マイナスの感情を吐き出すのが、前向きになるための第一歩

先週は、「瞑想が苦手な人にお薦めな心の鎮め方」という記事で、思い浮かんだことを、とにかく紙に書く「モーニング・ページ」というものをご紹介しました。

モーニング・ページは、瞑想するように、心を鎮めることに役立ちますよということを書いたのですが、実はこの頭の中にあるがらくたや、マイナスの思考を吐き出すという行為は、「自己カウンセリング」にもなっているのです。

 

いらないものを捨てて、未来のことを考える空間を作る

知り合いのカウンセラー・さわとんの元クライアントがこんなことを話されていました。

その方は完全なうつ病ではなかったのですが、子供が独立したあと、自分はこれからどうしたらいいのだろうという、将来への不安で落ち着かなくなってしまったそうです。

でも、さわとんさんのカウンセリングを受け、そこで思いを吐き出し、さわとんさん主催するカフェ(さわとんさんのクライアントさんや、カウンセラーの卵が集う場)にも参加して、そこでも自分の思いを語っているうちに、ちょっとした変化が起こったと。

それは、「吐き出したことによって、今まで喉の上の方までたくさん詰まっていたものが、すっと下の方までおりていって、自分のなかに、“これからなにをしよう”という未来のことを考える空間ができた気がした」という変化だったそうです。

なかなか普段の生活では、自分の心のなかのがらくたや、マイナス思考を思い切り吐き出せる場というのはないものです。

だから、カウンセリングという場も大切なわけですが、人に見せない文章を書くという行為も、やっぱり自分の思いを安心して吐き出せる場なのではないかと思います。

 

頭の中ががらくただらけだったら、アドバイスも入らない

他のカウンセラーの方も、話していました。

「僕は、クライアントをマーライオンだと思うことにしている」と。

始めはもう、想いを吐き出すだけ。マーライオンは故障でもしない限り、水を出すのをやめない。そんな感じで、クライアントが、ただひたすら自分のことを話し、思いを吐き出すのは、正常なことだと思って、見守ってみる、のだそうです。

でも、クライアントはマーライオンではないので、いつか、その思いの吐き出しが止まるところがあるそうです。

きっと、上で書いた方が「未来のことを考える空間ができた」と言われたのと同じ地点でしょうね。

そうやって、吐き出すのが終わったときに、ようやくアドバイスなどが入るようになる、と。

よく、「コミュニケーションでは聴くことが大切」と話すと「でも悩みを聞くと、どうしてもアドバイスしたくなっちゃう」と言われる方がいますが、相手が、本当にすごい悩んでどうしようもなくなっているのでなければ、アドバイスは心にすっと入る可能性もあります。

でも、もやもやした思いなどで、頭がすべていっぱいになってしまっているのなら、やっぱり「空間を作ってあげる」ことを意識するといいのでしょうね。

そして、自分自身も、もし「なんか先のことを考える余裕もなく、頭がごちゃごちゃしている」という状態になったら、安心できる場で想いを話すなり、紙にひたすら書くなりしてみるといいですよ。

人間、マイナスを吐き出せば、案外、大元にはプラスのものを持っているものです。そして、マイナスのものを吐き出し切れば、空いたスペースには、プラスのものが、また入ってきます。

そう信じて、落ち込むときには、想いをまず、吐き出してみてはいかがでしょうか?

執筆者:遊部 香(あそべ かおり)



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