昨日、「意識を「今」に向ける」という記事で、リチャード・カールソンとジョゼフ・ベイリーの本を紹介しました。
今日はその流れで、リチャード・カールソンのベストセラー「小さいことにくよくよするな!」のなかの気に入っている言葉をご紹介したいと思います。
それは、
「死んでも『やるべきことはなくならない』」という言葉です。
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「終わらせる」をゴールにしない
計画を立て、毎日「これをするべき」と綿密に決めて行動している責任感の強い人ほど陥りやすい罠があります。
そういう人は、毎日たくさんの「タスク」を予定表などに書き込み、それを完了させることで満足感を得がちです。
しかし、それがエスカレートしていくと、毎日夜遅くまで働き、気づいたら休日まで働くようになり、次第に家族との時間や、自分の楽しみに割く時間が減っていくのです。
リチャード・カールソンは言います。
「やるべきこと」のリストは、ここ当分のあいだだけあるものだと私たちは自分に言い聞かせる。片っぱしからやっつければ気分がすっきりしてハッピーになれる、と。
だが現実はちがう。リストの項目を一つやっつけるたびに新しい項目が出てくる。
言われてみれば、確かにそうです。
「とりあえずこれを、今日のうちに終わらせたい」「あの仕事だけは、できるだけ早くやっつけてしまいたい」
そういう考えで仕事を進めていると、いつしかその仕事をしている「過程」は消え、ただ「終わらせる」というゴールに向けてだけ、突っ走り、それをひたすら繰り返してしまいます。
自分の幸せと愛する人たちの幸せがなにより重要
でも、そうしているうちに、人生の時間もまた、急速に減っていっています。
「このプロジェクトがひと段落したら、しっかり休みを取って、子どもと一緒に旅行に行こう」と思っていても、気づいたら、子どもはもう両親と旅行に行くことを喜んでくれるような年齢ではなくなっているかもしれません。
もっと若い人の場合は、恋人に愛想をつかされてしまうかもしれませんし、結婚相手となるべき相手と出会う機会を失ってしまうかもしれません。
あなたがどんな肩書きをもち、どんな仕事をしていようと、自分の幸せと愛する人たちの幸せがなにより重要だということを忘れてはいけない。
すべてをやりとげることにこだわるかぎり、心の平和は訪れない。
ほとんどのことは待ってもらえる。
仕事のうえで本物の「緊急事態」と呼べるものなんて、めったに起きないのだから。
そう、冷静に考えてみれば、自分や周りの人を犠牲にしてまで、急いで今日完了させなくてはいけない仕事など、大してないはずです。
あなたが勤め人で、あまりにそういう仕事が多いように感じるのなら、上司としっかり話し合いをするべきでしょう。
「もう少し時間ができたら……」はいつ来る?
「このプロジェクトが終わったら」「もう少し時間ができたら」と言っている人には、ほとんどの場合、そんな「たら・れば」の時間は訪れません。
「プロジェクト」の終わりはあるでしょうが、そういう人は大抵、ひとつのプロジェクトが終わったら、もう次のプロジェクトに向けて走り出し始めるのです。
自分の幸せと愛する人たちの幸せを大切にしようと思ったら、「今」そう決意し、今、できることから始めるべきです。
まず第一歩は、いつも「気づくこと」からです。
あなたは目の前の仕事を「片付けること」を優先して生きていませんか?
「YES」でしたら、少し立ち止まってみませんか?
人生の目的は、すべてをやりとげることではなく、その一歩ずつの過程を楽しみながら、愛情のある暮らしを送ることにある。
あなたが死んでも、やりかけの仕事は残ることを忘れないように。もう一つ言わせてもらえれば、それはだれかがやってくれるのだ。
※今日の記事は、「小さいことにくよくよするな!」の6章の文章を拝借しました。
この本には、100のストレスを減らし、人生を豊かにする考え方の知恵が凝縮されています。
★リチャード・カールソンの本から学んだことは、下記の記事にも書いています。
[…] 昨日は「一歩ずつの過程を楽しむ」という記事で、やるべきことはこなせばこなすだけ、次から次から現れ、死んでも「やることリスト」はなくならないということを書きました。 […]