人に行動を変えてもらいたいときは、できた1回に注目しよう

脱いだ服は洗濯機に入れてもらいたいという家庭での些細な話から、会議の前には必要な資料のコピーを人数分しておいてもらわないと困るというやや大きな話まで、人に対して「もっと○○してもらいたい」という要望は様々、あると思います。

はじめは当然、その要望を相手に直接的な言葉で伝えると思いますが、「あぁ、分かった」と言いながらやらない旦那や、「分かりました」と返事はいいのに、また同じ失態を繰り返す部下や後輩に頭を悩ませている人も多いでしょう。

そういうときに効く方法を今日はご紹介します。

 

たまにできたチャンスを活かす

もちろん、やってもらえなかったときに「注意する」「叱る」ということも部下や後輩に対してはしなくてはいけないでしょう。

しかし、もっと効果的なのは「できなかったときに叱る」のではなく、ごくたまに「できたとき」に褒めることだと言われています。

よく、褒めて伸びるタイプとか、叱られて伸びるタイプなどと言いますが、ほとんどの人は、褒められれば、その行動を繰り返そうとします。

ですから、先ほどの、脱いだものを洗濯機に入れてくれない旦那の話では、たまたま洗濯機が近い場所で服を脱いだだけなのか、「ぽいっ」と服を洗濯機に入れてくれた、ごくまれなチャンスを逃さず、
「そうやって服を洗濯機の中に入れてもらえると助かるわぁ」
と、大げさなくらい、ありがたがります。

※子供の場合なら、「そんなことできるなんて、すごい」と文字通りほめてもいいでしょうが、大人相手に、そういうほめ方をすると、逆に馬鹿にしているようにも聞こえるので、そこは工夫して「助かるわぁ」くらいのニュアンスにしてみる方がいいでしょう(笑)
褒められたり、感謝されれば、人は悪い気はしませんから、次もまた、同じことをやってみようかなという気分になります。

もちろん、そうすぐに習慣は変わりませんので、しばらくは、「わぁ、ありがとう」などという言葉を繰り返さなくてはいけませんが。

 

褒めることもゲームのように楽しむ

部下や後輩に対しても同じですね。

頼んだことをしっかりこなせたときに、「助かるよ」と言葉をかけたり、少し難しいことができたら、「君に頼んだ甲斐があったよ」くらいの褒め言葉をかけてあげるといいですね。

年配の管理職の方には、「そんな小さなことでは部下を褒められない」とか「褒めたら、逆につけあがる」という方もいましたが、以前研修講師をしていたころ、管理職研修では、「褒めるというのも、マネージメントの重要な戦略です」とお伝えしていました。

褒めたり、感謝したりすると、どうしても自分が負けたような感じがして嫌だという感覚を抱いてしまう人がいたら、褒めることを一つの戦略やゲームのように楽しんでみてもいいかもしれませんね。

褒められた側も、できなかったときに叱られるよりずっと気分がいいですし、win-winのゲームです。

 

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

文章を書いたり、写真を撮ったりしています。

現在は、『凪~遊部香official site~』で主に活動中。

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