心と体はつながっています。
ストレスで胃が痛くなるとか、お腹を壊すということがあるように、「心→体」のつながりを否定する人はいないと思います。
でも意外と多くの人が無自覚なのが、「体→心」の働きです。
すごく気分が凹んだとき、人は「今日は、あんなことがあったからな」とか「昨日、あんな失敗をしてしまったからな」と理由を探しがちですが、案外、気持ちが凹んでいるのは、睡眠不足だからかもしれませんし、食生活が乱れているからかもしれません。
そういうことで、今日は、心にも影響をおよぼす「体の固まり(こり)」の対処法について書いてみたいと思います。
Contents
まずは体と向き合い、ストレッチ!
私は長年、肩こりに悩まされ、結構色々なことをしました。
整体、マッサージ、針、リフレクソロジー、カイロプラクティックなどの施術を受けてみたり、ヨガ、アレクサンダー・テクニーク(体の正しい動き方を学ぶ、みたいな感じのもの)などのレッスンに行ってみたり……。
きっと、人それぞれ、その人に合う施術なり、運動があるのだと思いますが、私個人としては、今のところ、「野口式整体」という整体法と、ヨガの2つに落ち着いています。
ヨガは通わなくなってから大分経ち、もはや「ヨガ」ではなくただのストレッチになってきていますが……、毎朝、10分でも自分の体の具合を確かめながらストレッチのようなことをするのはお勧めです!
私はこれを始めてから、肩こりの8割はなくなったように感じます。
よく「瞑想」をするといいと言われていますが、静かな環境で、自分の体とゆっくり向き合う時間を作るというのは、瞑想にも通ずるものがあると思います。
野口式整体
野口式整体というのは、聞いたことがある人もいるとは思いますが、少数かもしれません。
今の日本では「整体」をするには特に資格がいりませんから、街中にある「整体」とうたっているところは、それぞれまったく別物といってもいいほど違います。
「整体」=骨をバキバキというイメージをもたれている方も多いようですが、必ずしもそうではありません。
野口式整体は、私も専門家ではないのでよくは分からないのですが(でも全8回の講座に旦那と通ったりするくらいは、はまっています)、「気の流れ」のようなものを大切にする、日本版気功のようなイメージです。問題のある部位に直接働きかけるというよりは、中国の経絡の考え方のように、体全体の流れを整えることを重視します。
野口式整体の流れを汲む、お薦め本を2冊
私は本当に体がつらくなったら、信頼している整体の先生のところに行くのですが、普段は、自分でメンテナンスするようにはしています。
そのときに信頼しているのが、下記の2冊の本です。
※片山洋次郎先生も宮川眞人先生も、「野口式整体」を元にして、独自にその理論を展開して言っている方です。完全な「野口式整体」の本ではありません。
骨盤にきく 気持ちよく眠り、集中力を高める整体入門 | |
片山 洋次郎 文藝春秋 2004-10-08 |
この本は、野口式整体との出会いのきっかけになりました。
片山さんは結構本を出していますし、本のテイストも非常に柔らかく読みやすいので、多くの本屋に置かれています。
ですから、見かけられた方も多いかもしれません。
「ムカつくは、胸椎5番の過緊張」「寝つきが悪い原因は腰椎1番」「覚醒度の高い人は腰椎4番に弾力がある」など、サブタイトルを拾っても、なかなか独特な本ですが、「こういう場合にお薦め」というそれぞれの体操は至ってシンプルで、現実的です。
野口式整体への入り口として、お薦めです!
ゆがみを直す 整体学 宮川 眞人彩図社 2014-09-25 売り上げランキング : 6384 |
それから、こちらは、イラストなどなく(写真は多用されています)、どこか学術的でとっつきにくい印象を与える本ではあるのですが、その分、私は「効果抜群」と感じる本です。
宮川眞人先生によると、体には「反り」「側屈」「捻り」「足の開閉」「前屈」という5つの動きがあり、そのすべてを整えることで、体のゆがみやねじれがなくなり、体の不調も改善する、とのこと。
それぞれの動きに2,3個ずつ具体的なストレッチ方法が写真付きで解説されているのですが、1つずつ5種類やるだけでも、非常に調子が良くなりました(あくまで、私は、ですが)。
肩こりの主な原因は肩甲骨にある
特に、宮川眞人先生の本には、「右の背中が痛い場合」の話が書かれていたので、「まさに自分のことだ」と思って買ってしまったのですが(確かに、書かれている運動をすると、右の背中の痛みが全然気にならなくなりました)、結局のところ、肩こりや背中痛の原因のほとんどは、「肩甲骨が固まって動かない」ということにありそうです。
肩こりがひどく、肩を回してみたとき、「ぱきぱき」と音がするような方は、是非、下記の動きを試してみてください。
1、右手を上から、左手を下から背中に回し、両手を背中で組む(組む努力をする)。
顔を左右に動かす。
2、反対に、右手を下から、左手を上から背中に回し、両手を背中で組む。
顔を左右に動かす。
非常に簡単な動きですが、繰り返してると肩や背中の痛みが緩和するはずです。
(宮川眞人先生曰く、心臓病、五十肩、脳卒中、肩こり、顔面神経麻痺、慢性の頭痛、突発性難聴、肺の問題を抱えた人に、肩甲骨を浮かせられない人が多い、とのこと。つまり、上記の運動は、肩こり以外にも、上の症状の予防や改善にも役立ちそうです)
もし上の運動で肩こりが改善したら、上記の本を買って、他のストレッチなどもしてみてくださいね。
肩甲骨と同じくらい、股関節の動きというのも重要に思います。