私には弟がいるのですが、その影響なのか、子供の頃は少女漫画ではなく、少年漫画をよく読んでいました。
「キン肉マン」なども好きで読んでいたのですが、同じ作者が、キン肉マンのなかに出てくるラーメンマンを主人公にした「闘将!!拉麺男(たたかえ!ラーメンマン)」という作品を書いていました。
どんな話だったかはさっぱり覚えていないのですが(キン肉マンのなかには、いくつか心に残っているシーンはあるんですけどね。バッファローマンが自分の角を折って投げて、ミート君を救うシーンに感動した(笑))、一つだけ、心に残っているシーンがあります。
それが、主人公が闘いの最中、師から教わった
闘いのとき、足元に蟻を探しなさい。蟻が見つかれば、お前は勝てる。
という言葉を思い出し、本当に蟻を探し、見つけて、勝つ、という話です。
平常心でいた者が勝つ
子供の頃に読んだので、初めは「蟻って、四葉のクローバーみたいに、幸運の象徴ってこと?」と初めは思いましたが、作者の意図は違うのです。
作者がここで言っているのは、足元の小さな蟻に意識を向けられるほどの冷静さを持っていられたら、勝てる、ということなんです。
私は「女子」なので、殴り合いの喧嘩は残念ながら(?)したことはありませんが、もっとも感情的になるであろう殴り合いの最中、決闘の最中でさえ、いや、もっとも感情的になる決闘の最中だからこそ、冷静になった人が、勝利を手にできるのです。
これはきっと、殴り合いの喧嘩ではなくても同じですね。言葉での戦い、議論のときにも、やっぱり冷静な人の方が圧倒的に有利です。
仕事のトラブルや忙しさにパニックになりそうになったときも
また、仕事でトラブルが起こって、「どうしよう」と思ってしまったとき。やることが次から次へとやってくる感じがして、「何から手を付けていいか分からないよ」と混乱状態になってしまったときにも、やっぱり冷静になることが、まず一番大切なことです。
オフィスにも、日本の住宅のなかにも、多分、蟻はみつからないと思いますが、そういうパニックに陥りかけたときや、感情的になっているなど気づいた時には、
- 自分の指先をじっと見てみる
- 自分の指が置かれているテーブルやキーボードの感覚に意識を集中してみる
- ちょっと深呼吸して、空気の温度を感じてみる
- 思い切ってその場を離れて、コーヒーを淹れ、その香りをじっくり味わってみる
など、「大変だ」という思いから、離れる工夫をしてみるといいですよ。
焦って対処しようと思っていたときより、心を落ち着かせたときのほうが、仕事も効率的に進みます。
平常心を取り戻す(保つ)ヒントとして、心にとめて頂けたら嬉しいです。