし、はったりをかませないなら、無理に嘘なんてつかず、誠実さをわかってもらえばいい。

遊部香

私は私であって、他の人間にはなれない。
でも、他の人間も、私になろうと思ったってなれない。
だったら、私が私を生きなくてどうする?

そんなふうに、開き直りました(笑)

でもそうやって、自分自身をそのまま受け入れ、弱みも隠さず伝えられるようになると、今までより人との関係がもっと心地よいものになり、頑張って営業したわけでもないのに、新しい仕事の話も舞い込んでくるようになりました。

飾らない人は、無理して自分を飾りたてている人より、本当はずっと魅力的です。

私の好きな本に、こんな一文があります。

本当の自分って、ダイヤモンドみたいなものなのね。
それなのに、成長するにつれて、くだらないものにすっぽり覆われてしまう。
だから私たちは、世間に自分をもっと素敵に見せようとして、
そのくだらないものの上にマニキュアを塗るわけね。
でも、少しでも時間を割いて、くだらないものを取りのぞければ、
自分が本当はダイヤモンドだっていうことが人にも分かって、
マニキュアなんて必要なくなるんだわ!

あなたは今、自分らしさを生きていますか?

もし、一人一人がパズルのピースなら、一つが欠けたらそのパズルは完成しない。

遊部香
つまり、私が私を、あなたがあなたを生きることには、価値があり、そして「責任」もあるということです。

インタビューさせて頂いたアートコンシェルジュ・はせがわゆきさんもこんなふうに話してくれました。

同じ職業でも、ルーツや生い立ち、育ってきた環境で一人ひとり持っているものは違うわけだから、特に差別化を図らなくても、本来、違った役割になると思う。

だから、無理に相手を意識して、その真逆をやろうと考えるのではなくて、自分の中にあるものと向き合うと、自然と周りとバランスがとれて、自分が果たすべき役割に辿り着けるような気がしている。

最初は荒削りでも、丁寧に自分と向き合い、自分の役割に近づこうとしていくうちに、自然と自分らしく仕事が回っていくようになると思う。

もっと自分自身や、自分らしさを大切にし、そこに価値を見出してみませんか?

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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>> メインサイト「凪」



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