定期的に断食をしている人に聞くと、腸の中に食べ物がなくなる時間を作ることで、腸がより健康的に動くようになり、体が腸から蘇るような感覚がするのだとか。
私は断食もプチ断食もしたことはありませんが、なんとなくイメージはつかめるような気がします。
それと同じように、頭のなかにも外から入ってくるものをシャットアウトする時間を取ることが大切なのではないかと最近、特に感じます。
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facebookにかける時間が長い人ほど、幸福度は下がる
私はそんなにテレビが好きではないので、本当に好きな番組を一日一時間も見れば十分だと思ってしまうのですが、旦那はテレビ人間なので、旦那がリビングにいる時間は、常にテレビの音が流れています。
また、最近はネットが発達し、スマホを持つようになってからは、パソコン以上にネットの情報にアクセスしやすくなり(アイコンを親指でちょっと抑えるだけで、たとえばfacebookや、お気に入りのサイトは見れてしまうわけですから)、簡単に「今、友達がしていること」を知れたり、気になる言葉の意味を調べられたりしてしまいます。
ただ、「facebookにかける時間が長い人ほど、幸福度は下がる」という調査データもあるように(facebookには大抵、友達の“楽しそうにしているところ”や“充実して働いているところ”などが載っていますから、それと比べて、落ち込むということらしいです)、多くの情報を取り入れることが、必ずしも自分の生活や精神にプラスには働きません。
選んだ少ない情報について、自分の頭で考えてみる
また、自分の生活や仕事にとって良かれと思ってしている「新聞を読む」「NHKのニュース番組を見る」「最近のニュースについての知識人のコラムを読む」「ビジネス書を読む」と言った行為であっても、注意が必要です。
なぜなら、情報のインプットというのは、意識しないと、受動的な行動になってしまうからです。
大きな事件について、様々な新聞の社説を読んだり、有名なジャーナリストのコラムを読んだりすると、いかにも自分が何か考えたような気持ちになりますが、それはただ、人の意見を、頭の中でまとめたり、取捨選択したにすぎません。
私もいっとき、メルマガのゴーストライター的な仕事を中心にしていたときがありましたが、その頃は、社会保険労務士の仕事に関係するニュースを拾い集め、重要なものをまとめることがメインで、自分の意見などを差し挟む余地はありませんでした。
そしてふと思ったのは、「私はこういう一つひとつのニュースをどう捉え、どう考えているのだろう」ということでした。その後、自分が本当に物事を考えていなかったことを痛感し、「とりあえず、何かアウトプットしなくては」と始めたのが、このブログです。
まだリハビリ的な感じもあるかもしれませんが、昨日で記事数も90になりました。
少しは、日々、物事を考えるようにもなった気がします。
ただ、リハビリ状態だからこそ思うのは、たくさんの情報を詰めこむのではなく、選んだ情報だけ取り入れ、それをよく吟味したいということです。
アウトプットを意識したインプット
ビジネス書などを読んでいても、「インプットをするときには、アウトプットを意識しよう」という言葉によく出会います。
確かに、「アウトプットしよう」という意識は、インプットの質を上げます。
「この本を読んで、その内容を明日人に話そう」と思ったら、必死にその本のエッセンスを自分のものにしようとします。内容を伝えるだけではなく、たとえばテレビで見たお笑い芸人のしたおもしろい話を、そのまま面白く人に伝えようと思ったら、相当な集中力で、その話し方、話す順序など構成を覚えないといけないでしょう。
塾の講師や家庭教師をした経験がある方なら、教えようと思った途端、自分が学生時代には理解できなかったことが理解できるようになった、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。
それは時間が経って、自分の知能が向上したというのもあると思いますが、それ以上に、「教えないと」という思いが、今までとは違う視点を与えてくれたからでないかと思います。
まとめ:インプットとアウトプットのバランスを意識しよう
是非、
「インプットするときには、いつどこで誰にアウトプットするか、あらかじめ意識してみる」
「たまには情報をシャットアウトして、頭の中に今ある課題に、じっくり取り組んでみる」
……そんなことも、意識してみてくださいね。
[…] 昨日は、インプットを敢えて減らしてみるということを書きましたが、外から入ってくる情報を減らすことは、自分の思考力を鍛えるためになるだけではなく、自分の体や心の声を聴く […]