意識を「今」に向けるー忙しくても心穏やかでいる方法

最近、このサイトにも少しずつ検索エンジンから来てくれる人が増えてきましたが、検索ワードを見てみると、「ストレスの多い職場」とか「楽に働く」などで訪れてくれる方が多いようです。

そこで今回はまた、ストレスを減らす方法について、違ったアプローチを紹介したいと思います。

それは、「今」というこの瞬間にできるだけ意識を集中させるということです。

 

月曜日の朝の思考回路

私が好きな本に「あくせくするな ゆっくり生きよう!」という本があります。
この本は、リチャード・カールソンとジョゼフ・ベイリーの共著です。リチャード・カールソンは「小さいことにくよくよするな!」という本で有名ですね。

この本の初めに、ある女性の話が載っています。
普通に働く会社員の月曜日の朝。彼女は朝の7時15分に時計を見て、こう考え始めます。

ああいやだ、また忙しい毎日が始まるんだ。車は渋滞するし、月曜日は嫌い。ああ、やらなきゃならないことが山ほどある。そういえば、今日はジョーと会う約束があったんだ。それなのに大変、先週計画書を送るのを忘れてる。

週末は楽しく過ごし、今日は天気も良く、また次の週末には楽しい予定が入っているけれど、月曜日の朝というのは、大抵こんなふうに始まるという例です。

多くの人は月曜日の朝をこんなふうに迎えているのではないでしょうか。

でも、筆者は言います。この「今」を離れた思考が、あなたを疲れさせる大きな原因です、と。

 

忙しくても心穏やかでいる方法

そして、もう一人、この女性よりもっとずっと忙しそうな、成功している講師の話を取り上げています。

その講師は2か月で50以上の都市を講演して回っている(アメリカの話なので、ほぼ毎日講演+飛行機に乗っての移動スケジュールをこなしているわけですね)ほど、多忙でした。

その講師に「一体どうしてそんなことができるんです? お疲れになりませんか? わたしだったら頭がどうにかなっちゃいますよ」と尋ねた参加者がいました。

そのとき講師は、穏やかな声でこう答えたという話です。

「わたしはただ、一度に一つのことしかしない、と決めているだけです。スケジュール表を眺めて、明日はニューヨーク、明後日はクレバーランドと、先のことばかり考えるのはやめて、ただ目の前のことだけやるようにしています。朝起きたら朝食を済ませ、講演をし、タクシーに乗り込み、空港に着く、というように。一つ片づけたら、その次。それが終わったら、その次、という具合です」

 

エネルギーの無駄遣い

「今」を離れた思考が、ストレスになるというのは、「これから」のことを考えた場合に限りません。

他にも、過去にしてしまったことを悔やんだり、さっきのあの人のあの言葉には悪意があったなどと考えたり、本当は〇〇になっていたいのに(〇〇を手に入れたいのに)まだ実現できていないと嘆いたり……そういうことも、すべて「今」から離れた思考です。

確かに、私たちは、自分のエネルギーの多くを、本当は使わなくてもいい場面で使ってしまっているように感じます。

上の話ででてくる講師のように、目の前のことにだけエネルギーを注ぎこめるようになれたら、もっと疲れずに、色々なことをこなせるかもしれません

 

ストレスに強いことはいいこと?

またこの本の筆者は、「ストレスに耐えるな」とも言っています。ストレス耐性がレベル10の人は、自分にストレスがあると感じる前に、心臓病や脳卒中にかかってしまうだろう。レベル7の人は、心臓麻痺にはならないけれど、妻が出て行ってしまってから気づくかもしれない、と。
そういう意味で、ストレス耐性は高すぎるのも問題だと、筆者は言っています。

社労士としては企業に、採用時に「ストレス耐性」を見極める適性検査などを薦めたりしているのですが(もちろん、企業は「ストレス耐性が高い」人を欲しがります)、本当の意味で「ストレスに強い人」というのは、自分にストレスがかかったときに、敏感に自覚し、そのストレスをうまく減らしたり、かわしたりできる人なのかもしれません。

 

まずは1時間

今の仕事(生活)、ストレスが多いな……と感じたら、それは自分の思考の癖に気づき、治すチャンスかもしれません。

まずはこれから1時間、自分の思考が「今」「未来」「過去」のどこにどれくらいずつあるか、意識してみるとおもしろいかもしれませんね。

人間は1日に6万回思考するという説もありますから、1時間の思考をすべて追うのは絶対不可能ですが、意識してみれば、「私って、こんなに先のことばかり考えていたんだな」とか「結構、起こってしまったことを後悔したりしているんだな」とか、思考の癖には気づけるはずです。

そして、「気づくこと」が「変化」への大きな第一歩です。
思考が今でないどこかに飛んで行ってしまっていたら、深呼吸したり、空を見上げたり、皮膚に感じる空気の温度を感じてみたり、キーボードをタッチする指先に神経を集中させてみたり、聞こえてくる音に耳をすませたり、「今」に意識を戻してみましょう。

この繰り返しが、きっと、少しずつ日々の「ストレス」を減らしていってくれるはずです。

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リチャード カールソン ジョセフ ベイリー Richard Carlson

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執筆者:遊部 香(あそべ かおり)

オフィス言の葉代表・起業家支援ライター

仕事では主に、起業して間もない人、これから起業しようと思っている人に対する文章支援を行っています。「ライターが作るホームページ」サービスも人気です。

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