次につながる「何か」を残すことが、継続のコツであり、生き続けるコツでもある

「キリがいいところまでやってしまおう」と思いがちですが、 むしろ中途半端なところでやめておく方が、 継続の力になることがあります。

 

やり残した感が、継続を生む

私は小説も書いているのですが、できるだけ一つのシーンを書き切ったところで書くのをやめないようにしています。

「今日はこの辺にして、続きは明日にしよう」と思った時には、「人と人とが会って、会話しているその話の最中」とか、「目的地に向かって歩いているその途中」などで休止します。

そうすると、会話が終わり、相手を見送って「一区切り」ついたとこで筆を置くより、翌日、書き始めやすいのです。

それはきっと、登場人物二人の「まだ会話をしたい」という思いと、自分の「続きを書かないと」という思いがうまく合致するからだと思います。

そんなことを以前から考えていましたが、本を読んでいたら、他にも似たことを書かれている人が何人もいました。

小説を書くことに限らず何かやり残した感がある方が、「続きをしないと」「完成させないと」という思いが働き、継続の力になるようです。

継続したいけれど、難しいことがあったら、試してみるといいかと思います。

特に、始めてしまえば集中できるし、楽しめるんだけれど、始めるまでは腰が重いんだよね、という人にはお勧めです。

「自殺しないための99の方法」

ちょっと話の論点はずれますが……

私は本屋をぶらぶらして気になった本を手に取ってみるというのが好きなのですが、先日「自殺しないための99の方法」という本を見つけました。

「自殺」という重たい言葉がついているのに、ほぼ正方形をした小さな本で、かわいらしいというか、ちょっととぼけたイラストが表紙になっていて、そのギャップが気になってしまいました。

中身も、その表紙と装丁の違和感そのままに、かわいらしいイラストとちょっととぼけたようにも見える文章で構成されているのですが、非常に力がぬけた、ゆるゆるな感じだからこそ癒され、読んでいると、気づくと、心がほっとしたり、癒されているのを感じます。

という感じの本なのですが、この本の最後「99」番目の方法も、キリよくすべてを終わらせないという内容でした。

あぁ、なるほど、だから「100の方法」でなくて「99の方法」なのだと、最後にタイトルの意味も分かり、この本に惹かれてしまったのですが。

確かに、「まだやり残したことがある」という思いは、「生きたい」という思いに直結しますよね。

言えなかった「ありがとう」

以前、「結局、一番大事なのは、自分で自分をハグすること」でも紹介した知り合いのカウンセラー・さわとんの本に「ありがトン」があります。

こちらも死んでしまおうとビルの最上階から飛び降りたさわとんさんが、うつ病になるまでと、そこから回復するまでを書いた、内容的には重いものなのですが、それが豚のイラストの4コマ漫画でポップに軽やかに書かれている、読みやすい本です。

そのなかに色々、心に残る言葉があったのですが、私が一番心に残ったのはこの言葉です。

入院中、ナースコールを落としてしまい、看護婦さんを呼べず苦しんでいたとき、カーテン越しに隣に寝ていた人が気づいて、代わりに看護婦さんを呼んでくれた。
でも、精神的に弱っていたさわとんは、そのお礼が言えず、言えないままに退院してしまいます。でもそのことについて、さわとんは、こう書いているのです。

たったひとことの「ありがトン」が言えなかったことが
今のぼくを支えているんだ。

この捉え方、素敵だなと思いました。

私なら、「あ~、なんでお礼を言えなかったんだろう」と後悔を引きずってしまいそうですが、さわとんは、この経験を「未来」につなげています。

誰にでも、「あのときの恩を返せていない」「あのとき言わなくてはいけないことを言えなかった」「あのとき、〇〇しておきたかった」という後悔の想いを持っていると思います。

でも、それを後悔ではなく、「次」や「未来」につながる何かに変えられるといいですよね。生きる力にも。

私はこのさわとんの言葉に出会ってから、「〇〇してもらったのに、自分はなにもできていないな」と思ったとき、あえてそれを短絡的に今すぐ返すのではなく、その想いを大切に抱えて、「いつかもっと大きなお返しをできるようになろう」と思えるようになった気がします。

あえてキリをよくしない、あえて収支をトントンにしない。
そんなちょっとした中途半端感や、アンバランス感が、明日になにかをつなげてくれます。

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表
ライター・作家

東京出身・千葉県市川市在住

自分自身が多くの本やブログ、メルマガから「しあわせに生き、しあわせに働くヒント」をもらったように、自分もその知識と経験、文章力で、誰かの今日と未来を輝かせるためのお手伝いができたら嬉しいなと思っています。

文章を書くのが仕事であり、趣味。純粋な趣味として、花や風景の写真を撮っています。

写真と「しあわせに生き、しあわせに働くヒント」になる文章を合わせた本を来年あたり出版したいと思っています。

小説も書いています。文学賞受賞歴も多数あります。

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