昨日は「たまには助けを求めてみよう」という記事を書きましたが、今日は人に助けてもらったあとの話を書きたいと思います。
私も社労士として開業する前は、多くの開業社労士の先輩に会って、色々アドバイスをもらったり、仕事に関わらせてもらったり、たくさん助けてもらいました。
そうすると、いつか自分も成功して、お返しできるようになりたい、と思うものです。
が、自分がとんとん拍子に成功したとしても、たとえば5年先輩は、常に自分の「5年先輩」なわけで、いつでも自分の先を言っています。
そういうとき、どう考えたらいいか?
助けてもらったとき大切なこと
まず一つ大切なことは、「助けてくれる先輩は、別に見返りなど求めていない」ということです(まぁ、求めている人もいるかもしれませんが……)。
ですから、「助けてもらったら、お返しをしなくては」とあまり思い過ぎないことも大切です。
普段、素直に助けを求められない人は、「助けてもらっても、自分には何のお返しもできないから」と難しく考えすぎですが、若くして成功している人の多くは、目上の人に、気持ちよく助けてもらえる、「可愛がられ方が上手い」人です。
別にそこまでを目指す必要はありませんが、助けてもらう側が一番意識することは、相手が「助けてあげて良かったな」と感じられるようにする、ということかなと思います。
それは、その場で感謝することはもちろん、もらったアドバイスをしっかり活かして行動し、その事後報告もしっかりするなどですね。
(もちろん、自分が得意にすることや前職で磨いたスキルや得た人脈などで恩返しができそうであれば、できることは積極的にするという姿勢も、大切ではありますよ)
ペイ・フォワード
そしてもう一つ。
自分がまだそんな「ひよこ」状態だったとき、先輩がセミナーで話していた言葉が印象的でした。
それは
皆さんは今、先輩たちに助けてもらっていると思いますが、先輩たちも、以前はそのまた先輩たちに助けてもらってきました。
ですから、先輩たちは、みなさんにお返しをしてもらいたいとは思っていません。
でも、みなさんたちが恩返しをしたいと思っているのなら、次の世代にしてください。
そうやってこの助け合いを連ねていきましょう
という言葉。
以前、「ペイ・フォワード」という映画がありましたが(一見の価値ある映画です)、まさにペイ・フォワードですね。
(映画を知らない方のために、あらすじ。「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を出された中学生が、「人から助けてもらったら、その恩を相手に返すのではなく、他の3人に善意を行うことで返す」というアイディアを考え、実行に移す。そして、善意が実際に広がるという物語)
こういう素敵な循環は、自分が人を助けるところから始まるかもしれませんが、人に助けを求めるところから始まるかもしれません。
普段、「人に迷惑をかけちゃいけない」と思い、行動を制限している人は、是非そう意識してみてくださいね。