一昨日、「自己主張は悪いことではない」という記事を書きましたが、自己主張できない人の特徴のひとつとして「セルフイメージが低い」ということもあるように感じます。
若い人の場合は、やはり経験が浅いですから、自信を持てなくて仕方ないところもあります。しかし、経験を積むまで自己主張ができないということでしたら、自己主張できるようになる前に、体か心を壊してしまいそうです。
今日から3回にわたって、自尊心を高める(もっと自分に自信を持つ方法)を書いてみたいと思います。
Contents
セルフイメージの大切さ
以前、アメリカの宝くじで大金を手にした人の10年後を追跡した人がいました。
宝くじを当ててしばらく「お金持ち」になっていたものの、10年後は、ほとんどの人が当選前と変わらぬ生活に戻っていたといいます。
これは、元々お金持ちでなかった人は、お金の正しい使い方や運用のしかたについて知識を持っていなかったからという理由も考えられそうですが、もっと大きな理由として、「人は自分のセルフイメージ通り行動する」ということが挙げられるかと思います。
自己啓発書の大ベストセラー「7つの習慣」でも、「私的成功は必ず公的成功に先立つものであり、種を蒔く前に収穫することが出来ないのと同じように、このプロセスを逆にすることは絶対にできない」と書かれています。
確かに、「自分は必ずできるはずだ」と思っている人は、数度失敗しても、「できるはず」と挑戦し続け、結果、本当に「でき」、さらに自信を高めていきます。
しかし、「自分には無理だ」と思っている人は、一度でも失敗すると、「やっぱり無理だったな」と思い、そのまま「自分には無理」という信念だけ強めるだけで、ほとんど何も成し遂げることができません(たまに、1度目の挑戦で、何かがうまくいくかもしれませんが)。
ブロークン・ウィンドウ理論
ブロークン・ウィンドウ・セオリィ(割れ窓理論)とは、簡単に言うと、「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」という理論です。
治安の話でよく使われ、教育現場でもこの話を聞きます。
ニューヨークでは実際、落書きや違法駐車や未成年者の喫煙など「軽犯罪」を徹底的に取り締まることによって、治安を飛躍的に向上させたという実例があり、日本でも札幌のすすきのの治安改善に役立ったそうです(wikipedia参照)。
教育現場でも、生徒を荒れさせないために、小さな落書きひとつ許さず、まずは校舎など環境をしっかり整えることが大切という文脈でよく使われます。
ただこの理論は、物や治安に対してだけではなく、人についても同じことが言えるような気がします。
つまり、自分で自分をしっかり尊重せず、人に言われるまま、無理難題をこなしてしまうと、周りから「あいつは、何を頼んでも大丈夫だ」と思われ、次から次へと無理難題をふっかけられる、ということです。
自分で自分をどう扱うか?
「自分で自分をどう扱うかによって、人は他人に、自分をどう扱ってほしいか暗に伝えている」とも言われます。
人から軽い扱いを受けたくないと思ったら、まず自分で自分を軽く扱わないことが大切です。
たとえば毎週水曜日は定時に上がって、資格の学校に行くと決め、何があってもそれを守ろうと努力している人がいたら、その人に対して、水曜日に残業を頼むのは気が引けますよね?
でも、水曜日に資格の学校に通っているようだけれど、「まぁ、今日はいいや」と気分やその時の状況で、行ったりいかなかったりする人なら、「今日も休めるでしょ。これ、お願い」と言いやすいですよね。
簡単に言えば、そういうことです。
ということで、今週はあと2回、「自尊心を高める(自信をもっと持つ)方法」というテーマで役立つ知識をご紹介したいと思います。
※「自尊心を高める(2)」「自尊心を高める(3)」
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